電気代を節約したいな~と家の中を見回すと、一番電気を使っていそうなのは冷蔵庫!
冷暖房を使わない季節でも、一日中電気を入れっぱなしですから、そう思ってしまいますよね。
冷蔵庫の中が空っぽの時はコンセントを抜いたら、節約になりそう!
ここでは、冷蔵庫のコンセントを抜くと節電になるのか、冷蔵庫の電源を切った後どうなるのか、冷蔵庫の電気代での節約方法について紹介していきます。
冷蔵庫のコンセントを抜くと節電になる?
冷蔵庫の場合、コンセントを抜いても節電になりません!
徹底的に節電するなら、電源スイッチをオフにするだけでなく、コンセントも抜いた方がよさそうですよね。
電源をオフにしても、コンセントが差し込まれたままだと待機電力が流れていると聞いたことがありませんか?
でも、それは家電の種類によってはあまり節電にならないこともあるのです。
エアコンの場合、確かにコンセントが入っていると、待機電力が半年間で250円にもなると言われているので、使わない季節はコンセントを抜いておくと節電になります。
ただし、コンセントを久しぶりに入れた時はすぐにスイッチを入れると故障の原因になりますので、気をつけてください。
実は、コンセントを入れている間の待機電力はコンプレッサーの潤滑油に熱を送り、摩耗や摩擦を防ぐ役割を果たしているので、コンセントを抜いていた間は潤滑油が冷めきってしまい、粘度が高く、このまま運転を始めるとコンプレッサーに負荷がかかってしまいます。
ですので、コンセントを入れたら、8時間ぐらい待って、潤滑油が温まってから、スイッチを入れるようにしましょう。
あまり小まめにコンセントの抜き入れはおすすめできませんので、毎日使用する季節はコンセントを入れたままにしてくださいね。
また、テレビ、電子レンジ、Wi-Fiルーターは待機電力がごくわずがなので、コンセントを抜いても、節電効果が少ないようです。
コンセントを抜き差しすることで、コンセント自体を痛めてしまうこともありますから注意しましょう。
冷蔵庫は電源を切った後どうなる?
では、冷蔵庫はコンセントを抜くと、待機電力を抑え、節電効果はあるのでしょうか?
引っ越しなどで冷蔵庫を移動させたことがある人は知っていると思いますが、冷蔵庫のコンセントを抜くと、徐々に冷蔵庫内の温度が上がり、庫内で固まっていた霜が溶け、下の受け皿にたくさんの水が溜まってきます。
そして、再度、コンセントを差して、冷蔵庫内の温度を冷やすには相当な電力が必要になってしまいます。
それなら、庫内の温度が下がらない程度の間だけ、コンセントを抜いて、再度、コンセントを淹れれば、電力がかからないかも?
コンセントを抜いた冷蔵庫内の温度はたしかにドアの開閉がなければ、2~3時間は冷えた温度を保てるそうです。
でも、やはり、再度、コンセントを差した際には冷蔵庫内の温度を一定に保つコンプレッサーにも負担がかかりますので、頻繁なコンセントの抜き差しはおすすめできません。
これを考えると、よっぽど長い間、冷蔵庫を使わない時でないと、コンセントは抜いても切電にならないようですね。
冷蔵庫の電気代を節約するには?
冷蔵庫のコンセントは入れたままで、節電する方法はあるのでしょうか?
まず、冷蔵庫の設定温度を確認してみましょう。
設定温度を「中」から「弱」に変えるだけで、消費電力を約18%カットできるそうです。
冷蔵庫の中がたくさん詰まっている時や夏場は強めにして、あまり入っていない時や冬場は弱めにしても、十分に庫内が冷えますので、調節すると節電になります。
それから、冷蔵庫のドアの開閉回数を減らすようにしましょう。
どうしても、ドアを開けると庫内の温度が上がってしまいますので、開けたら早く閉めるようにします。
冷蔵庫内を整理しておくと、必要な物を素早く取り出すことができます。
ドアのパッキンが緩んでいると、ドアを閉めても冷気が漏れる原因になりますので、チェックしてみてください。
また、冷蔵庫に入れる物は冷ましてから入れるようにしましょう。
熱いまま入れると、庫内の温度が上がり、他の食材が傷んでしまったり、温度を下げるために電力を多く消費したりしてしまいます。
庫内に食材を置く時は吹き出し口を塞いでしまうと、冷蔵庫内の温度が下がりにくくなってしまいますので、気を付けてくださいね。
そして、冷蔵庫の設置場所でも消費電力が変わってきます。
設置場所は熱気や直射日光が当たらないところを避け、冷蔵庫の周りは十分なスペースを開けるようにしましょう。
周囲の温度が高かったり、スペースが少なかったりすると放熱しにくく、冷蔵庫内の温度を下げるのに多くの電力を費やしてしまいます。
放熱の妨げにならないよう、冷蔵庫背面にたまるホコリは定期的に清掃することも節電につながります。
まとめ
冷蔵庫のコンセントを抜くと、たしかに節電効果はありますが、それ以上に再稼働させる時に多くの電力を必要になってしまいます。
コンセントを抜くのは冷蔵庫の移動時だけに止め、設置場所を工夫したり、日ごろの使い方に気を付けたりすることで、節電に努めましょう。