日本にはお彼岸やお盆などにお墓参りに行く風習があります。
命日や月命日に行く人もいるでしょう。
お花や好きだった飲み物や食べ物をお供えすることもあります。
そして、自分の近況報告をしたり、亡くなった方を思い出したりするものですよね。
でも、お墓参りの仕方って、結構、自己流ではないですか?
正しいかどうか確信はありますか?
ここでは、お墓参りで願い事はしていいものなのか、お墓参りの時にかける言葉、お墓参りでのタブーについて説明します。
お墓参りで願い事はしていいの?
なんとなく手を合わせると、お願い事をしたくなる気持ち、分かります。
でも、ここは神社やお寺ではなくお墓なのです。
お墓参りは神様ではなく、ご先祖様や亡くなった方に手を合わせているのですよね。
だから、「結婚できますように」とか、「就職できますように」とか、お願い事をするのはちょっと違うかも。
けれども、「どうか、安らかにお眠りください」とか、「私たち家族を見守ってください」とかでしたら、天におられるご先祖さまや亡くなった方に向けたメッセージなのでいいですね。
お墓参り自体、スピリチュアル的に運気が上昇するとされています。
これはあくまでも、ご先祖様や亡くなった方に向き合うことで、今の自分を見つめ直し、気持ち新たに出発できる人が多いからではないでしょうか。
ご先祖様や亡くなった方が願いを叶えてあげたのではなく、お墓参りをしたことをきっかけに自分自身の気持ちが前向きになった結果だと思われます。
ですから、お墓参りでするのは願い事ではなく、決意表明がいいかもしれないですね。
お墓参りの時にかける言葉とは?
お墓はご先祖さまや亡くなった方が眠っている場所ですから、まずは、ご冥福をお祈りしましょう。
それから、日頃、自分たちを見守ってくれていることへの感謝の気持ちを伝えるのがよいでしょう。
特に、ハッピーなことが起きてなくても、大きな事故や病気になっていないとか、毎日、つつがなく過ごしているとか、そういった平凡なことでも、ご先祖様や亡くなった方が見守ってくれているおかげです。
また、亡くなった方と親しい場合には昔の思い出話なども喜んでくれるでしょう。
自分の近況や目標にしていること、家族の様子についてなども伝えるのもいいですね。
日頃のことを話していると、ついつい、愚痴が出てしまいそうですが、お墓参りでは前向きに話しかけましょう。
よくないことばかり話しては、故人も安心して眠れません。
「〇〇で大変だけど、頑張るよ」のような感じに話して、弱気になっている自分自身を奮い立たせてくださいね。
それから、お墓参りで実際に声を出して、お墓に話しかけるのはタブーなのかという心配があるかもしれません。
しかし、周りの方に聞こえても問題のない内容であれば、声に出しても構いません。
例えば、家族でお墓参りをして、代表の方が故人に報告したいことを話したり、新しい家族を紹介したりしてもいいでしょう。
ただし、声の大きさはほどほどに、周りの迷惑にならない程度でお願いします。
お墓参りにやってはいけないこととは?
故人を偲ぶ気持ちがあれば、タブーなんて何もないとも言われますが、やはり、気を付けた方がいいことがいくつかあります。
〇手を合わせて合掌する際は、お墓の前に立たないで、必ずしゃがみましょう。
立ってしまうとお墓と同じ高さになってしまい、失礼に当たります。
〇お墓参りに行く時間帯はできれば午前中。
他の用事のついでにお墓参りに行くというのは、故人に対して失礼になります。
〇お墓の写真は必要以上に撮影しません。
また、ネット上にアップするなどは不謹慎ですし、他のお墓が写っていると個人情報流出になってしまいますので、絶対にやめましょう。
まとめ
お墓参りでちょっと勘違いして、お願い事をしてしまうことがあるかもしれませんが、ご先祖様は神様ではないのでお間違えなく。
お墓参りでは故人のご冥福を祈り、見守ってくれていることへの感謝の気持ちを伝えましょう。
それから、自分の近況報告や過去の思い出話もいいですね。
お墓参りは決まったタイミングだけでなく、思い立った時に行ってもいいものです。
いくつかのタブーに注意して、お墓参りに行ってくださいね。