サーモンが好きな人は多いですよね。
最近ではサーモンに含まれるアスタキサンチンの抜群な抗酸化力が注目され、アスタキサンチン配合の化粧品が開発されるほどです。
でも、鮭には寄生虫がいるから生は危ないよと言われたことはないですか?
芸能人でも魚の寄生虫により激しい腹痛に襲われた話をしている人がいます。
鮭の生食は危険なら、寿司のサーモンは食べてはいけないのでしょうか?
ここでは、鮭の生食は危険なのか、生焼けも危険なのか、生食用ってどういうモノなのかについて詳しく紹介していきます。
鮭の生食は危険?
鮭に潜む寄生虫、アニサキスは非常に恐ろしいです。
魚の腸で寄生するアニサキスははらわたを取り除いても、身の方に移動していることがあります。
そして、人間がアニサキスが寄生している魚を食べてしまうと、人間の胃腸を食い破って移動する習性があります。
このため、激しい腹痛に襲われることになります。
しかし、アニサキスはしっかりと加熱することで無害化されることが分かっています。
そのため、加熱調理をすれば、安心して食べられます。
冷凍鮭の生焼けも危険?
スーパーで売られる鮭の中で、冷凍のまま売られているものがあります。
買ってきて、家で冷凍する場合もあるでしょう。
その後、焼き鮭にする時は冷凍のまま焼いていませんか?
十分に中心まで加熱しないと生焼けになり、生焼けの魚を食べると食中毒が起きることがあります。
アニサキスなどの寄生虫は冷凍により無害化されますが、魚に潜む食中毒菌は冷凍しても死滅しないのです。
魚の生焼けを見極めるポイントについて説明しましょう。
まず、魚の中央部分を指で押して、身の弾力を確認します。
弾力が弱い時は生焼けの可能性があります。
身がしまって弾力がある時は、中心部分まで火が通っている証拠です。
中央部分を割って、色を確認してみると、生焼けかどうか、よりはっきり分かるでしょう。
身が割れやすく色が変わっていれば、火が通っていると考えられます。
生焼けの時は、身を割る時に割りにくくなります。
身を割ってしまうと見映えが悪くしまうため、竹串を刺して確認する方法もあります。
魚に竹串を刺して、竹串が温まれば、中心まで熱が伝わっている証拠になります。
生焼けを防ぐには、きちんと時間をかけて焼くことが大切です。
また、冷凍のまま焼かず、冷蔵庫で解凍し、さらに焼く10~20分前に常温に出しておくと、生焼けを防ぐことができます。
厚みのある切り身の場合は、隠し包丁で切れ目を入れるのもおすすめの方法です。
鮭の生食用ってどういうもの??
そんな危険な鮭をずっと食べていたなんてと驚かれるでしょう。
しかし、実はきちんと寄生虫対策がされた魚を食べていたのです。
このアニサキスは60℃以上で1分以上、または-20℃以下で24時間以上冷凍することで無害化することができるのです。
魚売り場でパックに「生食用」や「解凍」の表示を見かけてことはありませんか?
生食用や解凍という表示がついた魚は―20℃以下で24時間以上冷凍保存し、その後に解凍されたものです。
この表示があるものを食べれば、寄生虫の心配はいりません。
日頃、寿司ネタで食べていたサーモンは一度冷凍して、アニサキスを無害化したものだったのです。
ホッとしましたね。
これからも、安心してサーモンが食べられるでしょう。
但し、最近では趣味で釣りを楽しむ人が増えていて、釣った魚を新鮮なうちに刺身にして食べています。
そんな人たちは寄生虫への警戒が必要です。
鮭以外にも寄生虫が潜む魚は多く、生で食べるのは危険です。
家庭の冷凍庫では―18℃程度にしかならず、-20℃以下で冷凍する場合は業務用冷凍庫を使うことになります。
海釣りや川釣りで仕留めた魚を食べる時は加熱調理した方が安全でしょう。
まとめ
鮭にはアニサキスという寄生虫やさまざまな食中毒菌が潜んでいます。
しかし、加熱や冷凍で無害化することが可能です。
寿司屋のサーモンや魚売り場にある鮭は冷凍により無害化されています。
生食用や解凍という表示がついている魚を購入すれば、生のサーモンを安心して味わえるでしょう。
家で調理する時はしっかり中心まで加熱しましょう。
生焼けの魚には食中毒菌が潜んでいます。
自分で釣った魚は加熱して食べた方が安全です。