前回、前々回と人工呼吸器をつけるかどうかまでの過程を、忘備録を兼ねて書きました。
今回もその続きとなります…m(__)m
インターネットで人工呼吸器について調べに調べ…でも父に緊急事態が起こった場合どうしていいのか結論を出せませんでした。
自分で考えてもどう結論を出していいのかもわからなくなり、医療関係者の本当の声を聞きたいと思いまして、父の入院先にいらしゃるソーシャルワーカーに相談することにしました。
そして、結論を出したんです。
人工呼吸器をつけるかつけないか…
ソーシャルワーカーに相談する…
「もし心臓が強心薬に耐えることができず、命に危険がおよんだ時、延命措置はどうしますか?」
前日に父の主治医から告げられた言葉です…
一生懸命働いて、ごはんを食べさせてくれた親ですし、人工呼吸器をつけてでも助けてあげたい!
でも、部屋代と医療費とその他諸々、毎月いくらかかるかわからないし、母の生活も考えないといけない…
(母は父の介護で心臓を壊してしまっていて、普通の人と同じ生活は無理な状態です。)
そもそも人工呼吸器とはどういうものなのか、装着したあとのこと、金銭的な疑問…僕の悩みをすべてソーシャルワーカーさんにお話ししました。。。
人工呼吸器を受け入れてくれる病院?
インターネットで調べただけではわからなかったこと…
前回人工呼吸器をつけた場合、医療費だけではなく部屋代がかかる可能性のこと、一度人工呼吸器をつけると亡くなるまで外せないことを書きました。
ネットで調べ、こういう可能性もあるんだなぁ…と思っていたのですが…
ソーシャルワーカーさんとお話させてもらって、思ってもいなかった事実を知りました。
今父は救急病院に入院しています。
状態が安定すると、次の病院を探して転院することになるのですが…
もし人工呼吸器をつけたとしても、僕が住む地域で人工呼吸器をつけた患者を受け入れてケアしてくれる病院は一つしかないことを知りました。
しかも、その病院には数年先まで病床が空くのを待っている患者さんがたくさんいるという事実…
…このことを知り、僕の心は固まりました。
人工呼吸器は・・・つけない!!
決断…人工呼吸器の装着はしない…
僕の決断がいいのか悪いのか…
こればかりはわかりません…
人にはいろんな価値観がありまして…
全く違う考えもあるでしょうし…
最初に救急搬送された時、先生に治療をお願いしましたが、、「治療する必要はなかったんじゃない?」と言ってきた知人もいましたしね…
これも価値観の違いです…
人工呼吸器は装着しない旨を、看護師さんを通して主治医に伝えてもらいました。
看護師さんからは「人工呼吸器をつけるのを選択することも、選択しないことを選ぶのも息子さんの責任ではありませんよ… 寿命というものがありますから…」という言葉をかけてもらいました。
いつまで父の体がもつのかわかりませんが、、、
良い最期を迎えてもらうのが、息子としての僕の役割なのかもしれません…
まとめ
最期を考える…なかなかダークで口にしたくない話題ですが、元気なうちに考えておくのも必要なことなのではないかと思います。
インターネットで調べた知識は、知識として必要ですが、すべてその場に当てはまるとは限らないということですね。
特に都会と地方では、落差があります。
僕は、現場のソーシャルワーカーさんや看護師さんの生の情報がすごく決断の決め手となりました。
生まれてきたからには、いつかは自分も直面する問題です…
できるならば…
僕の最期は、自分で決めたいかなぁ…
~追記~
この後父は療養型病院へ転院し、マヒの影響で誤嚥性肺炎を起こすことから絶飲食になり、中心静脈栄養(高カロリー輸液)で生きることになりました。
延命治療でしたね。
⇒IVH中心静脈栄養を鼠径部から…費用は?高カロリー輸液での寿命は?