長年住んでいると、新品だったフローリングの床も傷が目立つようになってきます。
「少しでもキレイにできないかな?」と、ワックスを塗るなどいろいろな事を考えちゃいますよね。
今回は、ワックスを塗ることでフローリングの傷は目立たなくなるのか、それ以外の傷を目立たなくする方法について紹介していきます。
フローリングの傷はワックスを塗ると目立たなくなる?
新築の家を建てたとしても、住みだして時間が経つとどうしても傷や汚れが気になってきますよね。
特に傷に関して気になる場所といえば、フローリングや床でしょうか。。。
「少し傷ができたから、ワックスを塗ったら目立たなくなるかも」と思うかもしれません。
元掃除屋の私としては、過去の経験から言うと
「髪の毛より細いくらいの傷なら、ワックスで目立たなくなるかもなぁ」と思います。
1mmくらいの太さの傷なら、ワックスを塗ったとしても傷跡が消えることはありませんね。
日光が当たると、逆に目立つようになる場合もあります。
職業がら、「ワックスをはがす」という作業をすることも頻繁にありますに。
たまにフローリングのワックスをはがすと、フローリング材にサンドペーパーでこすったような傷にでくわすことがあります。
フローリングって貼るときに「ウレタンボンド」などを使って貼るらしいのですが、このウレタンボンドが乾燥してしまうと簡単に除去できないんです。。
で大工さんなんかはどうするかというと、乾いたボンドの部分を、目の細かいサンドペーパーでこすって削り、ついてしまった細かいキズは最後に掃除屋にワックスを塗らせ目立たなくするって感じです(;^ω^)
軽いサンドペーパーの削りキズくらいなら、ワックスで目立たなくなる事が多いですね。
でも物を落とした傷などの場合は、床用ワックスで目立たなくすることは無理ですね。。。
ちなみに最近ではワックスを塗る必要がない、「ノンワックスのフローリング材」もありまして、表面がツルツル・テカテカの商品もあります。
テカテカのフローリングって、置いていた机やいすをずらすことで光沢が無くなったり、傷のように跡が残ったりします。
残念ながらこの場合も、床用ワックスを塗ったからといって光沢が戻ることはありませんね。
フローリングの傷を目立たなくするには?
結局はついてしまった傷に「似たような色の何か」を埋めて凹凸を無くすしかないのではないでしょうか。
フローリングの傷を補修する
私はアパートやマンションの引っ越し後の掃除をメインにやっていたのですが、フローリングの傷に「ロウが主成分の補修材」を溶かして流し込み、最後にワックスを塗っていました。
こちらは私が実際に使っていた補修セットです。
単三電池を入れた加熱するヘラで、床の色に近い補修材を流し込んでいました。
小さめの傷には使い勝手が良いですね。
大きいキズには、こちらを使ってました。
半田ごてのような大きなヘラを加熱して、床材に近い色の補修材を溶かします。
先に紹介した「大工さんの補修箱」もそうなのですが、ロウが主成分の補修材は、上からワックスをぬってもはじいたりムラになることはないですね。
色を塗って目立たなくなるような時は、「住まいのマニュキュア」を塗っていました。
塗った後に、フローリングの目の方向に沿って指でのばすことで、自然な仕上がりになります㊙
「かくれん棒」はクレヨンのような扱いやすい補修材で、熱で溶かす必要がありません。
ただ油を多く含んでいるので、「かくれん棒」で補修した上からワックスを塗ると、はじいたりムラになることが多いです。
ここら辺は、注意が必要になりますね。
ちなみに補修のプロが実際に使っている補修セットだと、ドイツのドクターケーニッヒとかが有名ですね。
通販で手に入れることは不可能ですので、補修さんに施工を依頼するしかないと思います。
施工費は・・・いいお値段だと思います(;^ω^)
フローリングにワックスを塗る
元掃除屋の私としては、キズを目立たなくさせるためのワックス塗布はおすすめできませんね。
ただ、「どうしても」という方もいるかもしれませんので、触れておこうとおもいます。
フローリングにワックスを塗るなら、お部屋の家財道具は違う場所に移動させ、春か秋に塗布するのがおススメです。
