スーパーなどに売っているたけのこの水煮。
たけのこご飯やたけのこの煮物など、さまざまなたけのこ料理に利用できますが、たけのこの水煮をどのように使えばよいのか悩んだことはありませんか?
今回は、たけのこの水煮は冷凍できるのか、白いカビのようなものがある場合やピンクに変色してしまったときの対処法などをご紹介します。
たけのこの水煮って冷凍できる?
たけのこの水煮は傷みやすく、あまり長く日持ちはしないといわれています。
そんなときに冷凍保存ができると便利ですよね。
たけのこの水煮を冷凍するにはいくつかポイントがあります。
間違った方法で冷凍してしまうと、たけのこがスジっぽくなってしまい食感が悪くなったり、中身がスカスカでまずくなってしまったりする恐れもあるので注意が必要です。
まずたけのこの水煮を冷凍するときの1つ目のポイントは、スジっぽくならないように「繊維をきちんと処理しておく」ということです。
そのため、スーパーなどで購入したままの状態で保存するのではなくたけのこのを小さく、薄く切っておくという下準備が重要です。
また、冷凍保存したときに中身がスカスカになってしまうのを防ぐためにだし汁につけて冷凍するのもおすすめです。
ジップロックやタッパにたけのこの水煮を入れ、水煮が浸るぐらいのだし汁を一緒に入れて冷凍します。
だし汁の風味や味がついてしまうのが気になる場合は、砂糖をまぶして冷凍するという方法もあります。
小さく刻んだたけのこの水煮に砂糖をまんべんなくふりかけてラップにぴっちりと包んで冷凍します。
砂糖を使っていますが、解凍して調理してもあまり甘みを感じないのでどんな料理にも使えます。
これらの方法で冷凍保存すると約1ヶ月ほどは冷凍が可能で、解凍後も美味しく食べることができます。
たけのこの水煮に白いカビが生える??
たけのこの水煮を調理しようとしたときに、白いカビのようなものがたくさんついていたことはありませんか?
これはたけのこの成分「チロシン」というものなので、食べても問題ありません。
このチロシンはアミノ酸の一種で、たけのこの水煮の旨味成分ともいわれています。
水煮にするときに、一度たけのこを茹でるという過程があり、そのとき加熱されたことにより、たけのこからチロシンが溶け出します。
そして、冷やされたときに固まってしまい、白いカビのように見えてしまうのが原因です。
見た目が気になりますが、チロシンの多いたけのこの水煮はグルタミン酸という他の旨味成分も増えるため、美味しいたけのこが多いのが特徴です。
また、チロシンには脳を活性化させ、記憶力や集中力を高めたり、高コレステロールを改善させたりする働きがあります。
他にも「うつ病」「認知症」「パーキンソン病」の予防にも効果が期待できるといわれています。
しかし、調理するときにどうしても気になる場合もありますよね、
そんなときは、たけのこの水煮を5分ほど軽く茹でるだけでチロシンが溶け出し、簡単に綺麗にすることができます。
たけのこの水煮がピンク色?
たけのこの水煮を食べようと思ったときに、ピンク色に変色してしまっていたことはありませんか?
そんなときに、食べても大丈夫なのか心配になりますよね。
このピンク色に変色している部分はたけのこに含まれる「アントシアニン」という成分が原因のため食べても大丈夫です。
この「アントシアニン」は元々は青黒い色をしていますが、ポリフェノールが作用すると赤っぽく変色する性質をもっています。
ちなみに、アントシアニンは、たけのこの根元の部分に多く見られます。
たけのこの水煮の場合、赤くなってしまった部分が水で薄くなりピンク色に見えることもあります。
また「カルテノイド」という成分もオレンジ色の色素をもっているので、たけのこを切って空気に触れたことで、カルテノイドが変色した可能性もあります。
しかし、これらの成分が原因ではなく腐ってしまったり傷んでしまったりした場合もピンク色に変色してしまうことがあるので注意が必要です。
たけのこの水煮から酸っぱいような異臭がしたり、ぬめりが出ていたりする場合は食べない方が安全です。
他にもたけのこが柔らかくなりすぎている場合や、白い液が出ている場合も腐っている恐れがあるので食べないようにしてください。
まとめ
たけのこの水煮の冷凍方法や、たけのこの成分「チロシン」や「アントシアニン」についてご紹介しました。
たけのこの水煮は日持ちさせるのが難しく、市販のものでも開封してしまうと2日~3日で傷んでしまうこともあります。
そのため冷凍保存を利用し、小さく切ったり、だし汁や砂糖につけたりして上手に保存するといつでも美味しく食べることができるのでおすすめです。
ぜひ、たけのこの水煮を活用して、美味しい料理を作ってみてくださいね。