わらびは春にとれる山菜の一種。
全国的にとれるため、地域によって収穫時期は3月頃~6月頃までと広いです。
そんなわらび、都会ではあまり買う方はすくないかもしれませんが、田舎ではよく目にします。
近所のおばあちゃんが春になると大量にくれる!
よくあるパターンです。
しかしこのわらび、「あく」があるんですよね…。
採ってそのまま調理してOKであればいいけど、ひと手間が必要なんです。
今回は、わらびのあく抜きをぬかでやる方法、あく抜きに失敗した場合の対処法、わらびのあくには毒性があるのかについて紹介していきます。
わらびのあく抜きをぬかでやる方法
あく抜きってとても面倒なイメージですが、材料さえあれば作業は簡単。
ではさっそくぬかを使ったわらびのあく抜き方法をみていきましょう。
①まずわらびをさっと洗います
②わらびに米ぬかをたっぷり、まんべんなくまぶします
(ぬかの量が少ないとあくが抜けきらない場合があるため、たっぷりつかいましょう)
③ぬかが付いたままわらびをお鍋に入れて、ぜんたいがひたひたに浸かるくらいの水で沸騰させます
④沸騰後は火を止め、冷めるまで置いておきます
(この漬け置き時間が大事です。しっかり時間をかけて漬けておかないとえぐみが取り切れないので注意です)
⑤冷めたらわらびをよく洗い、しっかりぬかを取りのぞき完了です
(全て洗う前に1つわらびを取り、ぬかを洗い流し味見をすることをおススメします。ここで完全にあくが抜けていればOK。えぐみがのこっているようであれば、もう少し漬けておく必要があります。)
ひと手間にはなりますが、ぬかさえあれば簡単にあくを抜くことができますね!
これで調理すれば美味しくわらびを食べることができます。
わらびのあく抜きを失敗した場合の対処法
「わらびのあく抜きをしたはずなのに、まだえぐみが残ってた!」
場合によっては、そんなときもあります。
きっとあく抜きの時間が短かったのでしょう。
肩を落とさず、対処すればあくは抜けるので安心してくださいね。
方法は3つあります。
①あく抜きで使ったぬかの水が残ってる場合
一度取り出してしまったが、最初に使った水を捨てる前にあくが残ってると気づいたときはラッキーです。
まだ今から戻しても間に合います。
もう一度ぬかの水にもどして漬け込みましょう。
②あく抜きをしたぬかの水を捨ててしまった場合
やっちゃったーと思いがちですが、大丈夫です。
ぬかはなくても、水に漬けておくだけでも効果があります。
ぬかを洗い落とす前でも、洗い落としてしまった後でもOK。
もう一度水に漬けてみてくださいね。
③時間とぬかに余裕があるとき
もう一度最初からあく抜き作業をしてみましょう。
たっぷりのぬかと、沸騰して冷ますという工程の時間がある方に限りますが確実です。
二度目になりますが、次はしっかりえぐみが抜けるはずです。
どの方法にしても水に漬けておくことが最大のポイントです。
まだえぐみが強く残っていたり、少し気になるようでしたらこの方法で試してみてください!
わらびのあくには毒性がある?
わらびのあくに毒性があるとかないとか…。
「発がん性がある」なんて言葉が目についた方も多いのではないでしょうか?
こんなことが書かれていたらわらびを食べるのをためらっちゃいますよね。
確かにわらびのあくについては、完全に安全なものとはいいがたいです。
しかし発がん性に関しても、ほかの症状に関してもわらびに含まれる毒性の量は微々たるものです。
毎日何kgものわらびを食べ続ける人はまた話は別ですが、旬の時期だけ味わう程度ならこの毒性の含有量は気にする量ではありません。
しかもこの微々たる毒性は、熱に弱いです。
あく抜きで熱湯で茹でた時点で、この微量の毒性も一緒に溶け出してしまうため問題ないでしょう。
あく抜きしないで食べたらヤバイのかな・・・とあくが抜けきらなかったときの心配が頭をよぎりますが大丈夫。
わらびのえぐみは、あく抜きしなければ口に含んでひと噛みすれば驚くほどのえぐみで食べることは難しいほどです。
多少のあく抜き不足でえぐみを感じても、食べれられるならば十分あく抜きはできています。
しっかと食べれるくらいのあく抜きができていれば、毒性の心配のいらないでしょう。
まとめ
わらびのあく抜き方法について紹介しました。
あく抜きには米ぬかを使うという方法は、わらびに限らず昔から伝わる手法ですね。
少し面倒なイメージですが、材料さえあれば煮て漬けておくだけの簡単作業。
料理初心者に付きものなのが「失敗したら」という不安。
この作業のせいで春の旬を味わえないのももったいないですよ~。
ぜひ、この簡単な方法をマスターして旬を楽しんでほしいです。