栗はすごく美味しいものですが、皮の処理が大変なので、食べたくても、時間がある時でないと調理できないですよね。
うっかり長く保存していると、乾燥して硬くなってしまうこともあります。
もう、硬くなってしまった栗は食べられない?、なんとか、復活できないかしら?
ここでは、栗が乾燥した原因と保存の注意点、乾燥した栗のレシピについて紹介していきます。
栗が乾燥して硬い…
栗はサツマイモのなどと同じように、大変多くのでんぷん質が含まれています。
だから、収穫直後より、3~4日程度置いて、でんぷん質が糖に変化させると、とても甘くなります。
けれども、栗を常温保存するととても乾燥しやすいのです。
固い殻で覆われているのに、中の水分がどんどん抜けてしまい、硬くなってしまいます。
また、虫に食われてしまう心配もありますから、常温保存ではなく、冷蔵庫で保存します。
結露予防のために、新聞紙などで包んでから、ビニール袋に入れると良いでしょう。
新聞紙が濡れてきたら、交換して、カビの発生を防いでください。
そうすれば、栗は冷蔵庫保存で1~3か月、日持ちします。
冷蔵庫に入れると、乾燥予防と日持ちが長くなるだけでなく、栗がもっと甘くなるというメリットもあります。
栗は低温で保存されると、酵素(アミラーゼ)がたくさん分泌され、でんぷん質が糖に変化するのが促進されます。
ある実験データによれば、冷蔵保存4日で甘さが2倍に、冷蔵保存25日で甘さが3倍に増えるそうです。
けれども、冷蔵保存25日以降は甘さが減少するらしいので、1か月程度で食べ切ったほうがよさそうですね。
それから、もし、買ってきた栗ではなく、栗拾いなどで収穫した栗の場合は、虫が付いている可能性もありますので、念のため、虫退治を講じてから、冷蔵庫にしまいましょう。
水に5分ほど浸けても効果がありますが、気になる人は沸騰手前の80℃ぐらいのお湯に1分程度、栗を浸してください。
冷蔵庫に入れる前に、きちんと水気を拭き取り、陰干ししてから、しまいましょう。
栗の保存で乾燥させないにはどうしたらいい?
冷蔵庫での保存が望ましいですが、湿らせたおがくずを敷き詰めた中に栗を入れれば、常温保存も可能です。
完全に密閉しないで、新聞紙などでフタをする程度にして、直射日光が当たらない、風通しの良い場所で保管します。
しかし、最近ではおがくずを入手することはなかなかないですよね。
大きな鍋などに入れた水の中に栗を入れておくだけでも、乾燥予防と虫食い防止になり、常温保存可能です。
この水は小まめに取り換えるようにすると、風味なども保つことができます。
また、密封できる袋に入れて、冷凍保存することもできます。
冷凍保存すれば、栗は硬くならず、美味しさを保てます。
食べる時は常温解凍でOKです。
でも、おすすめなのは、圧力鍋で蒸して解凍する方法です。
凍った栗をそのまま圧力鍋で蒸していきます。
茹でるよりも、美味しいと評判ですので、ぜひ、お試しくださいね。
乾燥してしまった栗を使ったレシピ
せっかくの甘い栗だったのに、食べ切れなくて残しておいたら、乾燥して硬くなってしまうことがあります。
でも、また、あきらめないで!
硬くなった栗をもう一度、柔らかくする方法を試してみてください。
〇殻に切れ目を入れ、トースターで10~15分焼く
〇殻を剥かないで、そのまま、蒸し器で蒸す
トースターで焼いた場合は、殻がパリッと剥きやすくなりますし、香ばしい風味も戻っています。
また、殻と渋皮を取った栗を炊き込みご飯に使うのも、おすすめです。
ご飯と一緒に炊くことで、硬くなった栗も柔らかくなっていきます。
まとめ
栗は常温で放置しておくと、乾燥して硬くなるし、虫に食われてしまう恐れもあります。
冷蔵庫で保存すれば、日持ちも長くなるし、乾燥して固くなることもありません。
そして、低温で保存することで、栗が甘くなるという特性もあります。
また、水に浸した状態であれば、乾燥や虫食いも防止できて、常温保存が可能です。
栗は冷凍保存も可能で、解凍しても、あまり食感が変わらず、美味しさを保つことができます。
硬くなってしまった栗はゆっくりと加熱することで、柔らかさを取り戻すことがありますので、チャレンジしてみてくださいね。