エアコンの送風を使っていますか?
冷房や除湿、暖房はよく使うけれど、送風を使っていない人も多いのではないでしょうか。
送風にするなら、扇風機を使うという人もいるでしょう。
ここでは、エアコンの送風の電気代の目安、送風の効果、送風と扇風機どちらが使い勝手がいいのかについて説明していきます。
エアコンの送風の電気代の目安は?
エアコンの送風は、暖房や冷房などに比べて、ダントツに電気代が安い!
送風の電気代は1時間当たり0.3~0.5円。
扇風機の電気代とほぼ同じです。
冷房なら1時間当たり最低でも3円ぐらいかかりますから、送風の電気代の方が圧倒的に安いですよね。
冷暖房の電気代は、エアコンの性能によって大きく変わり、場合によっては1時間に30円ぐらいかかるエアコンもありますから、送風を上手に使うのが省エネにつながります。
エアコンの送風の効果とは?
送風は部屋の空気を取り込んで、再度、送り出しています。
これにより、室内の空気を循環させることができます。
冷房や暖房を使用していると、温かい空気は室内の上の方に、冷たい空気は下の方に溜まってしまいますが、送風を使うことで、空気がかき混ぜられ、温度ムラがなくなります。
サーキュレーターのような役割を果たしてくれるのですね。
冷房を使う前に、窓を開けて、室内のこもった空気を換気する時も、送風を使うと、換気が促進されます。
熱気を外に逃がしてから、冷房に切り替えると、短時間で室内が冷えてきますし、電気代もかかりにくくなります。
また、風向きや風の強さを調節することで、扇風機と同じような使い方も可能です。
ピンポイントで風を当てて、涼むこともできて、いいですね。
それから、送風を使うことで、エアコン内部を乾燥させ、カビの発生を抑えることができます。
冷房を使用した後や、エアコンを使わない時期に、送風にして、内部の湿気を乾かすようにすると、カビにくくなります。
エアコンの送風と扇風機ではどちらが使い勝手がいい?
送風も扇風機も、室内の空気を循環させるという点でほぼ同じです。
電気代も変わりません。
さて、どのように使い分けたらいいのでしょうか?
ピンポイントで強風を当てたい時は、扇風機がおすすめです。
自分の首元や顔周りに風を当てて、しっかりと涼みたい時は扇風機の方が確実です。
エアコンの送風で風を強くしてしまうと、自分だけでなく、部屋全体に強風が当たりますから、他の物が飛んでしまうこともあります。
複数の人が同時に涼みたい時は、送風を使うのもアリですが、一人の時は扇風機の方がよさそうですね。
部屋の換気を促進したい時は、送風がおすすめです。
扇風機の大きさにもよりますが、部屋全体の空気を動かすのはエアコンの送風の方が優っています。
室内にこもった熱気、料理の臭いなどを素早く換気させたい時は、窓を開けて、送風をつけましょう。
ちなみに、エアコンは外気を取り込んでいない機種が多いので、換気をする時は必ず、窓やドアを開けないと、外気を取り込めませんので、注意して下さい。
それから、小さい子供がいる部屋では、送風を使った方が安心です。
くるくると羽根が回る扇風機は、子供にとって、大変魅力的!
触ってはいけないと教え込んでも、触りたくなってしまうもの。
扇風機を部屋の上の方に設置して、子供の手が届かないようにしてあれば、問題ありませんが、多くの扇風機が床に置いて使いますよね。
ちょっと、大人が目をそらした隙に、子供が扇風機を触ってしまい、指を挟んでしまう恐れがあります。
その点、エアコンは部屋の上の方に設置されていますから、心配がありません。
最近では、ミニ扇風機が流行していますけれど、小さい子供の指は本当に細く、思いがけない事故になりかねませんので、もし、扇風機を使う時はネットを被せるなど、十分に対策をとってください。
まとめ
エアコンの送風の電気代は冷房の10分の1。
約0.3円しかかからず、扇風機の電気代と同じぐらいです。
扇風機は個人的に涼むには便利ですけれど、部屋全体を涼しくしたい時はエアコンの送風がおすすめです。
部屋の換気も、小さな扇風機より促進してくれるでしょう。
また、扇風機は幼い子供には危険なこともありますけど、部屋の上にあるエアコンなら手が届くこともなく、安全です。