「海のミルク」と呼ばれる牡蠣。栄養が豊富で美味しいので好きな人は多いです。
でも牡蠣を食べてはいけない時期があるって本当なのでしょうか?
今回は、牡蠣について食べてはいけない時期や1日に何個位まで食べてもいいのか、食べ合わせが悪いものについてご紹介します。
牡蠣を食べてはいけない時期っていつ?
牡蠣は栄養成分が豊富で美味しいですよね。
私も牡蠣は好きで、牡蠣鍋にしたりカキフライにして食べることが多いです。
ですが、その美味しい牡蠣を食べてはいけない時期があるってご存じですか?
意外にも、牡蠣を食べてはいけない時期を知らないという方は多いんですよ。
実は、牡蠣を食べてはいけない時期は5月~8月と言われているんです。
欧米から伝わった言葉で日本でも広く知られているのですが、英語で書いた時に「Rが付かない時期に牡蠣は食べるな」という言い伝えがあるんです。
5月~8月は英語で書くと確かに「R」が付かないですよね。
日本での牡蠣の流通は真牡蠣か岩牡蠣の2種類で、5月~8月は岩牡蠣が旬の時期に当たります。
この時期は牡蠣の産卵期で、9月から翌年4月までは産卵に備えて栄養を蓄えているのでふっくらとした身の詰まった状態になっているんですよ。
しかし、海水の温度が上がってくる5月~8月は産卵を終えた牡蠣が多く、産卵を終えると身が痩せて水っぽくなってしまうんです。
ですので、この時期の牡蠣を食べても美味しくないことから「Rが付かない時期に牡蠣を食べるな」と言われているんですね。
ただ、牡蠣の味の好みは人によって違いますよね。
身が詰まったふっくらとしたクリーミーな牡蠣が5月~8月以外の牡蠣を、小ぶりでさっぱりとした味が好みの方は5月~8月の牡蠣を食べるのがオススメですよ。
また、5月~8月に牡蠣を食べるなと言われる理由には、食中毒の危険があるということも挙げられます。
気温が高い時期ですし、牡蠣に限らずさまざまな食材で食中毒が起きやすい季節です。
生ものである牡蠣も食中毒が起きやすいので、この時期に食べるなと言われているんですね。
牡蠣を食べて食中毒にならないためには、生のまま食べるのではなくしっかりと加熱してから食べるようにしましょう。
牡蠣の食べ過ぎにならないためには一日に何個まで?
牡蠣は栄養成分が非常に豊富であることは嬉しいんですが、その反面で問題もあるんです。
それは、牡蠣を食べ過ぎると「亜鉛」の過剰摂取につながる可能性があるということです。
亜鉛の過剰摂取をしないためには、牡蠣を1日に食べる量を知っておくことが重要ですよ。
「亜鉛」は必須ミネラル16種の中の1つなのですが、現代では普通の食事だけでは不足している人がとても多いんですよ。
不足している亜鉛を補おうとして牡蠣を食べるのは良いことなのですが、食べ過ぎはNGですので気を付けましょう。
牡蠣を食べ過ぎて亜鉛を摂りすぎてしまうと、銅や鉄の吸収が妨げられてしまいます。
それによって貧血や神経障害、消化管過敏症などのさまざまな症状を引き起こす可能性があるんです。
亜鉛の1日の必要量は男性で12㎎、女性で10㎎です。
牡蠣1個(約20g)に2.6㎎程度の亜鉛が含まれているので、1日に食べてもいい牡蠣の量は男性で5個、女性で4個までにしておきましょう。
牡蠣の食べ合わせの悪いモノは?
食材同士で食べ合わせが悪いものはあるのですが、牡蠣も例外ではありません。
牡蠣と食べ合わせが悪いものは「ひじき」です。
ひじきに含まれる成分が、牡蠣に含まれる亜鉛の吸収を妨げてしまうんですよ。
一方でトマトや人参、チンゲン菜などは牡蠣との食べ合わせが良く、高血圧や動脈硬化予防を期待できると言われています。
ひじきを使わない料理で、栄養素をしっかりと摂りつつ健康な身体につなげられるといいですね。
まとめ
牡蠣を食べてはいけない時期は5月~8月と言われています。
産卵期で身が痩せて水っぽくなっているために、このように言われているんですね。
気温が高く食中毒も起きやすい時期ですので、この時期に牡蠣を食べる際にはしっかりと加熱してから食べるなど注意して調理するようにしてくださいね。
牡蠣を食べ過ぎると亜鉛の過剰摂取につながります。
牡蠣は1日に4~5個までにしておきましょう。
ひじきは牡蠣の亜鉛の吸収を妨げてしまうため、食べ合わせが悪い食材です。
牡蠣料理をする時には、ひじきを使わないようにして栄養素を十分に摂れるようにしてくださいね。
栄養成分が豊富な牡蠣は、時期や量、食べ合わせに注意すれば美味しく食べられて健康につなげることが出来ます。
今年の秋から冬は、適切な量で美味しい牡蠣を召し上がってみてはいかがでしょうか。