子供って、しょっちゅう嘘をつきます。
周りを驚かせたいだけの大袈裟な嘘から、自分の悪いことを隠すような嘘まで、いろいろありますが、子供の嘘はほとんど大人には見抜けます。
でも、絶対、子供は嘘を認めないのですよね…。
気を引きたいだけの嘘ならオーバーにビックリしてあげることもできるけど、深刻な隠し事がある場合はそうもいきません。
ここでは、子供が嘘を認めなかったり嘘を繰り返す場合の対処法と、嘘をやめさせるための対応について説明します。
子供が嘘を認めない…
例えば、子供にお菓子を無断で食べないようにと、日頃から言っているとします。
けれど、お菓子を勝手に食べてしまった子供は「食べていない」と嘘をつきます。
しかし、親には嘘が分かってしまいますから、嘘を問い詰めますが、子供は嘘を認めません。
子供が嘘を認めると、叱られると思うから、子供は嘘を認めないのです。
では、なぜ、子供は叱られると思うのに、無断でお菓子を食べてしまったのでしょうか。
それは、以前、前もって、お菓子を食べたいと相談した時にダメと言われてしまったからでしょう。
こうして、やむを得ず、子供は無断でお菓子を食べてしまい、嘘をついてしまうのです。
また、嘘を認めると、ダメと言われているのにしてしまった悪い子になってしまうのも、子供は嫌なのです。
ですから、頭ごなしに子供を怒るのではなく、なぜ無断でお菓子を食べてはいけないか、嘘はなぜいけないのかをきちんと話して、決して子供自身を悪い子、ダメな子と決めつけないようにしてください。
子供が嘘を繰り返す…
子供の嘘を見抜いた時、子供を責め立てて、嘘を白状させていませんか?
子供が嘘を認めた瞬間、ひどく怒ってしまってはいませんか?
悪いことをした上に、嘘をつくという2重の罪があるかもしれませんが、相手は子供です。
ここは冷静に対応してあげましょう。
そもそも、子供は正直に言ってしまうと叱られると思うから、嘘をついて、叱られないようにしているのです。
そして、そのことを間違って学習してしまい、次にまた、叱られそうなことをしてしまうと、また、嘘をついて、叱られないようにします。
このように、子供が嘘を繰り返してしまう悪循環。
嘘を繰り返すのは、子供が叱られるのが嫌でしている自己防衛の行動なのです。
これを断ち切る方法は次で説明します。
子供の嘘をやめさせるには?
まず、子供の嘘を見抜いても、すぐに嘘を認めさせるようなことはやめましょう。
嘘をつかれて、すごくショックという態度を子供に見せてください。
それから、嘘をついてばかりいると、本当のことを言っても信じてもらえなくなると話しましょう。
子供が素直になれる雰囲気作りが大切なので、きちんと目線を合わせ、穏やかな口調を心がけてください。
そして、嘘を認めて、真実を話した時によく褒めてあげましょう。
子供が間違ったことをしていても、ここは叱ってはいけません。
もう少しよく考えて行動した方がよかったねとか、これからは先に相談してねとか、やさしくアドバイスしてあげてください。
頑なに、嘘を認めない場合もあるでしょう。
それでも、子供の話を信じてあげて下さい。
こういった対応が、次に叱られそうなことがあったら、子供は嘘で隠さないで、正直に話せる気持ちになってくれます。
そして、親子の絆がより深まり、何でも相談できる間柄に発展していくことでしょう。
まとめ
親としては子供に嘘をつかれてショックとか、嘘に振り回されてうんざりとか、いろんなマイナス感情がありますが、ここは子供優先。
子供が嘘をつくのは叱られたくない心理によるものですから、嘘を治すには叱らないというのが大変重要です。
子供としっかりと話し合って、より親子関係をよいものにしてくださいね。