緑鮮やかなゴーヤは、ほんのりと苦みもあり、栄養も豊富。
炒め物などにして食べるのが定番ですよね。
半分にカットすると、種がぎっしりと詰まっているものです。
でもゴーヤの種には毒があるという噂も…
ここでは、ゴーヤの種には毒があるのか、赤い種のモノは食べても大丈夫なのか、ゴーヤの種の取り方にについて説明します。
ゴーヤの種には毒がある?
毒だなんて、びっくりするワードですが、実際にゴーヤの種に毒はあるのでしょうか?
実は、ゴーヤの種にはモモルデシンという苦み成分が含まれていて、これを大量に摂取すると身体に悪影響があるらしいのです。
このモモルデシンという成分を摂取すると、胃酸の分泌を促進し、消化をサポートしてくれます。
このおかげで、胃粘膜が保護され、ストレス性の胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防にも役立つんです。
ですが、たくさん食べ過ぎでしまうと、胃酸が出過ぎてしまうので、身体に毒ということになりますので、気を付けてください。
ゴーヤの種が赤いモノは種や身は食べれる?
ゴーヤを切ってみたら、種が赤くて、ギョッとしたことはありませんか?
また、身の方もオレンジに変色していることもあります。
いつものゴーヤの中身は、薄い緑色というか、白っぽいのに、驚いてしまいますよね。
でも、ゴーヤが腐っているわけではありません。
この赤やオレンジに変色したのは、完熟した証拠なのです。
緑色の皮も黄色に変色しています。
そのまま、放置していると、ゴーヤが自然と爆発し、中から種が飛び出てくることがあります。
既に収穫している場合は早めに調理しましょう。
また、収穫していない場合は、野生の鳥たちも狙っていますので、畑を荒らされないように注意して下さい。
この赤い種はヌルヌルとしていますけれど、味はミカンのように美味しいです。
沖縄の子供たちにとっては、定番のおやつになるそうです。
飲み込むことは出来ませんので、周りを味わったら、口から出してください。
この種やワタは炒め物や煮込み料理にして食べることができます。
ゴーヤの種の取り方
ゴーヤを調理する前に欠かせない、種の取り方を説明します。
まず、ゴーヤをよく洗い、両端を切り落とし、縦半分にカットします。
すると、断面はワタと種が詰まっていますので、スプーンで掻き出していきます。
すごくギッシリ詰まっていると、スプーンが入りにくいので、あらかじめ、スプーンで切り込みを入れてから、すくい出していくと種が取り出しやすいです。
フワフワとしたワタにも苦み成分モモルデシンがたくさん含まれているので、しっかりとった方が苦くなくなるという説がありますけれど、それは誤解のようです。
ワタ自体は苦みがほとんどなく、食物繊維などの栄養がありますから、ワタは完全に取り切らなくて大丈夫です。
ワタが無い方が見栄えがいいということはあるかもしれませんが、気にならない方はあまり神経質にワタを取り除かなくてもいいかもしれないですね。
ゴーヤの苦みを和らげたい時は、塩をまぶして板ずりしたり、塩水に浸けたりすると効果的です。
また、軽く茹でたり、レンジ加熱したりしてもよいでしょう。
しかし、この方法では苦み成分が少なくなると同時に栄養素も失ってしまっています。
そこで、おすすめの方法が鰹節を使うこと!
ゴーヤの苦み成分は鰹節の旨味成分イノシン酸と一緒にすると相乗効果が生まれ、美味しさが倍増します。
酢水に浸けたり、砂糖と塩でもんだりと、苦みを和らげる方法はさまざまありますが、旨味がアップさせる鰹節を使う方法なら、栄養価もそのままでいいですよね。
それから、ゴーヤを栽培するために種を採取した場合は、種に付着したワタを水洗いで取り除き、その後、しっかり乾燥させてください。
天日干しの時は野鳥が狙ってきますので、家の中に置いた方が良いでしょう。
乾燥した種は湿気の少ない場所で保管してください。
まとめ
ゴーヤの種にはモモルデシンという苦み成分があり、胃酸の分泌を促進する作用があり、消化を助け、胃潰瘍などの予防にもなります。
しかし、食べ過ぎると胃酸過剰になり、身体にとって毒になりますので、気を付けましょう。
ゴーヤの種が赤くなるのは完熟した証拠で、食べられます。
種を取る時はスプーンで掻き出すようにすると、取り出しやすいです。