キャベツを買おうとスーパーの売り場をのぞいていたら、「あれっ、見た目はそっくりなのにグリーンボールと書かれているこの野菜、一体何もの?」と疑問に感じているあなた。
そんなあなたのために、グリーンボールとキャベツの違いを様々な観点からご紹介したいと思います。
味、形、旬の時期、用途、栄養価の違いを知ったら、きっとあなたもグリーンボールを買いたくなること間違いなしですよ。
グリーンボールとキャベツの味はどう違う?
味に関しては、グリーンボールとキャベツでは、それほど違いはありません。
グリーンボールの方が柔らかく中まで緑色なので、優しい味だと感じる人もいるかもしれませんね。
パッと見は同じに見えるかもしれませんが、よ~く見比べてみて下さい!
グリーンボールは、キャベツよりも小ぶりで、葉は肉厚、巻きもしっかりしていて、やや丸みを帯びていませんか?
更に、葉の根元まで色の濃淡がなく濃い緑色をしているのが特徴です。
ただその見た目とは裏腹で、触れるとキャベツよりも葉は柔らかく、更に食べてみるとその違いは歴然としているのです。
そう、葉が柔らかいために歯に当たりませんし、水分がぎっしり蓄えられているので、ジューシーなのに軽い食感になります。
その特徴ゆえに、まずは是非、サラダなど生食で食べてみて下さいね。
その美味しさを存分に味わえるはずです。
その一方で、葉の組織もしっかりしているので、ロールキャベツやポトフのような煮込み料理にしても煮崩れしないという特徴もあります。
まさに万能型の野菜ですね。
グリーンボールとキャベツの違いは?
ここで衝撃発言ですが、実はこのグリーンボールはキャベツとは別ものの野菜ではなく、同じキャベツの仲間なのです。
というのも、キャベツと一言でいっても、いくつか種類があるからです。
一般的にスーパーで、キャベツという名称で販売されているのは、春玉や寒玉と言われる種類になります。
それに対して、キャベツの中でも丸玉と言われる種類があり、それを一般的なキャベツと区別をつけるために「グリーンボール」と呼び、店頭にお目見えするようになったわけですね。
ただ、一般的なキャベツと違い、グリーンボールの旬は5月になります。
というのも、寒さに弱い種なのです。
よって、冬に出回ることはなく、春から秋にかけて店頭に並べられます。
春と秋は都市部やその近郊(茨城県など)で栽培され、夏は北海道や高原地帯(長野県や群馬県など)で栽培されていますよ。
ただ旬が限られている分、年中出回る一般的なキャベツと比べて、価格は高めに設定されているのですが。
グリーンボールとキャベツの栄養は違う?
前章でグリーンボールとキャベツの違いとして、見た目や味、用途、旬についてお話ししてきました。
最後は、その栄養価の違いについてお話ししたいと思います。
グリーンボールは、一般的なキャベツと構成される栄養素はほとんど違いがありません。
主なる栄養素は、カロチン、ビタミンC、カリウム、ビタミンK、ビタミンU(キャベジン)、タンパク質、食物繊維、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、βカロテン、ナイアシン、パンテトン酸などになります。
実は見た目やその淡白な味わいからは想像もできない、豊富な栄養素が含まれた優秀な野菜なのです。
ちなみに、カロリーは100gあたり20mlと低く、ダイエット向きの野菜とも言えますね。
ただし、栄養素に関してはグリーンボールと一般的なキャベツに違いはありませんが、それぞれの栄養価には違いがあります。
例えば、βカロテンは一般的なキャベツが50μgなのに対して、グリーンボールはその約2倍の110μgになります。
カリウムも前者が270mlに対して、後者が310mlにもなりますよ。
その優れた栄養素と栄養価ゆえに、グリーンボールは塩分の排出を助け、むくみの解消に役立ったり、また、胃酸の過剰分泌を抑え、胃粘膜の保護や修復を助けたり、コラーゲンの生成を促し、肌にハリを持たせてくれます。
どれも女性には嬉しい作用ばかりですよね。どんどん食卓に取り入れたいものです。
まとめ
グリーンボールとキャベツの違いについてお話してきました。
いかがでしたか?
実は、ただの種類の違いだけであって、グリーンボールもキャベツの一種であることがお分かりいただけたかと思います。
ただ、見た目の違いだけではなく、その食感や味にも違いがあるため、用途も変わってきます。生食でも火を入れても煮崩れせず、万能な野菜なのです。
しかも、栄養素も豊富で、栄養価にも優れています。
お話しした通り、旬が短いので、是非ぜひ、スーパーでグリーンボールを見かけたなら、お買い求めの上、その味を楽しんでみて下さいね。