秋になると、栗をどっさりともらうことがあります。
嬉しいけれど、食べきれない・・・。
栗は冷凍保存できると聞いたので、やってみたら、ぶよぶよになっていて、ショック・・・。
冷凍保存してはいけないの?
ここでは、栗を冷凍したらぶよぶよになるのか、栗の冷凍保存方法と冷凍できる期間について紹介していきます。
栗は冷凍したらぶよぶよになる?
栗によって含まれている水分量が違うので、必ずしも起こることではないのですが、冷凍した栗を解凍してみると、ぶよぶよになることがあります。
これは、栗を冷凍することで栗に含まれる水分が凍結し、膨張します。
それにより、栗の細胞が破壊されてしまいます。
解凍すると、凍結していた水分が溶けて、細胞の破壊された部分から外へ流れ出てしまいます。
その結果、栗はぶよぶよとしたやわらかい食感になってしまいます。
外へ水分が流れ出る時に、旨味や栄養素も一緒に流れてしまい、風味や味が落ちてしまいます。
冷凍した栗は解凍しないで、そのまま調理に使いましょう。
そのためには、冷凍する前に皮むきをしておくのがおすすめです。
次では、冷凍保存のやり方を説明します。
栗の冷凍保存のやり方
まず、八百屋さんやスーパーで買ってきた栗ではない場合はしっかりと虫対策をしましょう。
栗を一粒ずつ確認して、皮に穴が開いているものを取り除きます。
それから、水に浸けて浮いてくる栗も取り除きます。
栗の中が虫に食べられて空洞になっているから、浮いてくるのですね。
それから、80℃のお湯に1分程度、栗を浸し、そのあと、ざるにあけて、天日干しをします。
栗は皮つきのままでも冷凍できますが、皮を剥いてから冷凍した方がすぐに調理に使えて便利です。
外側の皮も渋皮も剥いてから、30分ほど水に浸して、栗のあく抜きをします。
そして、ざるにあけて、栗の水気をふき取ってから冷凍しましょう。
密封できる袋に栗が重ならないように並べて入れて、なるべく空気を抜きます。
冷凍焼けを防ぐために、砂糖をまぶす方法もあります。
砂糖の量は栗の重さの20%ぐらいです。
冷凍した栗は解凍しないで、そのまま調理しましょう。
栗ご飯を作る時はそのまま炊飯器に入れられます。
栗はしっかりとお米の中に入れると、出来上がった時に黒くなりにくいです。
皮を剥かないで冷凍した場合は自然解凍すると、ぶよぶよになってしまうことがあります。
沸騰したお湯に冷凍した栗を解凍しないで、そのまま入れて茹でるのがおすすめです。
電子レンジで一気に加熱するのも、ぷよぷよにしない方法です。
しかし、加熱しすぎると、栗がパサパサになってしまいますので、気を付けてくださいね。
栗を冷凍保存できる期間はどれくらい?
冷凍した栗の保存期間は半年から1年が目安になっています。
はじめから長期保存する予定であれば、栗を冷蔵庫で1か月ぐらい保存して、しっかりと甘みを引き出してから、冷凍保存に移動させるのがおすすめです。
冷蔵庫に入れる時は密封できる袋に入れて、空気を抜いてください。
そして、できれば、冷蔵庫の野菜室や一番奥のよく冷えるところで栗を保存しましょう。
栗は0℃近くで4~6週間ぐらい保存すると、甘みが3倍に増えるとも言われています。
これは生の状態の場合のみで、茹でてからは甘みを増やせないですし、日持ちも短くなりますから注意してください。
栗ご飯を作ってから、冷凍保存することもできます。
その場合は4週間ぐらいが日持ちの目安になります。
皮を剥いた状態で冷凍した方が解凍しないでそのまま使えて便利ですが、日持ちが短くなります。
日持ちの目安は1~2か月です。
砂糖をまぶし、空気を抜いてから冷凍すると、冷凍焼けが防げます。
また、長期に冷凍していると、食品に霜がついてしまうことがあります。
これは冷凍庫の中の温度が上がったり下がっている証拠です。
家庭の冷凍庫は頻繁にドアを開けるので、どうしても庫内の温度が一定にはならないですが、この影響で、冷凍保存している食品に含まれている水分が溶けたり凍ったりして、霜の状態を作りだしています。
霜が付いた冷凍品は、水分が抜けて、風味が落ちている可能性があります。
早めに食べきりましょう。
まとめ
冷凍した栗を冷蔵庫解凍や自然解凍をすると、ぷよぷよになることがあります。
しかし、一気にゆでたり、レンジ加熱したりすれば、ぷよぷよになりにくいです。
また、解凍しないで、そのまま調理に使うのもおすすめです。