難病持ちを理由に会社をクビになりまして、数か月がたちました。
今日までの間に色々なこともありましたが、ハローワークから自分で思ってもみなかったことを勧められたり、少し状況が変化してきています。
僕と同じで、難病で仕事探しに難航している人の参考になれば幸いです。
難病を理由に解雇されたけど・・・
僕の場合は、元々現場仕事で個人事業主をやっていましてね。
いくつかあった取引先の会社の一つから、スカウトされて会社員となりました。
3か月以上口説かれて…と言いますか、僕が嫌がっていた状態だったのですが、根負けというか、もういいかなぁ・・・と思いまして正社員という形で入社しました。
入社して2年目に、医者から難病を告げられましてね。。。
入社5年目の昨年末に、「去年入院したりしたから、もういらないわ!」の一言で解雇となりました。
拒否しても頼むし来てくれ!と頭を下げてくれて入った会社だったけど、難病になるとゴミくずのようにポイっ・・・
理解なんかしてくれないのは分かっていましたが、冷たい仕打ちだなぁと本当に凹みましたよ。
まぁ会社って、競争社会ですしね。。。
会社は従業員の生活を守る義務が・・・という話を聞くこともありますが、会社が利益を出すのに少しでも邪魔な人間は必要ないんだなぁ~って痛感しました。
一応仕事の結果は出していたんですよ、目に見える形でね。
通院日の代わりに休日出勤をしたりもしていたんですが、病気持ちになった時点で、先を考えると邪魔だと感じたのかもしれませんね。
僕がいた会社は、年に一度の健康診断もありませんでした。
残業代はおろか、タイムカードもなければ有給休暇もない、いわゆるブラック企業でした。
健康診断があったら、もしかしたらここまで病状も進まなかったのかもしれないなぁとは思いますが、ゆっくりですが進行してしまった難病は元に戻すこともできませんし、これからどうして生きていこうかなぁと。
正直40歳を超えたおっさんで難病持ち。。。
仕事探しといっても、普通の体じゃないですし、厳しいなぁと。
で、途方に暮れていても仕方ないのでハローワークに仕事を探しにいったわけです。
ちなみに僕は、難病を理由に解雇されたうえに、雇用保険や厚生年金もごまかされていたので、いろいろなところに相談に行きました。
相談に行った顛末はこちらです
難病だからこそ職業訓練を打診された!
僕の場合は、12年ほど肉体労働をやっていました。
難病が分かってから食事制限をすることになりまして、基本一日一回の食事となりましてね。
どうしても、体力が全盛期の半分もない状態でして・・・
解雇されたあと、もう自分の体力を武器に仕事をするのはやめといた方がいいなぁと思っていたんですよ。
ただ正直、どんな仕事を探したらいいのか見当さえもつかない。。。
途方にくれたままとりあえず行ったハローワークで、「難病の方の就労を支援しています」と書かれたチラシを見つけましてね。
そのチラシには、「難病患者就職サポーター」のことや「難病患者を雇いいれた場合の助成金のこと」が書かれていたのですが、思い切って難病患者就職サポーターの人に相談してみることにしたんです。
僕の解雇になった状況、今までこなしてきた仕事、病気の症状とこれから先のこと・・・などなど、いろいろな話をさせてもらいました。
あと、解雇された会社と労働紛争になっていることも(笑)
今まで体を動かす仕事しかやってこなかったので、現代では必須と言われている"パソコン"が、、、僕は苦手でして。。
職業訓練でとりあえずパソコンを覚えないと、仕事を探すにしても話にならないなぁと感じていたんです。
それでパソコンを覚えたいということを難病患者就職サポーターに相談したのですが、「パソコンだけを覚えても、男性は事務の仕事が少ないので、就職にはつながりにくいよ~」という話をされましたね。
かわりに、思ってもいなかった「障害者職業能力開発校へ行って、一年間勉強して手に職をつけませんか?」と打診されました。
僕も打診されて初めて障害者職業能力開発校の存在を知ったのですが、障害者手帳を持っていなくても、難病を患っていることを証明できるものがあると受験できましたよ~。
僕は「特定医療費受給者証」をコピーして提出しましたね。
あまり知られてはいませんが、難病患者は「その他の障害」に当たるそうで、障害者手帳を持っていなくても障害者職業能力開発校の対象者になるそうです。
僕自身職業訓練を考えた時にポリテクセンターを思い浮かべたのですが、「障害者職業能力開発校」と「ポリテクセンター」の大きな違いは、訓練期間の長さでしょうか。
障害者職業能力開発校の訓練期間は、1年間になります。
僕が勧められたところは、4月から翌年の3月までですね。
「障害者職業能力開発校」と「ポリテクセンター」共に、似たようなことを勉強できる科が存在していても、「障害者職業開発能力校」の方が長く勉強できます。
ハローワークの難病患者就職サポーターの話では、勉強できる時間が長いことで、詰め込み型のポリテクセンターよりもしっかりと技術を身に着けることができるとのこと㊙
ただ求人数や就職率は・・・もしかしたらポリテクセンターの方が上かもしれません。
4月から障害者職業能力開発校に僕も通うことになっているのですが、今の自分にないことをしっかり勉強してこようと思います。
ちなみに、障害者職業能力開発校に通うには、どうしても生活費が必要になります。
僕の場合は、雇用保険を会社にごまかされていたのと、難病を理由に解雇になった状況を難病患者就職サポーターに話し、労働局に相談し、最終的には労働基準監督署に動いてもらって是正を依頼することになりました。
⇒労働基準監督署に退職後に申告に行ってきた!相談の流れと必要なものは?
