長寿命で省エネが魅力のLED照明。
使っている家庭は多いのではないでしょうか。
でもLED照明がついたりつかなかったりするのはどうしてなのでしょうか?
今回は、LED照明がついたりつかなかったりする原因、寿命はどの程度なのか、寿命の定義についてご紹介します。
LEÐがついたりつかなかったりする原因
LED照明が点いたり点かなかったりする原因は、LEDに電気を供給する際に発生する熱が原因で起こります。
LED照明内部の電源回路の部品が熱によって故障してしまうと起こるんですよ。
つまり、LEDの寿命が来たのではなく、熱によって電源部分が故障したということなんですね。
実は、LED自体は熱に弱いというわけではないんです。
照明の電源部分にあるコンデンサーと呼ばれる電子部品が非常に熱に弱いために、故障してしまうんですよ。
LED照明は直流電流で光る仕組みになっていますが、家庭用の電流は交流電流となっています。
ですので、交流電流を直流に変換するための変換回路がLED照明内に組み込まれています。
その変換部分が、交流から直流に電流を変換する際に熱を発生させるのです。
変換回路で発生した熱によって、熱に弱い電源部分が故障してしまい、LED照明が点いたり点かなかったりすることになるんですね。
電源部分は照明器具の内部で発生する熱で故障しやすいですが、外部からの熱でも故障しやすいんです。
浴室照明にLEDが使われている場合、水や蒸気が入り込まないように密閉型カバーがつかわれています。
そのため、カバーの中で熱がこもりやすくなり、そのこもった熱によって故障してしまうんですよ。
浴室でLED照明を使う場合には、密閉器具対応製品か防湿器具対応製品を選ぶようにしましょう。
これだけで、熱による故障の可能性を低くすることが出来ますよ。
LEÐの寿命ってだいたいどれくらい?
長寿命と言われているLED照明ですが、いったいどれくらいの年数を使うことができるのかご存じでしょうか。
実はLED照明の寿命は、時間にして約40,000時間なんです!
と言っても、具体的な期間がよく分かりませんね…
40,000時間とは、LED照明を1日約10時間点灯して10年程度持つ計算になるんです!
10年ってすごいですよね!
ちなみに、白熱灯の寿命は約2,000時間、蛍光灯は約13,000時間なので、LED照明ははるかに長寿命であることが分かります。
これだけ長寿命であれば交換の頻度が少なくて済むので、家事や育児・仕事で忙しい毎日にはありがたい存在ですね。
LEÐの寿命の定義とは?
LED照明は、白熱電球などと違って突然寿命を迎えることはありません。
そうなると「LED照明の寿命ってどういう時なの?」と気になる人は多いんですよ。
LEDの寿命は、日本照明器具工業会で2010年7月に改正された「JIL5006:白色LED照明器具性能要求事項」に明記されています。
その中でLED照明の寿命は「照明器具製造業者が規定する条件で点灯した時、LEDモジュールが点灯しなくなるまでの総点灯時間または、全光束が点灯初期に計測した値の70%に下がるまでの総点灯時間のいずれか短い時間を推定したもの」と定義されています。
なんだか難しくてよく分からない感じがしますね…
分かりやすく言うと「出荷当時の初期の明るさに対して70%の明るさになるまでの時間」ということです。
ただし、この寿命とは設計で推定したもの(設計寿命)ですので、その寿命を保証するものではないんです。
あくまでも設計上の寿命で、毎日の使用状況によって寿命までの期間は変わってくることを覚えておきましょう
まとめ
LED照明が点いたり点かなかったりする原因は、LEDに電気を供給する際に起こる熱によって内部の電源回路の部品が故障することです。
LED自体の寿命が来たのではなく、熱によって電源部分が故障してしまったということですね。
LED照明は、白熱灯や蛍光灯よりもはるかに長寿命です。
その期間は時間にして約40,000時間、期間で表すと1日10時間点灯しても10年程度は持つ計算となります。
LEDの寿命を分かりやすく言うと、出荷当時の明るさに対して70%の明るさになるまでの時間です。
ただし、この寿命は設計寿命ですので毎日の使用状況で変わってくるので注意しましょう。
LED照明は、省エネで長寿命が魅力の照明器具です。
電源部分が熱に弱いという性質を持ちますが、使い方や選び方で十分にLEDの実力を実感することができるでしょう。
交換頻度も少なくてすむので、ぜひLED照明を家庭に取り入れて少しでも楽な暮らしを実現させましょう。