日本人の食卓に欠かせない白いご飯。
いつでも食べられるように、炊飯器にご飯を保温しているご家庭も多いのではないでしょうか。
でも、炊飯器の蓋を開けてみたら、プーンと臭ってしまうことがありませんか?
炊き立てのご飯の臭いではなく、なんというか、腐っている臭いではないけれど…。
ここでは、ごはんを保温しているとクサくなる、臭くなったごはんのニオイの消し方、クサくなったご飯の食べ方について説明します。
ご飯を保温し続けると臭くなる…
炊飯器で保温している時間が長くなると、ご飯はニオイが付きやすくなるだけでなく、黄ばんでいたり、固くなってきたり、変化してしまいます。
ニオイだけでなく美味しさの面を考えても、ごはんの保温時間は数時間にとどめましょう。
ご飯を保存する場合は、冷凍保存が一番おすすめです。
長時間の保温以外にも、ご飯が臭う原因はいろいろありますよー。
炊きあがったご飯をよくほぐさなかった
ご飯が炊きあがった後は、よくほぐす必要があります。
余分な水分を飛ばさないと結露が原因で腐敗が進みやすく、臭いの原因となることがあります。
炊飯器に汚れが残っている
お米の成分は、でんぷん、脂質、水分と雑菌の栄養となりやすいです。
汚れが残らないように、清潔に保っておきたいですよね。
内釜は毎回洗っていると思いますが、ふたやパッキンもチェックしてみてください。
意外と忘れがちなのが、蒸気孔。
残っている汚れが臭いの原因になることがあります。
中性洗剤を使って、キレイに洗い流してくださいね。
ナチュラルクリーニングでキレイにしたい場合は、食品用の重曹やクエン酸を活用してみるといいでしょう。
クエン酸は菌の繁殖を抑える作用があります。
酢酸(お酢)、レモン汁なんかもクエン酸と同じ効果が期待できますよ。
重曹は油汚れなどにも効果があるのですが、クレンザーより粒子が細かく、素材を傷つけずに汚れを削り落とす効果があります。
お米のとぎ方に問題がある
お米が十分に研げていないと、糠(ぬか)が残ったままで臭ってしまいます。
ご飯のニオイが気になる場合は、普段より良く研ぐように心がけてください。
また、研いでいる最中も、糠が出た水に漬かったままだと臭いがつきやすくなりますから、すぐに水を取り替えるように心がけてください。
米とぎ後の浸水時間が長すぎる
米とぎ後、1時間ぐらい浸水させてから、炊飯器のスイッチを入れるのが基本です。
けれど、家庭によっては炊飯器のタイマー機能を利用して、寝る前にお米を研いでおいて、翌朝ご飯が炊けるようにセットしていることでしょう。
でも、その方法ではお米の浸水時間が長すぎで、ご飯が臭いやすくなることがあります。
お米自体が古い
古米や古古米など、随分前に収穫されたお米は炊いた時に臭いやすいです。
また、品質劣化したお米も臭いやすいですから、お米の購入元や保管方法にも注意が必要です。
お米の近くにニオイの強いモノが置いてあった場合は、臭いを吸ってしまっていることもあり得ます。
炊飯器にしゃもじを入れたまま保温した
しゃもじをお釜にいれたままご飯を保温すると、しゃもじに付いていた雑菌が繁殖しやすくなって、ニオイの原因になります。
しゃもじのニオイが、ご飯に移ってしまうこともあります。
暑い時期にタイマーセットでご飯を炊いている
夏の熱い時期にタイマー予約でご飯を炊く場合、水やお米が発酵する場合があります。
お米と水分の量に合和せて氷を入れたり、お酢や梅干しを入れてご飯を炊くことで、水やお米の発酵を抑える効果が期待できます。
炊飯器が劣化してきている
同じ炊飯器を長い間使用していると、機能が衰えてくる場合もありますよね。
保温機能が衰えて70℃以下の保温しかできなくなってくると、雑菌の繁殖を抑えられずニオイの原因となることも考えられます。
炊飯器の寿命の目安は、大体5年前後くらいですね。
ご飯の臭いを消す方法ってある??
