子供が成長してくると、叱ることが増えてきます。
赤ちゃんの頃はとにかくお世話することばかりですが、子供が話し始め、意志を持って行動し出すと、あれこれ注意しないといけなくなくなりますよね。
特に、危ないことや悪いことをした時には厳しく叱るのが親の務め。
だけど、子供の反応がイマイチなんてこと、ありませんか?
しっかり反省してほしいのに、理解していないような感じ。
ここでは、子供の叱った時に黙る、泣く、目をそらすといった反応について説明します。
子供を叱ると黙る…
子供を叱った時の反応の一つとして、黙ってしまうことがあります。
その心理は、自分がしてしまったことの罪の大きさに驚いている場合と、何を言い訳しても聞いてもらえないと思っている場合があります。
前者の場合であれば子供心に響いていますから、黙ってしまっても、十分反省できているでしょう。
「これからはどうするか」などを少しずつ話しながら考えさせるようにするだけで、大丈夫です。
しかし、後者の場合であれば、叱り方を見直す必要があります。
勢いあまって大声で叱ったり、問い詰めたりしては、子供は委縮してしまいますから、まずは「どうしたの?」と子供の話をよく聞くようにしましょう。
どんな突拍子のない答えが返ってきても動じず、受け止めてあげてください。
親の方はたくさん言いたいことが湧き上がってくるでしょうが、ここは我慢。
じっと子供の話に耳を傾け、親の話は短めにし、反省と今後の対策を促すようにしていきましょう。
子供を叱ると泣く…
子供が泣いてしまうと、周囲の人たちは驚くし、親としてはすごく恥ずかしいですよね。
でも、泣いてしまうのは感情豊かで敏感な証拠。
叱られて、凹んだ感情をコントロールできず、泣くことで親に甘えたい気持ちを表しているのです。
だから、本当は「泣くのは止めなさ~い!」と言いたいところですが、気持ちをぐっと抑え、抱き締めて、泣き止むのをじっと待ちましょう。
それから、子供の気持ちを代弁し、言葉で伝えられるように誘導していきます。
こういったことを繰り返すことで、子供は気持ちを表す言葉を覚え、困ったことを話せるようになっていきます。
また、泣かないで困ったことを伝えられるようになったら、たくさん褒めてあげましょう。
子供を叱ると目をそらす…
きちんと落ち着いて、子供と目線を合わせて叱っているママ。
でも、子供はよそ見していて、全然話を聞いてくれなくて困っていませんか?
子供は小さい頃ほど、身体を使って気持ちを表現します。
興味がある時や嬉しい時は遠慮なくグイグイ見入ってしまうのに、気まずい時や緊張しやすい時はあえて目をそらしてしまう子供もいます。
また、怒鳴ったり、暴言を吐いたりすると、子供は恐怖に怯え、目をそらしてしまいます。
この状態が進むと、人に関わることが苦痛になり、対人恐怖症や引きこもりになってします恐れがあります。
叱っている親としては、しっかりこっちを見て、話を聞きなさいと言いたくなりますけどね。
子供が目をそらすのは気持ちの表現ですから、目線を合わすことは強要しないでください。
大人になると、逆に話を聞く気がなくても、視線を合わせ、聞いているフリをするような器用なこともできるようになってしまいます。
親の話を真剣に聞いて欲しい時は視線を合わせることにこだわらず、肩に手を置いたり、手を握ったりするようなボディタッチで気持ちを伝えていきましょう。
小さい子供には言葉で説明するよりも、親の本気を分かってもらえます。
まとめ
子供を叱るにも、コツがいるようです。
頭ごなしに怒らないで、子供の話を聞き、自分で反省するように促すことが大切です。
それでも、同じ過ちを犯してしまうのが子供ですが、そこは根気よく繰り返し叱っていくしかありません。
なかなか反省の色が見えてこなくても、成長とともに、次第に変化が表れてくるでしょう。