潮干狩りで大量に収穫したあさり。
食べきれないからといって、砂抜きしないで冷凍保存した経験、ありませんか?
いざ、食べようと思った時このままでは食べられないですよね。
ここでは、砂抜きし忘れた冷凍あさりの取り扱い方法、あさりは冷凍しても生きているのか? あさりを砂抜きしてから冷凍する方法について説明します。
あさりを砂抜きしないで冷凍した場合、どうしたらいい?
本来であれば、砂抜きしてからあさりを冷凍すべきです。
解凍したあさりは塩水につけても砂を吐いてくれません。
でも、このまま捨ててしまってはもったいないですよね。
冷凍あさりからどうにかして、砂を取り出せないでしょうか?
そもそも、あさりの砂は殻の中に溜まっていて、あさりの体内に吸い込まれているのはごく微量です。
ですから、この殻の中の砂だけでも取り除けば、十分に食べられるようになります。
殻に溜まっている砂を取り出す方法は意外と簡単。
鍋に水を入れ、沸騰したら冷凍あさりを入れ、強火で数分。
あさりの殻が開いたら、すぐに火を止めます。
あさりを一つずつ熱湯の中でゆすって、砂を洗い流してから、鍋から取り出します。
これで調理に使えるようになります。
熱湯もあさりのダシがたっぷり取れていますから、キッチンペーパーなどで砂をこすと、だし汁として使えます。
解凍したあさりは傷みやすいですから、早めにお召し上がりください。
ここから、また再冷凍するのは避けましょう!!
あさりは冷凍しても生きている?死んでる?
砂抜きしないで冷凍をしたあさりを、解凍してから砂抜きしたら食べれるんじゃないか?と考える人もいます。
あさりは冷凍しても仮死状態で生き続けているという伝説があります。
それは解凍したあさりでも加熱すると口が開くからかもしれませんが、実際はそうではありません。
あさりなどの貝類は貝柱のタンパク質で殻とくっついていて、加熱すると化学変化が起こり、殻とくっつかなくなり、口が開くようになるのです。
生きているから口が開くのではなく、加熱すれば開くものなのです。
では、加熱しても口が開かないあさりがたまにありますよね。
これを死んでいるからと表現することがありますが、これも実際はそうではありません。
口が開かないのは殻が壊れていたり、何か腐敗物が殻に付着したりしていて開かないのです。
あさりの中身が腐敗していて開かないということもありますが、死んでいるという表現が必ずしも当てはまるわけではないのです。
あさりを砂抜きしてから冷凍する方法とは?
なんでも新鮮なのが一番美味しいと思ったら大間違い。
実は、あさりは冷凍保存した方が旨味成分グルタミン酸の量が1.7倍も増加するのです。
また、栄養価もほぼ変わりませんから、冷凍保存はとてもおすすめです。
しかし、冷凍保存する前に必ず砂抜きをすることが大切です。
上記で解凍後に砂抜きする方法を説明しましたが、あさりの体内の砂までは取り切れず、やはり完全な砂抜きは冷凍前にすべきです。
冷凍保存するにしても、新鮮なうちに砂抜きをしてください。
あさりを冷凍する場合、殻付きで冷凍する場合とむき身で冷凍する場合があります。
まず、殻付きで冷凍する場合、砂抜きしたあさりを流水でよくすすぎ、水気を拭き取ったら、平たく並べて密閉できる袋に入れます。
平たく並べるのは貝同士がくっつかないようにするためです。
くっついてしまった時にむりやり引きはがすと殻が割れてしまいます。
また、1つの袋に1食分を入れておくと便利です。
あさりを入れた袋はなるべく空気を抜き、冷凍庫のできるだけ下の方に入れて素早く凍結させます。
殻付きで冷凍した場合、風味が損なわれにくく、解凍後にむき身にすることが可能なので、いろいろな料理に使いやすいです。
むき身で冷凍する場合、砂抜きしたあさりを加熱して口を開かせ、スプーンなどで身だけ取り出します。
口が開いたらすぐに火を止めるのがポイントです。
一緒に出たダシもむき身と一緒に冷凍すると、凍結による乾燥防止になるし、解凍後も一緒に料理に利用できます。
冷凍庫に入れる際はやはりしっかりと空気を抜き、下の方に入れて急速凍結させましょう。
まとめ
あさり好きの人の中には、あえて冷凍保存して濃厚な旨味を楽しむ人もいるそうです。
砂抜きをし忘れて冷凍してしまっても、レスキュー方法があるので、ぜひお試しくださいね。