エアコンの機能には、冷房運転や暖房運転、ドライ(除湿)運転がありますよね。
それから、送風運転も。
でも、この送風運転って、何?
どんな時に使うのか、今ひとつ、よく分かりませんよね。
ここでは、エアコンの送風運転で洗濯物は乾くのか、送風は扇風機とほぼ同じなのか、送風は外気を取り込んでいるのかについて説明します。
エアコンの送風で洗濯物は乾きやすくなる?
何もしないで洗濯物を室内干しするよりかは、エアコンの送風で洗濯物は乾きやすくなります。
送風運転は、字の通り、風を送るということは、室内干しの洗濯物を早く乾かすことができるかしら?
よく、扇風機を使って、室内の空気を循環させると、洗濯物が早く乾くと聞きますよね。
たしかに、送風運転は扇風機と同じように室内に風を起こしますから、洗濯物の乾きを早める効果があります。
けれどもせっかくエアコンを使うなら、送風運転より、ドライ(除湿)運転がおすすめです。
室内に洗濯物を干すと、どうしても、湿度が上がってしまいますから、ドライ運転で湿度を下げてあげると、洗濯物がカラリと乾いてくれます。
扇風機も併用して、洗濯物に風を当てて、室内の空気を循環させると、一層、効果的です。
エアコンの送風って扇風機みたいな効果?
エアコンを暖房や冷房にすると、室内の空気を取り込んで、それを温めたり冷やしたりして、吹き出しています。
でも送風運転では、単純に室内の空気を取り込んで、吹き出しているだけなので、いわば、扇風機と同じような働きになります。
しかし、小さな扇風機に比べたら、エアコンの送風を使った方が断然、空気の入れ替えが早いです。
ですから、例えば、暑い日に締め切ったまま一日出かけていると、部屋はもわ~んとした温かい空気になっているところに、送風運転をすると、たちまち換気が出来て、その後の冷房運転が早く効くようになります。
送風運転は大変節電にも役立つ機能で、1時間でたった0.3円しかかかりません。
いきなり冷房を付けるよりも、送風で換気してからの方が電気代もかからないですし、早く涼しくなります。
また、送風運転の重要な役割としては、エアコン内部の乾燥させることです。
冷房運転やドライ運転では、湿度の高い空気を取り込んで、エアコン内部で冷やすので、多くの結露が発生します。
ホースで部屋の外に流れるようになっていますが、それでも、エアコン内部はびっしょりと濡れている状態です。
冷房を使うシーズンは当然、高温多湿ですから、自然乾燥では間に合わず、そのまま放置しておくと、カビが発生してしまう恐れがあります。
だから、冷房運転の後は、必ず、送風運転をして、エアコン内部を乾燥させるようにしましょう。
エアコンの送風は外気を取り込んでいる?
エアコンは外気を取り込んで、部屋に吹き出していると思われがちですが、実際に多くの機種はそうではありません。
室内の空気を取り込んでいますので、換気をしたい時は、窓やドアを開け、さらに、エアコンの送風運転を使いますと、素早く換気ができます。
換気する際は、2か所以上開放して、風の通り道を作るのがポイントです。
扇風機がある場合は、窓に向かって、風を送るようにすると良いでしょう。
換気機能が付いたエアコン以外は換気できませんので、注意してください。
換気をするだけでも、部屋が少し涼しくなりますし、また、こもった臭いなども改善できます。
リビングで、鍋料理をしたり、ホットプレートで焼肉をしたりなどすれば、食材の臭いなど充満しまうから、適度に換気をするといいですよね。
また、風邪などで寝込んでいる時も、時々は換気して、ウィルスを追い出したいもの。
エアコンの送風運転を上手に使ってください。
まとめ
室内干しの洗濯物をスピーディーに乾かすには、エアコンの除湿運転を利用するのがおすすめです。
送風運転で洗濯物に風を当てるのも効果がありますが、湿度を下げる除湿運転にすると、より早く乾きます。
送風運転は扇風機のように風を起こしますので、部屋の換気にはとても役立ちます。
部屋の窓やドアを2か所以上開けて、送風運転にすると、素早く換気できます。
換気で涼しくしてから、冷房を付けると、節電にもなります。
送風運転のもう一つ、重要な役割はエアコン内部を乾燥させること!
冷房運転の後は必ず、送風運転に切り替えることで、内部にカビを発生させないようにしてください。