いったん臭ってしまったご飯の臭いを消すのはなかなか難しいです。。。
しかし、ご飯に臭いがつきにくくする方法はいくつかあります。
しっかりと精米する
スーパーで売られているお米以外に自分で精米するのなら、気をつける必要があります。
ぬか層の除去が充分でないと、ニオイや酸味の原因になります。
あと炊きあがった時も、黄色い状態で炊きあがります。
なるべく新しいお米を炊く
長い時間保存されていると、古米独特のニオイがするようになります。
古米のニオイの原因は、脂質が分解されてできた脂肪酸です。
古米を使ってご飯を炊くと、炊飯中の湯気自体が独特のニオイがするようになります。
古米をさらに精米するって手もありますよ。
炊飯器をキレイにする
内釜や内蓋など、外れる部品はしっかり洗います。
洗えない外蓋や本体の内側は布巾で拭きます。
蒸気孔は小さいので、綿棒などで拭き取るとキレイになります。
お米を研ぐ時、最初に入れた水は手早く捨てる
糠がたくさん出ているとご飯に臭いが付きやすくなりますから、お米をひと混ぜしたらすぐに捨てましょう。
白いとぎ汁は、ご飯がぬか臭くなる原因です
炊飯器の釜ではなく、ボウルとザルを使うといいですよ。
ちなみに米を研ぐときに一番最初に使うの水ですが、最初に水はお米に吸収されることからミネラルウオーターを使うとおいしくなるという人もいますね。
ただしミネラルウォーターを使う場合は、軟水を使ってください。
硬水のミネラルウォーターを使うと、硬いご飯になったりニオイの原因になります。
硬水のミネラルウォーターでご飯を炊かない
硬水のミネラルウォーターを使ってご飯を炊くと、メイラード反応といってご飯が黄色く炊きあがることがあります。
これは糖とアミノ酸が結びついて、ニオイの成分が作られるからです。
普通の水を使うと、硬水ほどニオイは気にならないですよ。
お米の浸水時間を1時間程度にする
お米の浸水時間を1時間程度にし、すぐに炊飯しない時は冷蔵庫で保管してください。
特に夏場は気温が高いので、室温で長く浸水させていると臭いやすくなってしまいます。
ご飯を炊く時に少しだけ酢や日本酒を入れる
ご飯を炊く時に、少しだけ酢や日本酒を入れてください。
炊き上がった時には酢や日本酒の臭いは消えますし、ご飯も臭いにくくなります。
ごはんを炊く時に炭を入れる
ごはんを炊くときに備長炭を入れて炊くと、ニオイを取ってくれます。
また、炊飯器に入れて使える消臭用の活性炭も売られていますよー。
ご飯が炊き上がったら、すぐにかき混ぜる
ご飯をほぐすことで、水分が飛び、臭いやべたつきを予防することができます。
炊飯器の内蓋の水滴を拭き取る
ご飯が炊き上がると、炊飯器の内蓋にはたっぷり水滴が付いていて、これが炊けたご飯に落ちると臭いの原因になりますから、しっかり拭き取りましょう。
炊飯器で長時間保温しない
炊飯器の取扱説明書には12~30時間保温可能とありますが、ご飯に臭いがつくことが心配な場合は保温時間を短くしましょう。
また、保温の際には炊飯器内にしゃもじを入れないようにしましょう。
入れたままでは、しゃもじに付着した雑菌が繁殖してしまい、臭いやすくなります。
臭いご飯の食べ方ってある??
もしご飯が臭ってしまった時、まず腐ってしまったかを確認してください。
その上で、食べても問題なさそうだけど臭いが気になる場合は、白いご飯のままより、ひと手間加えてアレンジすると臭いが気にならなくなります。
具体的な調理法としては、チャーハンやリゾット、ドライカレーなどが挙げられます。
キムチやガーリック、カレーなどの臭いが強いものと組み合わせるのがポイントようです。
焼肉のたれなども活用できますよ。
でも調理中でもご飯に異変を感じることがあれば、無理することなく、食べるのをやめましょう。
まとめ
せっかく炊いた美味しいご飯。
気になる臭いがあるようでは、美味しさ半減ですよね。
ご飯を炊く前に炊飯器のお手入れやお米のとぎ方に気を付けて、いつでもご飯を美味しく食べたいものです。
炊飯器の保温機能にも頼り過ぎないで、食べきれない時は冷凍保存がおすすめです。
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