台風や大雨でベタ基礎に水が入って床下浸水を起こすと、家を守るためにも大掛かりな施工が必要になってきます。
基礎に水が入った状態のままにしておくと、湿気などの問題から木材に影響を及ぼしたり、カビの原因にもなってしまいます。
今回は、ベタ基礎が浸水した場合の乾燥方法をメインに、水の抜き方・排水方法について綴って行きます。
ベタ基礎に浸水した場合の乾燥方法は?
最近は家の基礎といえば、ベタ基礎が多いです。
コンクリートで囲まれてしまっているので、浸水した場合はなかなか水が抜けません。
ポンプなどを使っても、残り数cmくらいのところで吸えなくなっちゃうんですよね。。。
ここからは、チリトリとバケツを使ったり、スポンジとぞうきんなど、人の手での回収となります。
柱や木材など、直接濡れてしまっていない場合でも、湿気を吸っている可能性が大きいです。
自然乾燥させる手もありますが、床材をめくっていない場合は、フローリングの反りや変色、床なりの原因になることもありますね。
なのでなるべく早く乾燥させることが、重要なポイントとなってきます。
とは言うもののジェットヒーターやドライヤ―など、温風をつかって強制的に乾燥させるのはやめた方がいいです。
どうしても場所によっては火事の原因となることも考えられますし、無理やり熱を使って乾かすことによって、木が腐る原因となったり、木材の反りなど狂いが出てくることがありますね。。
ですので、扇風機や送風機で床下の空気を動かして乾燥させてください。
ポンプを使った後、チリトリやスポンジ等で出来るだけ水をとり、それから送風機や扇風機を床下に入れて風を送り込むと、乾燥が早くなります。
乾燥の目安としては、木の部分の水分率が15%くらいまで乾かしてくださいね。
一度水がついてしまった基礎は、後々の湿気を考えると、床下換気扇など強制換気設備を取り付けておきたいところです。
吸湿と放湿の作用がある床下用シリカゲルや、呼吸性床下調湿剤である天然ゼオライトなどを敷しいておくと、湿度が高くなるのを防いでくれますよ。
ちなみに水分を吸い取った後に石灰をまくと乾燥の手助けになるという話も聞きますが、石灰は消毒が目的で撒いています。
あしからず。。。
床下浸水して乾いたあとは、消毒が必要です。
床下浸水時の排水方法とは?
床下浸水した後、業者の中には、水抜きするために基礎に穴を開けることをすすめてくるところもあります。
穴を設けることで、自然に排水が進みますしね。
早く乾燥の工程に移ることが出きます。
ただ、、、もともと塞がっていたところに穴をあけるわけですし、後々大丈夫なのかなぁと思ってしまいますね。
もう10年ほど前になりますが、白アリ駆除業者の中には結構無茶な基礎の壊し方をして…という話を聞いたこともありまして、僕はおすすめできないですね。。。
穴を開けるかどうかは、よーく考えて判断してくださいね。
一般的な水の排水方法としては、床下収納や床下点検口から、ポンプを使って大部分の水をくみ上げる方法が主流です。
ある程度水をくみ取ることができたら、ホースで水を流しながらブラシやたわしでこすって、壁面の汚れを落としてください。
そのままポンプで吸い上げることができないところまで来ましたら、チリトリ、バケツ、スポンジ、タオル等を使って回収します。
水が吸える業務用の掃除機があると、こういうときは便利です♪
できれば最後は、ぞうきんで水分を拭きあげるところまで持っていけるとベストですね。
まとめ
ベタ基礎に水が浸水した場合は、ポンプで汚水をくみ上げてから、残りの水を回収することになります。
基礎はなるべく早めに乾燥させた方が家の木材にはベストなのですが、ヒーターなど熱を使って乾燥させると、木材自体に良くない影響が出ることがあります。
おすすめは、扇風機や送風機を使って床下に風を送り込んで乾燥させることですね。。