暑い夏は冷たいデザートが欠かせません。
アイスクリームもいいけれど、お腹にやさしいフルーツいっぱいのゼリーもいいですよね。
しかし、ゼラチンで作ってみたけれど、固まらない時があります。
いつもゼラチンでゼリーを作っているのに、グレープフルーツを使うと固まらないのです。
ここでは、グレープフルーツゼリーが固まらない理由、固まらなくても食べれるのか、寒天でのグレープフルーツゼリーの作り方について紹介していきます。
グレープフルーツゼリーが固まらないのはなぜ?
ゼリーを作る時に欠かせないゼラチンは量や温度を守らないと、固まらないことがあります。
ゼラチンの量は全体の2~3%、沸騰させない程度の80℃で溶かすことがゼラチンのパッケージにも記載されています。
しかし、それを守っても、ゼリーが固まらないのはなぜでしょうか?
その原因はグレープフルーツに含まれるたんぱく質分解酵素です。
ゼラチンは動物の骨や皮から抽出した動物性たんぱく質でできていて、たんぱく質分解酵素が混ざると固まらなくなってしまうのです。
たんぱく質分解酵素はグレープフルーツだけでなく、パイナップルやキウイフルーツ、メロン、マンゴーなどにも含まれています。
また、酸味が強いものやペクチンを多く含む食材を使った時も、ゼラチンが固まりにくくなります。
酸味が強いものとは、グレープフルーツやレモン、オレンジなどの柑橘類、梅果汁などです。
ペクチンを多く含む食材とは、リンゴです。
これらも、ゼラチンの主成分であるたんぱく質を変化させてしまい、固まらない原因になります。
ゼリーはゼラチンが固まらない場合でも食べられる?
ゼリーを作って、冷蔵庫で冷やしても固まらなかった~という時でも、あきらめないでくださいね。
腐っているわけではないので、食べられないことはありません。
グラスに注いで、とろみのあるドリンクとして飲むのもおすすめです。
市販品でもクラッシュゼリーがありますよね。
そのような感覚で、とてもおしゃれなドリンクになるでしょう。
冷凍庫で凍らせて、シャーベットとして食べても美味しいです。
とても失敗したゼリーのリメイクには見えません。
固まらないゼリーを鍋に戻して、もう一度温めて、さらにゼラチンを追加して、作り直す方法もあります。
粗熱を取ってから、冷蔵庫に入れないと、固まるまでに時間がかかることもあります。
固まらないと断定する前に、しっかりと冷えるまで待ってみましょう。
ゼラチンは15~20℃で固まり始めるため、冷蔵庫で固まるまで2~3時間はかかります。
また、フルーツに含まれているたんぱく質分解酵素は加熱すると、働きが弱まります。
フルーツを短時間煮てから、ゼラチンと混ぜましょう。
また、缶詰や瓶詰のフルーツは既に熱処理されているため、ゼラチンが固まりやすいです。
それから、酸味の強いフルーツを使う時は、ゼリーに使う量を少なくすると、ゼラチンが固まりやすくなります。
目安としては、全体の20%以下です。
グレープフルーツゼリーを寒天で作る方法!!
ゼリーなんて、冷やして固めるだけと思っていたら、意外と難しいな・・と思ってしまった人には、寒天で作る方法がおすすめです。
寒天は食物繊維やミネラルなど栄養もあり、低カロリーな食材です。
寒天と聞くと、ゼリーのようなプルンプルンにならず、固くなりそうと思われそうですが、レシピ通り作ると、ゼラチンを使ったかのような食感です。
寒天で作る、グレープフルーツゼリーの作り方を紹介しましょう。
鍋に水275mlと粉寒天5g、ノンカロリー甘味料35gを入れて、沸騰させます。
1分加熱したら、火を止めて、粗熱を取ります。
グレープフルーツジュース250mlを少しずつ混ぜていきます。
お好みで、香りづけにホワイトキュラソーを少々入れるのもおすすめです。
よく混ざったら、ゼリーの器に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めます。
ゼリーが固まったら、グレープフルーツの果肉とミントの葉を飾って完成です。
まとめ
フルーツゼリーを作る時は、フルーツを軽く加熱して、酵素の働きを弱めてから使いましょう。
缶詰や瓶詰を使うと、加熱済みのため、簡単です。
固まらなかったゼリーは再加熱して、ゼラチンを追加することもできます。
寒天で作っても、美味しいグレープフルーツゼリーができ上がります。