里芋は美味しいし、栄養があるけれど、下処理が面倒で、買ってきても、時間がある時でないと調理が出来ないものですよね。
保存も効きそうだからと、しばらく置いてしまうと、ちょっと気になる現象が出てきてしまうことがあります。
ここでは、里芋が腐った時どうなるのかと見分け方、保存は段ボールに入れておいてもいいのかについて説明します。
里芋は腐るとどうなる?
里芋が腐ると、少し柔らかくなってきます。
この段階なら、まだ食べられないことは無いですが、かなり味が落ちています。
それから、発酵したような甘い香りやかび臭い匂いがしてくることがあります。
そうなってくると、もう口にしない方が良いでしょう。
また、カビが発生している可能性があります。
カットしてみて、変色している時は腐敗の可能性が高いです。
切り口に赤い斑点が出た時は、成分のアントシアニンが酸化したものですから食べても大丈夫です。
しかし、収穫から時間が経っていて、鮮度が失われてきている証拠ですから、早めに食べましょう。
また、緑色になっている時も、太陽に当たって、葉緑素が増えただけなので、大丈夫です。
それから、里芋を鍋で加熱したら、色がくすんでしまうことがありますが、これは鍋の素材と反応したことで、食べても問題ありません。
但し、気になりますから、米のとぎ汁で下茹でしておくと、白い里芋に仕上がります。
里芋が腐ったかの見分け方
里芋を調理に使う前によく確認してみましょう。
フニャフニャと柔らかく、異臭がするのは腐っていますから、思い切って処分しましょう。
一番、悩んでしまうのが里芋にはもともとぬめりがあるので、腐ったかどうか分かりにくいです。
しかし、異臭がしなければ、ぬめりは気にしなくて大丈夫でしょう。
ぬめりがあると、里芋の栄養が流出してしまうのを抑えることができるので、汁物を作る時はそのままの方が向いています。
また、下処理の時に、塩を使うことで、ぬめりを取ることもでき、ぬめりを取ると味が染み込みやすくなるとので、煮物を作る時はぬめりを取るといいですね。
里芋の保存は段ボールが良い?
せっかくの里芋、上手に保存して腐らせたくないですよね。
意外にも里芋は温度や湿度に敏感で、とてもデリケートな野菜です。
保存温度は10~20度で、冷蔵庫では低すぎるし、常温では高すぎるので、非常に難しいです。
また、湿気にも弱く、一度、水洗いしたものは1週間程度で使い切らないと悪くなってしまいます。
里芋の表面には繊維のような毛がたくさん付いていて、一度、濡らしてしまうと、乾きが悪く、カビができやすいからです。
だから、長期に保存する時は泥つきのままがおすすめです。
泥付きのまま、さらに新聞紙に包んで、段ボール箱に入れて保存しておくと、乾燥から守ることができ、約1か月保存することができます。
風通しのよい、直射日光を避けた場所で常温保存可能です。
但し、常温が10℃以下になったり、25℃以上になったりする時は、この状態で冷蔵庫の野菜室に入れましょう。
段ボール箱の代わりに、寒い地域では発泡スチロールの箱を使い、保温性を高める場合もあります。
それから、一度収穫した里芋ですが、泥付きのまま、もう一度、土に埋めて、保管する方法もあります。
それから、里芋を長期保存するなら、冷凍保存もおすすめです。
皮を剥いて、硬めに茹でたら、水気を切って、よく冷まし、密封できる袋や容器に入れて冷凍庫に入れます。
そして、使う時は解凍しないで、そのまま煮物などに使えますから、とても便利!
こうして冷凍保存した里芋は約1か月日持ちし、忙しい時のお助け食材として大変重宝します。
まとめ
里芋は腐ると柔らかくなるし、異臭もします。
切り口が変色することもありますけど、問題のない変色もあります。
ぬめりがあるのは里芋の特徴で、腐っているか見分けがつきにくいですが、柔らかさと異臭で判断してください。
里芋の保存は泥付きのままで、新聞紙に包み、段ボール箱に入れて、常温に置いておきます。
しかし、常温が高すぎたり、低すぎたりする時は冷蔵庫の野菜室に入れましょう。
里芋を上手に保存して、腐らせないのが一番ですが、調理に使う前によく確認してみてくださいね。