外出先で、こたつ消し忘れたかもと焦っている一人暮らしのあなた。
確かに、自分が帰宅するまでこたつが点けっぱなしなんて、火災にでもならないか心配で、気が気ではないですよね。
ただ、よく耳にする「こたつの消し忘れによる火災」って、何が原因かご存知ですか?
案外、漠然と「点けっぱなしにしてたからいけないのでしょ!」と考えるかもしれませんが、それにはちゃんと理由が存在するのです。
そこで今回は、どのような場合に、こたつにかけていた毛布が燃えるのか、その他にも、何が原因でこたつ事故が起こるのかご紹介していきたいと思います。
合わせて、毛布なしでこたつは使えるのか、出かけにこたつを消し忘れないコツについてもお話ししますよ。
是非、参考になさって、今から帰宅すべきかしなくて良いのか判断材料にしてみて下さい。
こたつの毛布が燃えることはある?
残念ながら、あります!
とはいえ、そう簡単には起こらないのも事実です。
なぜなら、火を使っている暖房器具ではないからです。
石油ストーブやガスストーブのように、すぐに毛布に引火して、火災になるようなことはありません。
ただし長時間、熱を発しているヒーターパネルの部分に毛布が触れていると、徐々に高温になり、限界点を超えると発火し、火災になる場合があります。
ですから、まずは冷静に思い出してみて下さい。
あなたは、毛布をこたつの中にぐっと押し込めたままにしていましたか?
ヒーターパネルの部分に毛布が接触している可能性がないかをよく思い出してみて下さいね。
更に追加情報としては、毛布が真綿よりも、ポリエステル等の化繊の方がより簡単に燃えやすくなります。
その点も加味してみて下さい。
こたつを毛布なしで使うとどんな感じ?
こたつは、昔からある暖房器具ですが、それでも現代の生活に合わせて進化しています。
今のしゃれたお部屋に合うように、また、忙しい生活で掃除や洗濯の手間を省くために「布団レスこたつ」というものが存在するようになりました。
これなら毛布なしで、こたつを使用することができますね。
ただし、従来の毛布を必要としているこたつよりも暖まりにくく、電気代もかかるというデメリットはありますよ。
では、従来型のこたつで、毛布なしで使えるのかという話ですが、これはあまりお勧めできません。
というのも、暖まりにくいし、電気代をくうということもありますが、何より、そのこたつにとって、適切な使われ方をしていないために、突発的な事故を起こしかねないからです。
本来は、毛布をかけて保温されることを想定して、作られています。
温度が上がれば、センサーが作動し、熱量を一時的に低くしたり、電源自体を落としたりして温度を調整をしているのです。
更にそれを想定して、こたつの机や脚も作られています。
よって、想定外にずっとヒーターパネルが高温のまま机や脚がさらされ続けると、熱くなりすぎて火災の危険がないとも言い切れないのです。
以上より、従来型のこたつをお使いの方は、必ず毛布をかけてお使い下さいね。
それが面倒なら、布団レスこたつに買い換えましょう!
こたつを消したか不安??
先にご紹介した通り、ヒーターパネルに毛布が接触している場合、火災の危険性があるとお話ししましたが、その他の原因でもこたつ火災が起こることがあります。
一番よく聞かれるのは、洗濯物です。
特に生乾きの状態でこたつに放り込んでいると、ヒーターパネルに接触した場合だけではなく、仮に接触していなくても、洗濯物から水蒸気が上がり、内部の温度が上昇し火災につながるのです。
またこの場合でも、真綿より化繊の方が燃えやすい傾向がありますよ。
また盲点ですが、こたつにかける毛布だけではなく、中に入り込んだ座布団や座椅子がヒーターパネルに接触していたなんてこともあります。
更に古いこたつの場合は要注意で、長年の使用による老朽化により、断線していたり、導線のヒューズが飛んだりすることによる発火もあります。
また、毛布の繊維や部屋のホコリがヒーターパネルにたまっていて、それが原因で発火する場合もありますよ。
以上のように、様々なこたつ火災の原因があります。
これを機に、ご使用のこたつの使用年数や使用状況を確認してみて下さいね。
最後に、出かけにこたつを消し忘れないようにするコツです。
鍵を所定の場所に置いている方は、そこにメモを置いたり、張り紙をしてみてはいかがでしょうか。
外出時は必ず鍵をもっていくのですから、消し忘れはなくなりますよね。
また、玄関やドアに、帽子を被る習慣があるなら、帽子かけの近くに張り紙をしても良いですね。
もちろん、外出時に必ず電源ヒューズを全て落とす習慣があれば無敵ですね。
まとめ
とにもかくにも、こたつの消し忘れによる火災は、ヒーターパネルに毛布等の布や座椅子等の木材が接触したり、高温にさらされ続けることが最大の原因になります。
あなたにその心当たりがあり、消し忘れを確信したなら、早めに帰宅することをお勧めします。
そして、今回は無事だっとして、今後のためにも、洗濯物はこたつ内に入れないようにし、普段からヒーターパネルの掃除や導線が切れていないか確認をすることもお忘れなく。
こたつは、正しく使えば、省エネで効率的に暖を取ることができる優れものです。
これからも、こたつを大切に寒い冬を乗りきりましょう!