春から夏にかけて暖かくなると現れるヤモリ。
爬虫類なので苦手な人は多いですよね。
そんな苦手なヤモリを家の中で見つけても、そのまま放置しても良いのでしょうか?
今回は、ヤモリが家の中に現れた時に放置していても大丈夫なのか、家の中にヤモリがいることは縁起がいいのか、ヤモリを家の中で放置していたら増えることはあるのかということについてご紹介します。
ヤモリを家の中で見つけても放置して大丈夫?
「家の中の虫を食べてくれる」というメリットがあるヤモリですが、家の中で放置せず野外に追い出したほうがベストです。
部屋の明かりをつけたら、ヤモリが突然現れた!なんていう経験はありませんか?
私は、実家に住んでいる時に何度か遭遇したことがあり、母が勇気を振り絞って追い出していたことがありました。
ヤモリって可愛い顔をしているらしいんですけど、そんなこと関係ない!
部屋にヤモリが居るなんて、爬虫類系が特に苦手な人にとっては絶望的な状況ですよね。
ヤモリは小さな隙間があればどこからでも入ってきてしまいます。
エアコンの室外機や換気扇、通気口など外部とつながっている隙間があれば、簡単に入ってきてしまうんです。
玄関やベランダの窓などが開いている時でも入ってきてしまうんですよ。
簡単に入ってきてしまうなんて、考えるだけで末恐ろしい…
実はヤモリ自体には人に対する害は無いんです。
むしろ、ヤモリは生きている害虫を食べてくれるんですよ。
蜘蛛や蛾、ハエ、ゴキブリ、白アリなどのヤモリの頭より小さいサイズの虫であれば食べてくれるんです。
大きくなった成虫のゴキブリは食べてくれません…
しかも、生きている虫が好物なので死骸も食べてくれません。
ヤモリが家にいることで、害虫を食べてくれるというメリットはあるのですが、デメリットもあるんです。
それは、ヤモリの糞による害です。
ヤモリは壁伝いに進むため、糞が壁に付いてしまいます。
しかも、乾燥するとなかなか取れないんです。壁だけでなく、布団や洋服にも糞が付く場合もあります。
また、ヤモリ自体に害はなくても、ヤモリに病原菌や寄生虫が付いている可能性があります。
病原菌や寄生虫によって、自分達が病気を引き起こす可能性があるので注意しなくてはいけません。
ゴキブリを捕食したりトイレを歩いたりすることもあるので、ヤモリを家の中に入れたままでは汚れてしまう可能性がかなり高いですよ。
つまり、ヤモリが害虫を食べてくれるというメリットよりも、ヤモリが家の中にいることで自分達の健康被害を引き起こす可能性の方が高いと考えられるんです。
ですので、ヤモリが家の中に入ってきたら、追い出すほうが無難だと言えますね。
ヤモリが家の中にいると縁起がよい?
ヤモリは漢字で書くと「家守」と書いたり、「守宮」という当て字をする場合もあるんです。
では、縁起がいいと言われているのはなぜなのでしょうか?
それは、ヤモリが害虫を食べてくれるからなんですよ。
ヤモリは害虫を食べてくれるので、昔の木造建築の多かった時代には家にとってありがたい存在でした。
それがいつしか「ヤモリには家を守る力が備わっている」という意味が付けられていったと言われています。
だからヤモリが家にいると縁起がいいと言われるようになったのですね。
木造建築の多かった昔は、家にとっての危険を取り除いてくれるヤモリの存在は、守り神のように大切にされてきました。
人の手が届きにくい天井や屋根裏などにスッと入り込んで、害虫を退治してくれるので昔は人間にとってヤモリが無くてはならない存在だったのですね。
ヤモリを家の中で放置しているとたくさん増えることはある?
ズバリ、ヤモリは家の中でも増えます!
ヤモリは春から夏にかけて産卵し、卵は1~2か月でふ化します。
小さいヤモリがいるなと思ったら、どこかで繁殖していると考えましょう。
ヤモリは、寒い冬の時期には冬眠して越冬するため、家の中の居心地が良ければ、どんどん増えてしまうんですよ。
家の中でヤモリが大量発生してしまうと、糞や病原菌、寄生虫による被害が起こる可能性があります。
ちょっと、いや…かなり勇気が必要ですが、ヤモリを見つけた時には追い出すようにしましょうね。
まとめ
ヤモリは家の中の害虫を退治してくれるので、家の守り神と言われていて縁起の良いものです。
しかし、ヤモリの糞によって私達が健康被害を引き起こす可能性があるので、ヤモリを家の中で見つけたら外に追い出すようにしましょうね。
ヤモリは、寒い冬の時期には冬眠していますが、春から夏にかけて産卵します。
家の中の居心地がいいとどんどん増えてしまいますよ。
小さいヤモリがいたら繁殖している証拠なので、早めに追い出すようにしてくださいね。