炒め物や天ぷらだけでなくスープや味噌汁でも美味しい舞茸。
一年中スーパーに並んでいるので、食べる機会が多い方もいらっしゃると思います。
舞茸の茹で時間ってどれくらいがいいのかご存知ですか??
今回は、舞茸の茹で時間や茹で汁が茶色くなった時に使えるのか、茹でた後は栄養がどうなるのかということについてご紹介します。
舞茸の茹で時間ってどれくらい?
舞茸を茹でる時間、は2~3分程度で大丈夫です。
舞茸はかつて「幻のきのこ」と呼ばれるほど希少価値のあるもので、見つけた人が「舞い上がってしまう」ことが名前の由来だと言われているんですよ。
面白いですよね。
江戸時代には舞茸のおいしさと健康効果から、幕府に献上される品として重宝されていたとも言われています。
さて、その舞茸ですが炒め物や煮物などさまざまな料理に大活躍してくれますが、スープや味噌汁などの汁物でも美味しいですよね。
ですが、舞茸を茹でる時間はどの程度が良いのかよく分からないという人は結構多いんです。
実は、舞茸を茹でる時間としては2~3分程度でサッと火を通す程度でOKなんですよ。
舞茸は、茹でたり煮るだけでなく炒めたり天ぷらなどにすることも多いですが、どんな調理方法でも加熱時間は短時間で大丈夫なんです!
煮過ぎる・茹ですぎる・炒めすぎるなど加熱時間が長くなると、舞茸の魅力である食感を損なってしまうので注意してくださいね。
また、舞茸は高温に弱いので100℃を超えるような温度で加熱して焦げてしまうと、栄養素の作用が無くなってしまいます。
舞茸に含まれるうま味成分のグアニル酸は70℃で加熱を続けることで増えていきます。
ですので、なるべく低温調理で加熱すると良いですよ。
調理する時には、焦げにくい調理方法を選択してくださいね。
ちなみに、舞茸に含まれる栄養素の一つであるビタミンDは脂溶性ビタミンで、油との相性バツグンです。
ですので、炒め物や天ぷらなどがオススメですよ。
油で調理することで、ビタミンDを効率よく摂ることができます。
炒める時や天ぷらの時も加熱時間は短めでサッと調理してくださいね。
舞茸のゆで汁が茶色くなっても使える?
舞茸を茹でたり煮たりすると煮汁が茶色や黒っぽくなってしまいます。
初めて見るとビックリしてしまいますが、全く問題ないので安心してくださいね。
灰汁だと勘違いして捨ててしまう人もいるんですよ。
舞茸の煮汁の茶色や黒色は、舞茸に含まれている栄養素の色なんです。
ポリフェノールやMXフラクション・MDフラクションなどの身体に良い栄養素がたっぷり含まれているんですよ。
この栄養素は動脈硬化の予防やアンチエイジング効果に期待が出来ると言われていて、とくにMXフラクションは中性脂肪やコレステロールを分解したり血糖値を下げる効果が期待されているんです。
生活習慣病の改善が期待できますよ。
MDフラクションは免疫力アップや老化予防の効果が期待できると言われています。
つまり、舞茸の煮汁は身体に悪影響を及ぼすようなものではなく、身体に良い成分で積極的に摂取しておきたい成分が含まれています。
茶色や黒色に変化しても捨ててしまわないように注意してくださいね。
舞茸を茹でると栄養はどうなる?
舞茸の栄養素はビタミンB群やカリウムなど水溶性のものが多いです。
ですので、調理した時に煮汁に溶け出してしまいます。
煮汁を捨ててしまうと身体に良い栄養素を捨ててしまうことになるので、もったいないですよ!
栄養素をしっかりと摂りたいのであれば、煮汁も食べられるような鍋や味噌汁・炊き込みご飯などにするのがオススメです。
ただし、鍋や味噌汁でも舞茸に火が通りすぎると栄養素が損なわれてしまいます。
食べる直前にサッと火を通す程度で加熱するようにしましょう。
まとめ
舞茸の栄養素は高温に弱いため、加熱時間が長くなると栄養素が損なわれてしまいます。
茹で時間・炒め時間など加熱時間は2~3分でサッと火を通す程度にしましょう。
舞茸を茹でた時、煮汁が茶色や黒色に変化することがありますが、これは舞茸の栄養成分で身体に良い成分ばかりです。
生活習慣病の改善や免疫力アップが期待できるので、捨てずに積極的に摂るようにしましょう。
舞茸に含まれる栄養素は水溶性のものが多く、調理した時に煮汁に溶け出してしまいます。
栄養素をしっかりと摂るためには、鍋や味噌汁・炊き込みご飯などにするのがオススメですよ。
香りがよく健康にもよい舞茸は、調理方法によって大幅に栄養素を失いかねません。
せっかくの栄養素を損なわないように、加熱時間に注意しましょう。
今夜は舞茸をつかった鍋や味噌汁で、栄養たっぷりの身体に優しい夕食にしてみてはいかがでしょうか。