よく晴れた日。
外干しした洗濯物を取り込むと、どこからかプーンと変な臭いがします。
洗濯物をよく見てみると・・・、出た~! カメムシ~!
臭いが洗濯物に付いてしまい、もうガッカリ・・・。
ここでは、カメムシの臭いにファブリーズは効くのか、ニオイの成分や消臭方法について説明します。
カメムシの臭いにファブリーズは効く?
うっかり触って、手に付いてしまったカメムシのクサ~い臭いは、水ではなかなか洗い落とせません。
そしてファブリーズを手につけてみても、ニオイは消えないんです。。。
石鹸やハンドソープで洗っても、まだまだ残っている感じ。
消毒やシール取りに使われる溶剤のエタノールでさえも、ニオイを完全に消すことはできません。。。
実は、カメムシの臭いの成分は油に溶けるのです。
サラダ油やオリーブオイルなんかが有効です。
ニオイ成分が浮いてきますよ~!!
でも、油で洗ったら、もうベトベトで、油を洗い流すのが大変になってしまいますよね(;^ω^)
そこで、おすすめなのが油ででニオイを落とした後、食器洗い用の洗剤で油を分解することです!!
食器洗い用洗剤は、油汚れを浮かしすっきり落とす界面活性剤が配合されていますから、手に付いたカメムシの臭いを落とせます。
ただし、食器洗い用の洗剤で手洗いした場合は、一緒に手の脂分まで落ちてしまい荒れやすくなりますので、ハンドクリームなどで保湿してくださいね。
では、洗濯物や布地についてしまったカメムシの臭いはどうしたらいいのでしょうか?
ファブリーズをたっぷりスプレーすれば消える?
布製の消臭で有名なファブリーズですが、実際に使ってみたのですがカメムシの臭いにはあまり効果がありませんでした。。。
ファブリーズって、布製品に染み込んで、乾燥する時にニオイを除去するイメージです。
実際シュシュっと噴射してみても、ファブリーズの香りでカメムシの臭いを誤魔化しているというか、、、ファブリーズのニオイとカメムシのニオイが別個に分かれてしまっていて、消臭されたとは思えませんでしたね笑
ファブリーズの成分と一緒に、カメムシの臭いも徐々に揮発して薄くなることはあるようですが、徹底的にカメムシの臭いを消す方法ついては、後で説明します。
ちなみにカメムシのクサい臭いですが、カメムシ自身にも害があるんだとか・・・(;^ω^)
あのクサいニオイから自分の身を守るように、体の表面がセメント層で覆われているせいか、普通の害虫用スプレーでは退治しにくいんですよね。。。
カメムシの臭いの成分とは?
カメムシって、いつもクサいと思っていましたが、実は、普段はクサくないんですよ~。
カメムシが危険を察知すると、外敵から身を守るために、あのクサい臭いを発します。
ですから、カメムシを見つけた時にやみくもに突いたり、追い払ったりしてしまうと、強烈な臭いが出てしまいます。。
この臭いはカメムシの足の付け根にある臭腺から分泌されていて、もともとは液体です。
トランス-2-ヘキセナールが主成分で、きゅうり・トマト・キャベツ・リンゴ・バナナ・イチゴなどにも含まれています。
臭いの感じ方は個人差がありますが、きゅうりを丸かじりした時のような青臭さ(?)を強くした感じがカメムシの臭いは一番近いでしょうか。
コリアンダー(パクチー)なら、もっと近い感じがします。
コリアンダーの語源はカメムシを意味するkoriannno(コリアノン)という言葉で、コリアンダー自体がカメムシ草と呼ばれることがあります。
パクチー好きの人からすると、カメムシなんかと一緒にしないでと言われそうですが、カメムシの臭い自体をすごく不快に感じる人がいる一方で、そんなに気にならない人もいるようです。
東南アジアのラオスではカメムシの臭いは良い香りとされていて、カメムシを食べる習慣もあるみたいですから、臭いの感じ方はいろいろですね。
カメムシの臭いの取り方や消し方は?
さて、カメムシの臭いが付いてしまった洗濯物はどうしたらいいのでしょうか?
答えはズバリ、もう一度、そのまま外干ししてみましょう。
カメムシの臭いは揮発性もありますので、外干しすることで薄くなっていきます。
ドライヤーの熱風を当てても、臭いは消えていきます。
また、再度、洗濯洗剤で洗っても、ニオイはなくなりますが、おすすめなのはシトラス果実の成分が配合された食器洗い洗剤で使うことです!!!
シトラス果実に含まれているリモネンという成分が油落としに効果があり、カメムシの臭いも落としてくれます。
カメムシの臭いが付いてしまった洗濯物などはこのシトラス果実の成分が配合された食器洗い洗剤に浸した後、洗濯機で洗い流せばバッチリです!
さらに、しっかり乾燥させた後、アイロンをかければ、完全に消臭できます。
カメムシの臭いの性質、揮発性と親油性を上手に利用すれば、見事に消臭可能です!
洗濯できる物は再度洗濯し、洗濯しにくいカーテンやシーツなどはしっかり乾燥させるように対応すれば、カメムシの臭いが付いてもすぐに落とすことができますね。
もし掃除機でカメムシを吸い込んだ場合はこちらをどうぞ
⇒カメムシで掃除機が臭い。自然に消える?ニオイの取り方を部屋で?
まとめ
カメムシの臭いにはファブリーズよりも、サラダ油やオリーブオイルなど油が効果的です!
あと布についたニオイに関しては、とにかく乾燥させることが重要です。
また、シトラス果実の成分が配合された食器用洗剤を使うとかなりの効果があります。
夏から秋にかけて見かけることが多いカメムシですが、消臭方法を知っておくと安心ですね。