庭にある柿の木から収穫したたくさんの柿を干し柿にして吊るしたら、あとは美味しくなるのを待つだけで本当に楽しみですよね。
でも、どのくらい待ったらいいのかしら?
早く食べてみたいけれど、渋みが抜けていないかもと気になりますね。
ここでは、干し柿はいつまで干したらいいのか、干しすぎたらどうなるのか、食べごろの状態期間について紹介していきます。
干し柿はいつまで干すといい?
干し柿を干す期間の目安は、最低でも2週間と言われています。
渋柿でも干すことで、渋みの成分である担任が変化します。
外側は乾燥しても、実の中はしっとりとして、柿の旨味が凝縮します。
柿は生で食べるより、干し柿の方が好きという人もいるほどです。
和菓子の世界でも、「甘さは干し柿をもって最上とする」と言われ、干し柿はほどよい甘さの目安にもなっています。
日本では、干し柿は保存食として古くから重宝され、農家の副業として代々受け継がれてきたそうです。
そんな干し柿ですが、農家でなくても、実はマンションの室内などでも作れます。
干し柿の仕上がり状態に好みがありますので、ジューシーな干し柿の人は2週間を過ぎたら、干すのを終わりにしましょう。
実の中がとろりとした美味しい干し柿になっているでしょう。
干し柿1粒の大きさによっても、干す期間が変わります。
小さい柿なら2週間、大きい柿なら3週間程度が食べごろです。
干す期間が短いので、市販の干し柿より大き目の仕上がりです。
しっかり乾燥した固めの干し柿が好みの人は1か月半ぐらい、じっくりと干します。
枯露柿(ころがき)と呼ばれ、固いけれど、甘みが凝縮された干し柿です。
しっかりと白い粉がふいていれば、甘い証拠です。
長く干し続けると、干し柿が硬くなりすぎてしまうこともありますから注意しましょう。
干し柿は干しすぎるとどうなる?
干している柿は縦じわが入り、どんどん乾燥していきます。
大きさも水分が抜けて、徐々に小さくなっていきます。
色も湿気などが加わると黒ずんでしまうでしょう。
頃合いを見計らって、干すのを終わらせる必要があります。
できあがった干し柿も、3日程度しか日持ちしません。
長く日持ちさせるには、冷蔵庫や冷凍庫に入れて保存しましょう。
冷蔵庫や冷凍庫で保存する時はラップで包むと臭いが移りません。
冷蔵庫で1か月程度、冷凍庫なら2か月程度日持ちします。
干し過ぎたり、冷蔵庫の中で乾燥したりして、固くなった干し柿は砂糖水に浸すと少し柔らかくなります。
また、固くなってしまった干し柿は細かく刻んで、ドライフルーツ代わりにヨーグルトやカレー、蒸しパンなどに混ぜて食べるのもおすすめです。
干し柿の食べ頃ってどんな状態?
干し柿の食べ頃を見極めるのはとても大切なことですが、難しくもあります。
人によって好みも違いますしね。
一般的に食べ頃の干し柿を説明しましょう。
干し柿で有名なあんぽ柿などは、外側はしっかりしていても、実の中は柔らかい状態です。
柿のヘタが黒ずみ、パリッと乾燥しているのが食べ頃の目安になるでしょう。
実の中までカチカチになるまで干してしまうと、全体的に硬い干し柿になります。
これが好みの人もいるかもしれませんが、多くの人は中からとろりと実が出てくる干し柿を想像しているのではないでしょうか。
干す期間が短すぎると、柿が生のように固く、食べてもシャキシャキと歯ごたえがありおます。
見極めには経験も必要でしょう。
食べ頃の干し柿は、鳥やカラスも狙っていますから、注意してください。
干している柿の周りにネットなどを張って、防御しておくのがおすすめです。
まとめ
干し柿の干す期間は最低でも2週間が目安と言われています。
柿の大きさや仕上がり状態によっても、干す期間が変わります。
大き目のものは3週間は干した方がおすすめです。
実の中はとろりとしたあんぽ柿のような干し柿が好みなら、干す期間は短めにします。
しっかりと甘みを凝縮させた干し柿が好みなら、1か月半程度干します。
干している最中の食べ頃になった干し柿は、鳥やカラスに狙われやすいので、ネットを張って防御しましょう。
干し柿のヘタがしっかりと乾燥していたら、食べ頃の合図になります。
干し柿をよく確認して、食べ頃を見逃さないようにしてくださいね。