蝉の声を聴いて、「ああ、今年も夏が来たなあ」と思うのも束の間。
毎日、毎日うるさいし、清潔な洗濯物に止まられるのも気になりますよね。
木に止まっている蝉は仕方がないとしても、なぜか、木より高いベランダにも飛んでくるのでしょう?
ここでは、ベランダに蝉を近寄せない方法、洗濯物に付かない対策、賃貸物件でできるセミ対策について説明します。
ベランダに蝉が来ないようにする対策とは?
蝉は土の中で成長し、暑くなると、木に登って脱皮して成虫になります。
しかし、その命はわずか1週間。
蝉は自分の体力が弱ってくると、高いところに避難する習性があります。
高いところは蝉の天敵が少ない場所。
蝉の避難場所、そして、最期の時を迎える場所にベランダがなってしまっているようです。
蝉の習性と言われては、もうあきらめるしかないのでしょうか?
蝉対策で必ず紹介されるのは木酢液や竹酢液。
木や竹を燃やして炭を作る際に出た煙を冷やして凝縮した液体で、本来は作物の害虫対策に使わるものですが、虫よけに効果があると言われています。
園芸用品店で取り扱われていて、1,000円未満で購入できますが、かなりスモーキーな臭いで鼻につくのが難点です。
20~30倍に薄めて、ベランダの壁や網戸に散布しますが、朝夕2回散布するぐらいしっかり使わないと効果が出ないし、薄めても臭いが結構気になります。
もう一つ、蝉対策で有名なのがアロマオイルのシトロネラ。
こちらはレモンのような爽やかな香りです。
無水エタノール5mlに、シトロネラオイルを10~15滴ほど混ぜ、精製水45mlを入れると、虫よけスプレーの出来上がりです。
ただ、シトロネラは猫が中毒になってしまうことがあるようなので、猫を飼っている場合はくれぐれも気を付けてください。
洗濯物にセミがとまらないようにする対策ってある?
上記の木酢液やシトロネラをスプレーしても、香りは風で流れがちで、効果も微妙なところ。
でも、洗濯物は外干ししたいし、蝉に汚されるのは本当に困りますよね。
ベランダにかけるだけの防虫剤を使う方法もありますが、徹底的に洗濯物をセミから守るなら洗濯物ガードや防虫ネットという蚊帳のようなカバーがおすすめです。
セミだけでなく、他の虫や花粉などの付着も防いでくれます。
あと、香りの強い柔軟剤を使った洗濯物には虫が集まりやすいですね。
花の香りなど、いい香りの洗濯物は気持ちがよいものですが、無効タイプの柔軟剤の方が寄ってくる虫が少ないですよ~(*'ω'*)
マンションでできる蝉対策とは?
蝉の声に困っている場合、部屋の防音効果を高める方法があります。
部屋のリノベーションを検討されているなら、二重窓や二重サッシにしたら効果抜群です。
でも、この方法はかなり費用のかかることなので、もう少し、手軽に実践できるのは防音カーテンです。
防音カーテンは3,000~5,000円ぐらいで購入でき、防音だけでなく、遮光効果もあり、クーラーの効きをよくしてくれます。
でも、防音カーテンだけでは完全に音を遮断しきれないので、プラスして、耳栓やヘッドホンを使うと、随分聞こえなくなります。
耳栓やヘッドホンはアラーム音なども聞こえなくなってしまいますので、使用の際はご注意ください。
蝉がベランダに入るのも嫌という方におすすめなのは、スノコと簾やベランダネット。
ベランダの柵から下の部分は隙間が狭いスノコで覆い、ベランダの柵から上までは簾やベランダネットで覆ってしまうのです。
注意点はとにかく隙間がないように完全に覆わないと、わずかな隙間から蝉が侵入することがあります。
遮光効果も高まり、部屋が涼しくなりそうですね。
まとめ
ベランダにセミが集まりやすいのは気のせいではなく、習性のようです。
洗濯物に付かないようにするには防虫ネットなどを使うと完璧です。
ベランダに近づけないようにするには木酢液やシトロネラ、防虫剤などの香りで寄せ付けない方法もありますが、スノコや簾などで完全にベランダを覆うと完全に防御できます。
蝉の声の対策は、二重窓や二重サッシで防音すれば、かなりの効果がありますが、高コスト。
手軽にできるのは防音カーテン、それから、耳栓。
ダブルで使用すれば、随分、蝉の声が聞こえにくくなりそうです。