⇒労働局に労働相談!労働基準監督署との違いは?あっせんの意味は?
職業能力開発校の試験とは
職業能力開発校のテストですが、僕が受験したところは筆記試験で「数学」「国語」、そして「面接」でした。
マークシートではなかったですよ~。
ハローワークに受験に必要な書類を提出した時、算数や国語と面接を~という話をされていたんですけどね。
算数どころか中学三年生までの数学で、かなーり難しかったです(笑)
二次関数や多角形の面積や角度とか、全く覚えてもいませんでしたしね。。。
古本屋で中学生の数学ドリルを買って目を通していたのですが、本当に見ておいて良かったと思いました(笑)
あと国語は・・・便利なスマホの存在が大きく、漢字を書けと言われても覚えていなかったです。。。(;^ω^)
地域によっては倍率が高い所もあるでしょうし、インターネットで過去問のレベルの高さを確認してみたり、中学3年生までの数学を復習してみるといいと思います!
面接は、なぜこの学校を志望したのか、前職の事、体調の事を聞かれ、そしてコンパスを使えるかみたいな実技がありました。
受験に必要な書類の中には、医師の健康診断書や健康診断書が必要でしたね。
難病患者を雇用した会社は助成金を受けられる?
難病を持っている患者を企業が雇用した場合、ある条件を満たしていることを条件に「特定求職者雇用開発助成金」という助成金が国から支払われます。
この「特定求職者雇用開発助成金(難治性疾患患者雇用開発コース)」は、障害者手帳を持たない難病患者を雇った事業者に助成し、雇用と職場定着を促進しようというものです。
ハローワークの人にアドバイスされたのは、「病気を持っていると就職に不利なこともあるけど、助成金が会社に支払われる」というのは大きな武器になるよ!ということでした。
求人誌で募集されている企業じゃなくて、ハローワークで求人を出している企業で・・・とか条件があるみたいですけどねー。
中小企業だと、年に4回にわけて15万円ずつ、2年間でトータル120万円支払われるそうです。
2年間だけみたいですけど、たしかに有利な武器にはなるよねぇと感じます。
障害者手帳を持っていない難病患者は、障害者枠の求人ではなくて、普通求人で仕事を探すことになります。
なかなか厳しいとは感じますが、助成金を武器に理解をしめしてくれる会社を探すしかなさそうですね。。。
~追記~
もし仕事が見つからなくてお金の不安がある場合は、空いている時間に在宅で副業のように収入を得る方法もあります。
最初は雇われるほど稼げませんが、収入がまったくないよりはマシです
⇒難病で仕事が決まらない。お金を稼ぐ方法として在宅ワークもあり!
まとめ
会社をクビになって数か月、今現在の僕の状況について書いてみました。
最近、人手不足がニュースとなる中で、メガバンクなど大企業を言われているところでも人員整理の話が出ているようですね。
大企業で働いているから安泰!というのはもう過去の話です。
難病を持っていると、働きたいと思っても仕事を探すのは厳しいです。
会社で働くのを前提にしても、会社からの給料以外のお金を稼ぐ技術の必要性を感じます。
収入の柱を何本か作るのがいいのかもしれません。
病気を持っていること自体、生きるのがツラい部分もありますが、、、あきらめずにガッツを持って前に進みましょうね!
~追記~
やっと次の仕事が決まりました。
難病持ちの僕が、実際にやった工夫なんかを書いてみました。
⇒難病だと就職できない?仕事はハローワークで?患者なのを隠す?