野菜界のロシアンルーレットと言われるししとう。
ししとうに形がよく似ているものにピーマンがありますよね。
ししとうの辛みが苦手な人は多く、ピーマンは子供が苦手な野菜というイメージが強いと思います。
ししとうとピーマンって形が似ているけど、見分け方ってあるのでしょうか?
今回は、ししとうとピーマンの見分け方や、辛いししとうを見分けるコツについてご紹介します。
ししとうとピーマンの見分け方
ししとうとピーマンを見分けるには、実は外見で判断するしか方法がないんです!
ししとうは細長い形をしているもので、ピーマンはししとうよりも実が太くて丸っぽい形をしているものということです。
そもそもししとうは、ナス科トウガラシ属の果実で青唐辛子の一種なんです。
加熱すると甘みが増してくるんですよ。
炒め物や揚げ物によく使うという人は多いのではないでしょうか。
旬の時期は夏ですが、今はハウス栽培などによって一年中安定的に手に入るようになっています。
ししとうは通常、緑色の状態で収穫されて流通します。
実は完熟すると赤くなるんですよ~。
基本的には甘味種なので、辛みはほとんどありません。
ですが、栽培中にストレスを感じると辛いししとうが出来てしまいます。
家庭菜園で栽培する時には要注意ですよ。
ピーマンもししとうと同じで、ナス科トウガラシ属の果実です。
つまり、ししとうと同じ唐辛子の仲間ということですね。
唐辛子は辛さが特徴的ですが、ピーマンには辛み成分であるカプサイシンがほとんど含まれていません。
唐辛子を品種改良して辛みを抜かした品種で、品種改良時に実が太くなったんです。
ピーマンには「クエルシトリン」と呼ばれるポリフェノールの一種が含まれています。
このクエルシトリンがピーマンの苦み成分で、子供がピーマンを嫌いになる原因と言えますね。
ちなみに、現在では苦み成分の無いピーマンも流通していて、ピーマン嫌いを克服できたお子さんもいらっしゃるんですよ。
ししとうとピーマンは見た目だけでなく、栄養価もほぼ同じです。
ビタミンC、E、カロテン、カリウムなどを含む栄養価の高い野菜ですよ。
見た目だけでしか判断できないので、うっかり間違えて買わないように気を付けないといけませんね。
ししとうが辛いかの見分け方
ししとうは基本的には甘味種ですが、辛いししとうに苦しめられた経験がある人は多いと思います。
辛いししとうは30~50個に1個くらいの割合で紛れ込んでいることが多いんです。
なぜ辛くなってしまうのかというと、栽培中の環境が原因なんです。
実が成長する時に日照りが続いて水不足になったり、朝晩の冷え込みが厳しい日が続いたりすると、そのストレスによって実に辛み成分が増えてしまうので、辛いししとうが出来てしまうんですよ。
そんな辛いししとうを見分けるには、4つの方法があります!
1.形で見分ける
2.香りで見分ける
3.種で見分ける
4.時期で見分ける
1.形で見分ける
形が整っていないししとうは辛いと言われています。
変なふうに曲がっていたりしわが少ないというような、通常のししとうと比べていびつな形のものが当てはまります。
ししとうは熟す前に収穫されるのですが、あまりにも未熟なものも辛い可能性があるので注意してくださいね。
2.香りで見分ける
通常のししとうと比べて、香りの強いものが辛いと言われています。
生のままで香りを感じることが出来なければ、加熱した時の匂いが分かりやすいですよ。
軽く炙って匂いを嗅いでみると分かりやすいです。
3.種で見分ける
ししとうの中に入っている種の量で見分ける方法です。
種が少ないほど辛い可能性が高いです。切ってみて中身を見るとすぐに分かるので確認しやすいですよ。
料理によって、切らずにそのままの形で使いたい場合には、指でつまんでみると確認できます。
種が多いと中身が詰まっているのでへこみにくいですが、種が少ないと中身がスカスカなのでへこみやすいですよ。
4.時期で見分ける
ししとうが出回る時期で見分ける方法です。
旬の時期は夏のししとうですが、栽培中に受ける夏の暑さに弱いため、夏のししとうには辛いものが混ざっている確率が高いです。
暖かくなってきた春も同様に辛いものが混ざる確率は高いので注意してください。
秋は冬のししとうは辛くなりにくいと言われています。
最近では品種改良が進んだため、辛いししとうは依然と比べて少なくなっています。
ですが、完全に辛みを消すのは難しいと言われているので、自分で判断して辛いししとうを見分けるようにしたいですね。
まとめ
ししとうとピーマンは同じナス科トウガラシ属の果実です。
ししとうとピーマンを見分けるには、外見で判断するしか方法がありません。
ししとうは細長く、ピーマンはししとうよりも太めで丸っぽい形をしていますよ。
辛いししとうを完全に無くすことは難しいと言われていますが、見た目や香りなどで辛いししとうを見分けることができます。
ししとうを買う時や、調理する時に意識してみてくださいね。
料理やお弁当に少し添えるだけでパッと彩りが良くなるししとう。
辛いししとうの見分け方を覚えて、今日の夕食にししとうを上手く取り入れてみてはいかがでしょうか。