四季のある日本は素晴らしい国かもしれませんが、やはり夏の暑さ、冬の寒さは身体に堪えます。
そんな時に欠かせないのがエアコンです。
でも、エアコンを使うと、気になるのが空気の乾燥。
エアコンを使う時には加湿器も併用するのが常識的になってきましたが、今度は加湿器による困った現象が出てくることに・・。
それは、お部屋のカビです。
ご自分の部屋のカビに気付いていない方もいるかもしれません。
ここでは、加湿器を使って部屋にカビが生えた時の対応と、カビを発生させない方法を説明します。
加湿器を使っているとカビが部屋にはえた…
加湿器を使って居る時、意外と忘れがちなのが部屋の換気。
空気の入れ替えをしていないと、カビが発生してしまうことがあります。
暖房による窓の結露によるサッシのカビもありますが、部屋の隅の白い壁に黒い点々が出来ることがあります。
他にも、テーブルの裏、ベッドの裏、木材の家具など。
特に、温度の低い北側の部屋は閉め切ったままのことも多く、要注意。
探してみると、あちこちで見つかってしまうかもしれません。
実は、私、浴室のカビには気を付けているけれど、部屋のカビは全然気にしていませんでした・・。
加湿器でカビが生えたらどうする?
カビ退治は必ず換気している状態で始めましょう。
換気扇では物足りませんので、できれば、窓を全開して行います。
まず、雑巾などでカビをふき取ります。
拭き取れないカビは酢水スプレー(酢2に水1の割合)を吹き付けたり、重曹ペースト(重曹3に水1の割合)を塗ったりして、数分から1時間程度置いてから拭き取るのがおすすめです。
ここで絶対やってはいけないのは掃除機で吸い取ること。
排気口からカビ胞子が部屋中に拡散してしまいます。
それから、エタノールでカビの滅菌をします。
そうしないと、すぐにまたカビが発生してしまいます。
しかし、エタノールを使うと、変質・変色する可能性がありますので、木製家具や絹製のカーテンなどは注意が必要です。
カーテンなど、洗濯できる場合は酸素系漂白剤で洗濯しても除菌可能です。
ここでの注意は塩素系を使用すると、色落ちしてしまいますから、必ず使う前に塩素系ではないか確認をしてください。
カビと言えば、カビキラーが有名ですが、これは塩素系なので色落ちしてしまう可能性がありますので、ご注意下さい。
市販のカビ取り剤は効果が高い分、臭いが強烈で具合が悪くなりやすいので、マスクなどを使うなど、使用上の注意をよく読んでからお使いください。
とても大事な物のカビ取りは、業者に依頼する方が安心です。
プロに任せれば、跡形もなく、きれいに元通りにしてくれるでしょう。
加湿器を使ってカビを防止するには?
カビを発生させないで、加湿器を使うポイントは以下の4つ。
1.1~2時間おきの換気
2.なるべく加湿器の設定を低めにして、必要以上に加湿しない
3.湿気のたまりやすい場所は除湿
4.窓の結露をすぐに拭く
エアコンを使っている部屋を換気することって意外と難しいですが、カビ退治は結構リスクが高く、大変です。
カビを発生させないためにも、忘れずに行いましょう。
また、湿気のたまりやすい部分とは、押し入れなどの狭い空間です。
外出時にはふすまを開けておくなどして、空気の入れ替えをしたり、市販の除湿剤を使ったりすることも有効です。
布団やカーペットなどは敷きっぱなしにせず、半分折りにするだけでも裏面の湿気を逃がす効果があります。
窓の結露は外気温と室内温度の差が原因ですから、必要以上に暖房を使わないことが結露を抑えるコツになります。
暖房を控えめにして、部分的に暖めるこたつなどを利用することも結露対策になります。
ちなみに、灯油やガスなど化石燃料を使用する暖房器具の方が、電気を使用する暖房器具より結露が発生しやすいと言われています。
また、結露対策に窓に断熱材や結露を吸収するシートを貼る方法もあります。
まとめ
加湿器で風邪予防しているのに、カビでアレルギーなどの症状が出てしまったら、元も子もありませんよね。
換気を怠らない、加湿器・エアコンを控えめに、結露はすぐに拭くなどのポイントを押さえて、健康を維持していきたいものですね。