栄養豊富なあさり。
味噌汁、酒蒸し、スープやパスタなど、美味しい料理がいろいろあります。
しかし、あさりを料理する時に面倒なのが砂抜き。
砂抜きをしても、あさりを食べた時に口の中にジャリっとしてしまうことがありますよね。
ここでは、あさりの砂出しは真水を使ってやるものなのか?味の素と使うと良い?完全に砂抜き出来る方法を説明します。
あさりの砂抜きは真水でやる?
通常、あさりは海からの移動中は常に海水に漬かったままです。
潮干狩りの時でも、スーパーから買ってきた時もです。
砂抜きをする前に軽く真水で洗うのは正解ですが、砂抜きは真水ではなく、海水や作った塩水で行います。
あさりは真水が大の苦手なのです。
砂浜にいるあさりも雨が降ると、砂の中に潜ってしまうほど。
あさりの貝殻についた海水を真水で洗い流す程度なら問題ありませんが、あさりを真水に浸すと殻を固く閉じてしまい、砂や海水を吐かなくなってしまいます。
ですから、砂抜きには潮干狩りで一緒に持ち帰った海水か、自宅で作った3%食塩水で行いましょう。
3%食塩水は水500mlに対して大さじ1杯(15g)で出来ます。
食塩水はあさりがしっかりとつかるくらいの量が必要です。
あさりの砂抜きには味の素がいい?
あさりの下処理にはみなさん苦労されているようで、ネット上にはたくさんの質問や失敗談などがあります。
その中で、今、話題になっているのが味の素を使う方法。
詳しい理屈は判明していませんが、とにかく通常の砂抜き方法に味の素を少し加えるだけで、あさりの動きが驚くほどよくなり、短時間でかなり砂抜きできるそうです。
あまりにも生き生きとしたあさりに感動してしまい、料理するのがしのびなくなってしまうほどだというのですから、これはぜひ一度試してみたいワザですね。
他にも、45~50℃のお湯で砂抜きすると短時間でできるという裏技もあるようです。
この方法は温度管理が非常に重要で、温度が高過ぎるとあさりの旨味が損なわれてしまう可能性がありますのでご注意ください。
あさりの砂抜きを完璧にやる方法とは?
あさりの砂抜きはかなり水分が飛び散りますから、できれば浴室やキッチンのシンクなどで行うのがベストです。
それから、飛び散ってもいいように新聞紙などを広く敷いておくのもよいでしょう。
砂抜きにおすすめな道具がザル。
大きめのボールに海水や塩水を入れ、ザルにアサリを入れて浸します。
このザルがないと、せっかく吐き出した砂をアサリが再度吸い込んでしまいます。
そして、砂抜きの場所は少し暗くして静かにしておくのがポイントです。
あさりは薄暗く静かな状況が活発に動き、たくさん砂を吐き出します。
さらに、おすすめなのが砂抜きの後にする塩抜きの作業。
スーパーで買ったあさりは塩抜きしないで調理してもあまり気になりませんが、潮干狩りで獲ったあさりは濃厚な海水を含んでいるので、塩抜きしないまま調理するとかなり塩辛くなってしまうことがあります。
塩抜きの方法はとても簡単。
砂抜きが終わったあさりを塩水から出し、そのまま直射日光が当たらない室温放置するだけ。
この塩抜き作業であさりを空気にさらしておくことで、うまみ成分コハク酸が倍増するというのが嬉しいですね。
ただし、長時間し続けても効果はありませんので、塩抜きの目安は1~3時間程度です。
砂抜きや塩抜きが終わったら、再度、しっかりと真水で貝殻に付着した砂などを洗い流してから調理しましょう。
まとめ
面倒なあさりの下処理ですが、美味しく食べるためには手を抜きたくない作業ですね。
砂抜きのポイントはザルを使い、薄暗く静かな場所で、真水ではなく塩水に浸すこと。
潮干狩りで獲ったあさりは、さらに塩抜き作業もおすすめです。
一粒もジャリとさせないで、あさりを美味しくいただきましょう。