石油ストーブや石油ファンヒーターに灯油を入れた時に、うっかりこぼしてしまうことがありますよね。
こぼした量が少なかったら大丈夫でしょうか?
ベランダなど、屋外だったら大丈夫でしょうか?
灯油は水と同じように無色透明ですが、ちょっと心配ですよね。
ここでは、灯油をこぼしたら放置しても大丈夫なのか、土にこぼしたらどうなるのか、コンクリートにできたしみの対処法について紹介していきます。
灯油をこぼした場合放置しても大丈夫?
灯油を入れる時、気を付けてはいるけれど、ほんの数滴、灯油を床にたらしてしまうことがありますよね。
でも、ちょっとなら、すぐに乾くから、拭かなくても良いでしょうか?
灯油も水と同じように無色透明だから、きっとすぐ蒸発するから大丈夫でしょうとおもっていませんか?
実は、灯油は蒸発しません。
拭き取らないと、ずっと液体のまま残ります。
しかも、臭いがこびりついてしまう原因にもなります。
フローリングの床に灯油をこぼしてしまった時は、シミやぬめりが残ることもあります。
それは困りますよね。
でも、灯油は何で拭き取ったらいいのでしょうか?
雑巾でいいのでしょうか?
それとも、古新聞で吸い取る?
灯油をきれいに拭き取るには、小麦粉を使うのがおすすめです。
こぼした灯油に小麦粉を振りかけて、固まりにしてから、拭き掃除をします。
小麦粉を使うと、灯油の臭いをしっかりと吸収してくれて、ぬめりがなく、きれいに拭き取れるのです。
拭き掃除する時はゴム手袋をはめて作業するべきですが、うっかり、手で灯油を触った時も小麦粉を振りかけましょう。
すると、手についた灯油の臭いも取れていきます。
もっとしっかり臭いを取りたい時は、洗剤やボディーソープを使いましょう。
洗剤やボディーソープに含まれる界面活性剤が効果を発揮し、灯油の嫌な臭いを消してくれます。
灯油をこぼしたのが土だったらその後どうなる?
庭でこぼしたなど、灯油を土にこぼした時はそのままでも大丈夫でしょうか?
いえいえ、やっぱり、そのままでは危険です。
例えば、こぼした灯油の上にたばこの火がうっかり落ちることがあるかもしれません。
花火などを庭ですることもあるでしょう。
やはり、灯油をこぼしたままにするのはよくありません。
では、水をかけて、流せばいいでしょうか?
水をかけて、下水に流してしまいたくなりますよね。
しかし、それもNGです!
水の汚染につながりますし、農業用水として使う場合、深刻な被害が出てしまうこともあります。
正解は、土に灯油をこぼした時も拭き取ることです。
そして、土を上からかけましょう。
土は灯油を吸収してくれますし、臭いも吸収してくれます。
土の中にいる微生物が灯油を分解してくれるでしょう。
ちなみに、アスファルトに灯油をこぼした時は溶けてしまうことがあります。
素早く灯油を拭き取って、土をかけて、灯油を吸収させましょう。
それでも、アスファルトが溶けた時は、ホームセンターなどにある補修材を使うと補修することができます。
灯油をこぼしてコンクリートにしみができたらどうしたらいい?
ベランダやガレージなど、コンクリートに灯油をこぼした場合、しっかりと拭き取ってもシミになってしまいます。
灯油の臭いもこびりついてしまいます。
何かいい方法はないでしょうか?
コンクリートに灯油をこぼした時も、小麦粉を使いましょう。
古新聞などで灯油を拭き取った後、小麦粉をまいていきます。
小麦粉の代わりに、重曹でもOKです。
5分ほどおくと、臭いも吸収してくれます。
それから、ほうきやちりとりで粉を回収しましょう。
この灯油の片付けに使った古新聞や粉は、燃えるゴミに出せます。
ちょっとしたことで、発火しないか心配になるかもしれませんが、灯油はガソリンと違い、簡単には発火しません。
コンクリートに灯油をこぼした時に、すぐに対処すればシミになりにくいのですが、シミになってしまった場合は台所洗剤を使いましょう。
洗剤を雑巾につけて、シミ部分をこすります。
5分放置したら、濡れ雑巾で拭き取り、さらに洗剤でこすり、拭き取るを繰り返します。
最後にしっかりと水拭きすると、シミがうすくなっていきます。
それでも、取れない頑固なシミにはコンクリート専用のアルカリ洗剤を使いましょう。
尚、シミ取り作業の際は手袋をしっかりとはめ、換気に気を付けてくださいね。
灯油は手に付くと臭いが取れにくく、手荒れの原因になります。
また、灯油の臭いは気分が悪くなりやすいので注意しましょう。
まとめ
灯油をこぼしたら、すぐに古新聞などに吸収させましょう。
それから、小麦粉や重曹をふきかけて、しっかりと臭いを吸収させると、きれいに掃除できます。
土に灯油をこぼした時は拭き取ってから、土をかけるのがおすすめです。
コンクリートにこぼした灯油のしみは台所洗剤を使って、薄くしていきましょう。