しじみの味噌汁って体にいいんですよね。
でもしじみの味噌汁を作る時、しじみはどのタイミングで入れるモノなのか疑問に思いませんか?
ここでは、しじみの味噌汁を作る時にしじみは水から入れておくのか、しじみが開かないのはなせなのか、みそ汁のしじみは具を食べる物なのかについて紹介していきます。
しじみの味噌汁は水の状態から入れておく?
「しじみ」のダシというか旨味成分を出すのなら水の状態から、おいしく「しじみ」の身を食べたいのなら沸騰した状態でしじみを入れるのがいいでしょう!!
買ってきたしじみはあらかじめ、砂出しをしておきます。
砂出しとは、塩水にしじみを浸けておいて、しっかりと砂を吐かせること。
しじみ200gに対して、小さじ1/6程度の塩を入れた水200mlを用意し、平らなバットなどに入れ、しじみを重ならないように並べます。
上に新聞紙などをかぶせて、約3時間、常温で放置します。
夏は冷蔵庫の方が心配ないですね。
こうして、砂出しをしたしじみは貝をこすり合わせて、念入りに水洗いしてから、調理に使います。
この時、水の状態からしじみを入れて加熱するのがポイントです!
水の状態のうちにしじみを投入して、5分以上かけてじっくりと加熱した方がしじみの出汁がしっかりと取れるのです。
ただし、十分に加熱してしまうせいか、しじみの身が縮んでしまうこともあります。
しじみの身も美味しく食べたい場合は、お湯が沸騰してからしじみを入れる方がおすすめです。
また、冷凍保存しておいたしじみを使う場合も、お湯が沸騰してからしじみを入れた方がおすすめです。
それは、冷凍しじみを水の状態から入れても、貝が開かないことがあるからです。
詳しくは次の章で説明しますね。
しじみの味噌汁で開かないものはなぜ?
貝類で加熱しても開かない場合、死んでいるからとよく言われますよね。
二枚貝は貝柱の力で閉じているのですが、加熱で貝柱のタンパク質が縮むことによって、貝から貝柱が離れて、貝が開くようになります。
しかし、死んでいる貝は貝柱自体が腐敗しているので、加熱によって変化することもなく、貝が開きません。
また、冷凍した貝は加熱で解凍した貝柱が縮むと開くのですが、この解凍速度がゆっくりだと貝から貝柱が離れず、貝が開かないことがあります。
ですから、冷凍しじみは沸騰してから入れるのがおすすめなのです。
貝にしっかりと熱が伝わることが開くポイントになります。
それから、貝の蝶番の部分が壊れていると、開かないこともあります。
貝を水洗いした時に強くこすり合わせ過ぎて、蝶番が壊れてしまったのかもしれませんね。
この場合、貝自体は腐っているわけではないから、こじ開ければ食べられると考える人もいるでしょう。
けれども、万が一、こじ開けて、腐っていた場合は強烈な臭いがしますし、味噌汁全体が汚染されて食べられなくなります。
どうしても、こじ開けて、腐っていないか確認したい場合は、味噌汁から出して、別の場所で開けてみて下さいね。
しじみの味噌汁の具は食べる??
はまぐりやあさりと違って、身が小さいしじみ。
しじみの味噌汁の場合、具は食べなくていいと言われたことがありませんか?
貝から身を取るのも大変で食べにくいから、残しても、マナー違反にはならないそうです。
しかし、食べても、全く問題ありません。
出汁に旨味は出てしまっていても、ビタミンやミネラルなどの栄養が十分に残っています。
食べないで残してしまうのはもったいない!
急いでいる時はさっと味噌汁を飲むだけでも、時間がある時にはゆっくりとしじみの身も食べるのがおすすめです。
しじみの身を食べる時は、殻を口元に持っていくのはマナーとしては相応しくありません。
箸だけでは取りづらいので、殻を左手で押さえてから、箸で取り出します。
また、食べた後の殻をお椀の蓋に集めて置くのもマナーとして相応しくなく、殻はお椀の中に戻すのが良いでしょう。
まとめ
しじみの味噌汁を作る時は、水の状態からしじみを入れた方がしっかりと濃い出汁がとれます。
しかし、冷凍しじみを使う時は沸騰してから入れるのがコツ!
貝が開かない時は、無理に開けないで、そのまま捨てた方が無難です。
しじみの具は少し面倒ですが、ビタミンやミネラルなどの栄養が残っていますから、時間がある時には食べましょう。
しじみの身を食べる時は殻を手で押さえて、箸を使って身を取り出し、食べた殻はお椀に戻すのが食事のマナーになります。