お正月といえば真っ先に思い浮かぶのはお餅です。
お雑煮にきなこ、大根おろしに磯部巻き。巾着もちや力うどん。
本当にたくさんの美味しい食べ方があるお餅ですが、悩ましいのは最大の敵、カビですよね。
あっという間に青いポツポツがついていた!ということも珍しくありません。
今回は、餅のカビの除去方法、カビを除去した餅は食べても大丈夫なのか、カビの防止方法について紹介していきます。
餅のカビの除去方法!
お餅に思わぬ早さでカビが発生してびっくり!という経験はありませんか?
「少々のカビなら食べても大丈夫!!」なんて話もあってお餅のカビ除去を試してみた事がある人も多いのではないでしょうか。
包丁で削り取ったり、カビの部分を大きく切り取ったり。
水の中に放置して、時間がたってからこすってカビを除去するという方法もよく耳にします。
皮むき器(ピーラー)のジャガイモの芽を取り除く部分でカビを除去するという人もいるそうです。
実は、カビは表面だけではなくお餅の内部にまで、根っこのように浸食しています。
表面に見えているカビはごく一部であり、表面を削ったり洗うだけでは、完全にお餅のカビを除去することは難しいようです。
餅のカビを除去したら食べても大丈夫??
ひとまずお餅のカビを除去してはみたものの、なんとなく不安が残りますよね。
「本当に食べても大丈夫?!?!」
そうなんです。
目に見える範囲でお餅のカビを除去しても、安心してはいけません!
「お風呂のカビには根が・・・。」というCMもありますが、実はお餅のカビも根のように内部まで浸透しているのです。
ですので表面のカビを除去しただけでは、お餅の中まで入り込んだカビの根を全て取り除くことは出来ません。
しかも、お餅のカビは人体に有害!!
なぜか世間に広まっている「お餅のカビは無害。除去すれば大丈夫。」というのは大きな間違いです。
お餅に発生するカビは1種類ではなく、なんと20種類以上ともいわれます。
中にはブルーチーズなどに代表される安全で無害なカビもありますが、お餅などのでんぷん質の食品に発生するカビの多くは人体に有害な毒素を持つもので、発がん性があるとも言われています。
確かに、同じでんぷん質のごはんやパンにカビがついたら・・・除去しても食べようとは思いませんよね・・・。
昔は、お餅が高級なものだったという事もあり、「餅のカビは除去すれば食べられる。」という話が広まってしまったのかもしれません。
ですがやっぱりカビのついたお餅は食べるのは避けた方が良さそうです。
餅のカビを防止するには?
お餅を美味しく味わうためには、カビの発生を防止するしかありません!
なぜお餅にカビが発生しやすいのかというと、空気中に浮遊しているカビの胞子がお餅に付着することが原因です。
お餅には水分が多く含まれていることと、でんぷん質などがカビの栄養になりやすく、温度や湿度などの条件が整う事でどんどん成長してしまうのです。
そうなる前にしっかりカビ防止対策しましょう
!
お餅を長く安全に保存するために3つの方法をご紹介します。
・冷凍
・水餅
・ワサビやからし
まずは、冷凍です。
お餅を一個ずつラップに包み冷凍するだけ。
簡単で、解凍後も使いやすく便利ですし、3カ月程度は保存が可能です。
また、水につけておくという保存方法もあります。
タッパーなどの保存容器にお餅を入れ、お餅が浸るくらいに水を入れて冷蔵庫などに入れておきます。
ポイントは、お餅が水から出ないようにすることと、毎日水を交換すること。
きれいな水の中で酸素をシャットアウトすることで、1カ月程度保存できるそうです。
からしやワサビの力もお餅のカビ防止に効果的ですよ。
タッパーなどの保存容器に、お餅と一緒にからしやワサビを入れるだけ。
からしやワサビには、カビや細菌の増加を抑える効果があるそうです。
より効果を発揮するために、辛子やワサビを保存容器の底に敷き、その上にラップなどを敷いてからお餅を入れてください。
また何か所かに分けてからしやワサビをいれておくなど、お餅との距離が遠くなり過ぎないようにしておくことが大切です。
冷蔵庫で2週間程度保存ができますが、からしやワサビを新しいものに交換しながら保存するほうが良いそうです。
まとめ
お餅にカビが発生してしまったら、表面だけを取り除いて食べるのは、健康のためにもやめた方が良さそうです。
お餅にカビがつく前に手を打つことで、長期保存することも可能なお餅。
水の中にお餅を入れておく「水餅」なる保存方法もあります。
長く安心してお餅を楽しむために、次のお正月には早めの対策をおすすめします!