ご飯はやっぱり炊き立てが一番ですよね。
湯気がゆらゆら立つようなアツアツが美味しいですが、どうしたらこの美味しさを保存することができるでしょうか。
ごはんはどうしても少量炊くより、たくさんの方が美味しく炊けますしね。
ここでは、ご飯を温かいまま冷蔵庫に入れても大丈夫なのか、温かいご飯を冷凍庫に入れても良い?、温かいものを入れたら冷蔵庫の故障の原因になるか?について説明します。
ご飯を温かいまま冷蔵庫に入れても良い?
炊きたてをそのままタッパーに入れて、風味も閉じ込めて、すぐに冷蔵庫へ。
これって正解?
残念、不正解です。
熱いうちに蓋をしたり、ラップなどで包んだりしてしまうと、湯気が水滴に変わり、カビの原因になってしまいます。
必ず冷ましてから蓋をしましょう。
また、ご飯の劣化が進むのは2~3℃と言われていますから、冷蔵保存はあまり向いていません。
劣化してくると、ご飯がパサパサで固くなり、味も落ちてしまいます。
しかし、常温では日持ちしないご飯も、冷蔵では3日程度に保存できます。
この状態を生かして、チャーハンやピラフを作るとパラパラと上手に出来上がります。
また、冷蔵庫にもごはんを温かいまま入れるのはよくありません。
温かいものが庫内に入ることによって、庫内の温度が上昇し、冷蔵庫内の他の食品に影響を与えてしまうことも考えられます。
それに、上昇した庫内の温度を下げようと、冷蔵庫の冷却機能が再稼働し、余計に電気代がかかってしまいます。
ご飯を温かいうちに冷凍??
では、冷凍庫保管はどうなのでしょうか?
冷蔵庫保管同様、粗熱をとってから冷凍庫に入れるのが正解?
残念、これも不正解です。
冷蔵庫保管と冷凍庫保管では違うのです。
冷凍保管の場合は炊き立てご飯をラップに薄く広げて包みます。
その状態で冷ましてから、冷凍庫に入れます。
できれば、金属製のトレーに入れたり、アルミホイルに包んだりするとよいでしょう。
これは素早く凍結させるためのコツなのです。
素早く2~3℃を通過して氷点下の温度にすることで、ご飯の劣化を防ぎます。
タッパーに入れる場合も、ご飯が完全に凍結してからにしましょう。
最初からタッパーに入れると凍結に時間がかかってしまいます。
ジップロックの場合は、冷凍前に入れても凍結のスピードに影響がありません。
こうすると、冷凍保存でご飯は1カ月もちます。
但し、風味の変化などはありますから、やはり早めに食べましょう。
そして、解凍する際は冷蔵庫解凍や常温解凍ではなく、電子レンジで一気に解凍すると、ご飯が美味しく食べられます。
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冷蔵庫に温かいものを入れると故障の原因になる?
電気代がかかるのは理解できるけど、まさか故障してしまうこともあるなんて、少し大袈裟ではないかと思ってしまいますよね。
実際、故障することはないようですが、冷蔵庫に保管していた食材が冷えないことがあり、故障したかと勘違いしてしまうことがあるようです。
でも、最悪、冷蔵庫に保管していた食材の変化や腐敗の可能性も高まります。
また、電気代も余計にかかってしまうことがあります。
一例としては、50℃のシチューを冷まさないで冷蔵庫に入れると、0.2kWhの商品電力がかかかり、1日約5円もの電気代が加算されます。
熱いものを冷蔵庫に入れること以外にも、冷蔵庫の開け閉めが頻繁とか、詰め込み過ぎとかも電気代がかさむ要因になりますから、小さな心掛けが電気代節約につながります。
では、温かいものは必ず冷まして冷蔵庫に入れた方がいいかと言うと、そうでもないようです。
それは温かい状態が続くと、食中毒のリスクが高まってしまうからです。
ですから、出来立ての料理を保管する際は出来るだけ早く冷ましてから、冷蔵庫にしまうことが大切です。
夏場は常温保存ではなかなか冷めないので、氷水を使ったり、団扇や扇風機で仰いだりするとよいでしょう。
まとめ
美味しい料理の保管、急いで冷やすのが肝心なようですね。
アツアツな料理が美味しいのに、保管は急速冷却なんて、料理には温度が本当に大切です。
なんでもかんでも冷蔵庫ではなく、必要に応じて冷凍庫で保管することも使い分けましょう。