ぜんまいをたくさんもらったし、煮物にでもしようかなと考えたものの、保存ってどうするの?
「下処理は?」「日持ちはどのくらい?」等など疑問が出てきてしまったあなた。
いや~お気持ち分かります。
手慣れている人ならともかく、山菜の扱いって、分からないことだらけで、難しいですよね。
そこで今回は、あなたの疑問にどしどしお答えしていきたいと思います。
これを読めば、安心してぜんまいの煮物を作り、最後まで美味しくいただけますよ。
ぜんまいの煮物って冷凍保存できる?
ぜんまいの煮物は冷凍保存できます!!
ぜんまいの下処理方法については、次の章でご紹介するとして、まずは、保存についてお話しします。
ぜんまいをはじめ山菜というものは、新鮮なほどあくが少ない傾向にあります。
だから、採取して常温に放置しておくことはNGなのです。
日に日に渋さと苦みが強くなり、下処理をしても食べられないものになってしまいます。
よって、基本は冷蔵保存になりますね。
それでも、きちんと下処理と管理を整えて、1週間が限界です。
そこで、更に長持ちさせるには、冷凍保存となるわけですね。
下処理をした状態でも、煮物に調理した後でも冷凍保存は可能ですよ。
手順を踏んで保存することにより、日持ちは1ヵ月ほどに伸びるのです。
では、具体的な冷凍保存のポイントをご紹介したいと思います。
まず下処理をしただけのものは、水気を切り、保存袋になるべく平らになるように入れます。
あれば急冷室を利用し、ない場合は、ステンレスのバットに入れて冷凍する等、なるべく急速冷凍を心がけて下さいね。
それにより、品質の良いまま長持ちさせることができますよ。
ただし煮物の場合は、水気を切らずに煮汁に浸した状態で冷凍します。
その場合も、保存袋に平らになるようにし、急冷を心がけることは同じですね。
ぜんまいのあく抜きで重曹が無い場合どうしたらいい?
では、ぜんまいの保存についてはお分かりいただけたかと思いますので、次は下処理方法をご紹介します。
山菜であるぜんまいは、必ずあく抜きが必要です。
その処理を怠ると、渋さや苦味で食べられたものではないとお話ししました。
ただし新鮮あれば、あくも少ないので、重曹や灰といった特別な材料を用意する必要はないのです。
①ぜんまいの綿毛(表面の毛のようなものと先の丸い部分)を指でそっと撫でるようにして、取っていきます。
②きれいになったら、流水で洗い、鍋に入れますよ。
③そこに、たっぷりの水を注ぎ、強火にかけます。
④沸騰したら、湯だけを捨てます。この作業を「茹でこぼし」と言い、これを3回ほど繰り返します。
なんとこれだけで、そのまま調理に使うことができるのです。
簡単ですよね。
ただこれは、採り立ての新鮮な場合に限ります。
一般的には、重曹や灰で処理を行う必要があるのです。
ちなみにここで言う重曹は、お掃除用とは別になります。
必ず、口に入れても良い、調理用の重曹を使用して下さいね。
でも、重曹や灰なんてないわ!というご家庭も多いですよね。
そこで代用になるのが、なんと小麦粉と塩なのです。
これなら、どのご家庭にもありますよね。
こちらの方法も簡単です。
①水1リットルに対して、小麦粉大さじ4と塩小さじ2の割合(ぜんまいの量を見て、総量を増減させて下さいね。)で、鍋に入れ、よくかき混ぜ溶かしておきます。
(湯を沸かしてからでは、小麦粉はダマになり混ぜられなくなってしまうので、水の状態でかき混ぜて下さいね。)
②これを強火にかけ、沸騰させます。
③沸いたら、綿毛を取って流水で洗ったぜんまいを入れます。
一旦、水温が下がってしまうので、再沸騰を待ち、弱火にしたら3分茹でます。
④その後、流水で洗い流し、真水に1時間程度さらしたら、オッケーですよ。
そのまま調理に使えます。
何れの方法でも、あく抜きをした後のぜんまいは、たっぷりの水に漬けておけば、冷蔵庫で1週間ほど保存可能です。
この場合は、必ず1日1回水を取り替えることをお忘れなく。
前章でお伝えした通り、冷凍保存も可能です。
消費期限内なら、いつでもすぐに、ぜんまいの煮物やおこわ、炊き込みご飯、炒め物等の調理に取りかかれて便利ですよね。
ぜんまいの煮物の日持ちはどれくらい?
多少重複しますが、ぜんまいの煮物の日持ちについてまとめてみます。
調理したものとはいえ、常温での長期保存はできません。
その日のうちに食べきれないなと思ったら、すぐに、タッパーなど蓋付き容器に煮汁ごと入れて、冷蔵庫で保管して下さいね。
それでも、日持ちは2~3日程度になります。
毎日火入れ(鍋に移して加熱する)しても、4~5日と考え下さいね。
そして、もちろんのこと、カビが生えてきた場合や、異臭がしたり、一口食べて、酸っぱい等の味の異変を感じたら、腐敗が進んでいる証拠です。
食べてはいけませんよ!
やはり、先にご紹介した通り、より日持ちをさせたいなら、冷凍保存が一番ですね。
1ヵ月は持ちますよ。
まとめ
ぜんまいの保存や下処理の方法、日持ちについてお話ししてきました。いかがでしたか?
せっかくもらったぜんまいです。ご紹介した下処理を施し、適切な管理と保存をして、最後まで美味しく食べきって下さいね。