家財道具を移動させないと、お部屋の模様替えをしたときなどに、床のツヤの違いが目立つことになりますね。。。
季節に関しては夏は気温が高いのですぐに乾きやすく、半乾きのところにモップが当たると「かすれた跡」が出る原因になります。
冬は床の温度が低いので、ワックスが乾きにくいうえに密着しにくいです。
最悪の場合がすぐにワックスがはがれるようになったり、白い粉が吹くこともありますね。(;^ω^)
ワックスを塗るモップは専用のモップを使うのがベストです。
まずは隅から塗って行きます。
巾木にワックスを付けたくない場合は、白のマスキングテープなどを貼っておくといいでしょう。
2cmはばの狭いモノより、5cmはばの方がいいですよ~。
青や緑のものより白のマスキングテープって、粘着力が優しいモノが多く、ねちゃねちゃが残りにくいイメージがありますね。
「ワックスパン」にワックスを入れて、つけながら塗布していくのがベストですが・・・
私は、アパートなどの賃貸物件では、床にじかにワックスをたらしていましたね。
部屋の隅から隅まで・・・という塗り方もありますが。
私は、1mくらいモップを上下に往復させて、3分の2モップを横にずらしてモップをまた1m往復して・・・をくりかえしますね。
ワックスが乾いてしまわないように、なおかつ床全面が同じ濃さのワックスになるようにを気をつけていました。
なぜモップを上下に往復させていたかというと、「抜け」がないようにですね。
ワックスが塗られていないところがあると、乾燥してからツヤが無い部分が目立つようになります。
反乾きの状態でモップを動かすと、乾燥した後からかすれたようになることが多いです。
濡れている状態(乾燥していない状態)で、抜けがないかを見つけることが、ワックス塗布のポイントですね。
塗るワックスはフローリング用のワックスがいいでしょう。
ただし、ワックスを塗らないほうがいい「ノンワックスフローリング」の場合は、文字通りワックスを塗らない方がいいでしょう。
ワックスが塗られていないフローリングで、ワックスを塗っても大丈夫なのか心配な場合は、テストをしてみてください
⇒ノンワックスフローリングの見分け方とは?手入れは普段どうする?
フローリングの傷は気にしないのが一番!
モノは手に入れた新品の時が一番傷もなくキレイな状態です。
新しい家でも、同じですよね。
住む期間が長くなれば長くなるほど、床の傷も増えてきます。
床に塗るワックスって「傷防止になる」と言われることもありますが、実際はスリッパの裏面での擦った跡から守る程度のモノです。
カップを落とそうものなら、フローリングなんて簡単に凹みますし、ワックスの皮膜が凹まないように守ってくれるなんてことはありません。
フローリングの傷って、あなたが生活してきた証なんじゃないかなぁと思います。
イスやテーブルなど、キズがつきやすい部分にはシートを敷くのもいいと思います。
ちなみに過去にフローリングの傷がイヤだというご家庭に、何度かお仕事に行ったこともあります。
廊下も畳敷きにしてあったり、カーペットが敷いてあったりされていましたね。
タイルカーペットは施工には楽かもしれませんが、裏に番号を印刷させれているモノがあります。
長年タイルカーペットを置いたままにしておくと、裏面の印刷の塗料がフローリングの表面に着色して取れなくなくこともあります。
注意が必要ですね。
ちなみに薄いゴムなんかもフローリングの上に置いたままにしておくと、ゴムの成分を吸い込んでフローリング自体が黒く変色してしまいますね。。。
ご注意を。
まとめ
傷が目立ってきたフローリングに、ワックスを塗布したとしても傷が目立たなくなることはほぼありません。
ワックスの皮膜自体が擦り傷で光沢がなくなってきた状態なら、ワックスを塗ることでツヤが戻ります。
フローリングの傷を目立たなくするには、同じ色の「ロウが主成分の修正材」を使って補修し、凹凸が無いようにするのが手軽だと思います。
ワックスは一度塗ってしますと、いつかは剥がす作業が必要になってきますし、手間がかかりますよ。
ワックスをはがす作業に関してはこちらを参考にしてみてくださいね