かわいいヤモリがうっかり家に入ってしまいました。
自分が気にならないけれど、家族はヤモリが苦手で早く家の外に追い出してほしいと騒いでいます。
ヤモリは素早く動いて、なかなか捕まえられないし、どんどん家の中に入っては困りますよね。
今回は、家に入ったヤモリの逃がし方、ヤモリは水に弱いのか、毒をもっているのかについて説明します。
ヤモリの逃がし方
手っ取り早いのは、小さな箱などに入れて逃がす方法です。
ヤモリは家守と書くくらいですから、悪い動物ではありません。
シロアリやハエなどの害虫を食べてくれる動物ですが、見た目が苦手な人も多いでしょう。
東南アジアではシンボルとして崇められているヤモリです。
しかし、日本ではそっと家の外に追い出したいと思う人ばかりですよね。
慌てて殺虫剤スプレーで追い払うようなことはせず、ここは静かに空き箱で捕獲するのが一番です。
適当な箱が見当たらない時はペットボトルを切ったものでも捕獲できるでしょう。
箱などがなくても、新聞紙を丸めたもので追い立てながら、ドアや窓の方に誘導すると、自然と家の外に出ていくこともあります。
素手で触っても、毒はありませんから、問題ありません。
できる人がいれば、手で捕まえて外に出してもらうのもよいでしょう。
しかし、ヤモリは意外にもすばしっこく、壁や天井に張り付いてしまうこともあります。
これは、足の裏にごく微細な剛毛が生えていて、壁などの凹凸にしっかりと張り付けるようになっています。
しつこくヤモリが家の中にいる時は、ヤモリが狙っている小さな虫が家の中にいるせいなのかもしれません。
ヤモリや小さいゴキブリや蛾、蚊などを捕食します。
ヤモリを捕まえる前に、このヤモリの餌になる虫たちを退治するのが先決です。
家に蚊取り線香や防虫剤をさっと部屋中に使うと、ヤモリもいなくなるでしょう。
部屋の明かりに集まる小さな蛾や虫がヤモリの狙いなら、明かりを消してみましょう。
明かりがなければ、虫は集まらず、餌が多い外にヤモリは移動していきます。
特別残酷なことをしなくても、ヤモリは静かに家の外に追い出しましょう。
幸福をもたらす動物とも言われていますから、野蛮なことはしない方が身のためです。
ヤモリは水に弱い?
カエルと似ているから、水に強いと思われがちなヤモリ。
実は、とてもかよわい動物なのです。
泳ぐこともできるヤモリは、水にぬれても大丈夫ですが、濡れるとかなり体温が奪われてしまいます。
もともと亜熱帯地域に生息する動物なので、日本でも地域によってはヤモリには気温が低いところもあるでしょう。
暑い季節は自分から水に入ることもあるそうですし、雨の日でも活動するヤモリ。
季節や地域によっては濡れると寒くなってしまい弱ってしまいますので、水をかけて追っ払うのはかわいそうな気もします。
ヤモリには毒性がある?
日本にいるヤモリに毒をもっている種類はいません。
夏になると、ペタっと家の外壁などに張り付くヤモリ。
かわいらしいと思う人もいれば、ぎょっと驚く人もいるでしょう。
ヤモリは正確には、爬虫綱有鱗目ヤモリ科ヤモリ属に分類されるトカゲの一種です。
日本には約10種類のヤモリが生息していて、最北は秋田県で生息が確認されているそうです。
グロテスクな見た目から、毒があるとイメージされやすいヤモリですが、日本に生息しているヤモリは全部毒を持っていません。
世界でも毒を持っているヤモリは、メキシコドクトカゲとアメリカドクトカゲだけです。
ヤモリと似ている動物で、イモリという動物もいます。
このイモリと混同している人も多いようです。
見た目はかなりに似ていますが、イモリには赤い斑点があり、皮膚に毒を持っています。
皮膚に毒があるため、かまれても大丈夫ですが、ヤモリと間違えてうっかり触らないようにしましょう。
まとめ
ヤモリは家守とも書き、幸福をもたらす動物とも言われています。
やみくもに退治しないで、そっと家の外に追い払ってあげましょう。
新聞紙を丸めたもので出口に誘導したり、箱などで捕獲して外に出してあげたりする方法があります。
しつこくヤモリが家の中にいる時はヤモリが狙っている小さい虫を退治しましょう。
虫よけスプレーなどを部屋全体にまいたり、明かりを消したりして、虫が集まらないようにすると、自然とヤモリもそとに出ていきます。
ヤモリ自体は毒はありませんが、赤い斑点のあるイモリは毒がありますから、むやみに触らないように気を付けてください。