エアコンを使っていて、吹き出し口から黒いモノが飛んできたり臭いがクサいと、そろそろクリーニングを考える時期です。
ホームセンターへ行くと、エアコンをお掃除してくる洗浄スプレーが市販されています。
この洗浄スプレーですが、エアコンが故障するという噂があるとかないとか。。。
今回は、元掃除屋である筆者が、エアコン洗浄スプレーを使うとエアコンは故障してしまうのか、エアコン洗浄スプレーを実際に使って感じた効果、エアコン洗浄スプレーの使い方について綴って行きます。
エアコンの洗浄スプレーは使うと故障する?
「エアコン洗浄スプレーを使うとエアコンが壊れる」という話は、たしかに聞いたことがあります。
元々掃除屋をやっていた僕としては、「スプレーしたらダメな部分にスプレーしちゃったら、そりゃ壊れるよ・・・」という意見ですね笑
「エアコンをキレイにしてくれるスプレーだから、エアコンにスプレーした!」
これだとダメですよ(;^ω^)
掃除屋をやっていた僕も、エアコンクリーニングの前には、水を掛けてはいけないところには、きっちりと養生をしてました!!
エアコン洗浄スプレーを使用する前に、缶に書かれている「注意事項」をきっちり読まないといけません。
まずエアコン洗浄スプレーは、空気を吸い込む場所である「アルミフィン」部分にだけスプレーしてください!
アルミフィン以外の電装部分や基盤、風が出てくる吹き出し口、吹き出し口にあるファン、ピコピコ点滅している部分なんかにスプレーすると、故障しますよ!!!
最近では、お掃除機能付きのエアコンが発売されています。
中が複雑な作りで、水分に弱いんですよね。。。
水厳禁な部分でエアコン洗浄スプレーを使うと、故障の原因となりますので注意してくださいね!!!
ただ可能性としては・・・ですが
洗浄スプレーを使う→取れた汚れやホコリでドレンホース内が詰まる→水漏れ
ということは考えられますね。。
ちなみにドレンホースが詰まった場合は、この「ドレンホースクリーナー」を使って、詰まりを直します!!
あまりフィルタ―を掃除していなかったり、エアコン内部にホコリや汚れが溜まっている状態だと、洗浄スプレー使用での水漏れの可能性はゼロではないです。
あとは、だいぶ古くて劣化していたドレン(アルミフィンの真下にある水の受け皿)が、エアコン洗浄スプレーの洗浄力でひび割れしてしまった場合、水漏れを起こすかもしれません。
まぁ、これはほとんどないでしょうけどね。。。
水漏れを起こすと、放っておいても直らないですしマズいですよ・・・
エアコンの洗浄スプレーの効果は?
エアコン洗浄スプレーを吹き付ける部分を「アルミフィン」の部分だけだと前提してですね、効果の感想は・・・
「エアコンの機種や汚れ具合によって違うんだろうな・・・」と感じますね。
そう思った理由は、最近は機種の形状がバラバラで、アルミフィンの形が奥深い物があること、アルミフィンごとのスキマが細かい物もあること、アルミフィンの左右ギリギリまでスプレーしづらい機種もあること、上部は…などでしょうか。
僕が掃除屋をしていた時に使っていたエアコン洗浄専用の洗剤とは、エアコン洗浄スプレーは求めていることが違います。
エアコン洗浄スプレーは、本当にアルミフィンのみの汚れを落としてキレイにすることを目的としています。
僕はエアコンクリーニングの時は、エアコン用洗剤をアルミフィンや吹き出し口内部に吹き付けて、高圧洗浄機を使って水洗いしていました。
こんな感じ笑
いや、実際に洗っているのは本当に僕なんですけどね(;^ω^)
上の写真でも分かるかもしれませんが、高圧洗浄機はかなり水圧がかかります。
それに比べると、どうしてもエアコン洗浄スプレーはガスの圧力が弱いので、アルミフィンの奥までは届きにくいことが多いと感じます。
あと軽い汚れなら落ちるのでしょうが、カビが層になっている場合、冷房の時に発生した水を含んでカチカチに固まったホコリ、油やヤニ汚れなどは、洗剤分だけでは落とせず、もっと圧をかけて噴射しないと落ち切らないでしょうね。
他には、アルミフィンに付いた洗浄液は残留したままで大丈夫なのか、と疑問に思う部分もあります。
暑い時期にエアコン洗浄スプレーを使用して、冷房や除湿機能を使う場合は、アルミフィンで水が生成されることから、そのうち付着した洗浄液は下に落ちてドレンホースを通って野外に流れていくんでしょうけど。。。
秋・冬・春にスプレーして場合、残った洗浄液の成分が悪さをしないのか気にはなりますね。
「アルミフィンを腐食させないのか…」とか「アルミフィンに汚れが付きやすくなったりはしないのか…」とかですね。
まぁ販売している会社も、実験してみて効果があるからこそ商品化したことでしょうし、大丈夫だとは思うんですけどね。。。
あと過去に見たエアコンのアルミフィンで、ホコリが多かったであろう部分に洗浄スプレーをして、ホコリが落ちていない状態のまま乾燥して固まっているのを見たことがあります。
スプレーした時に、「しゅわしゅわ」音がすると思うんですけど、その細かい泡とホコリが反応したまま乾燥して、泡の形跡がわかる状態で固まっていました・・・
泡の形を残したままカチカチに固まっていたので、冷房運転をしてアルミフィンの部分に水ができて、その水を吸収したとしても、簡単には取れないでしょうね。
元掃除屋の自分としては、エアコン洗浄スプレーは、アルミフィン部分の軽い汚れは落としてくれるかもしれませんが、ホコリに対しての効果は微妙だ!と感じています。。。
どうしても洗浄スプレーを使いたい場合は、アルミフィンが濡れていない状態で、ハケやブラシを使って掃除機でホコリをよく吸い取ってからの使用をおすすめします。
こまめにフィルタ―を掃除しないと、アルミフィンはホコリまみれになりますよ。。
エアコンの洗浄スプレーの使い方は?
絶対に守らないといけないことは、アルミフィン以外にはスプレーしない!ってことですね。
吹き出し口やその奥のシロッコファンの部分に、スプレーしたらダメですよ~!!
エアコンの真下の床にワックスが塗られている場合、運が悪いと、落ちた洗浄液のしずくがワックスを溶かしてしまう場合があります。
液垂れしたり、まわりを汚してしまわないように、下にゴミ袋を広げて置いたり、ぞうきんを用意した方がいいですね。
使用する時は、コンセントからエアコンのプラグを抜いてください。
スプレーしたらマズいところに洗浄液がついて、ショートしないようにってことです。
スプレー缶は、振って使うのか振らないで使うのかは、缶本体に書かれている注意事項を良く読んで確認してくださいね!
ちなみに掃除屋だった僕も、エアコン洗浄スプレーはニオイ消しとして使っていました㊙
高圧洗浄機を使ってエアコンを洗い、吹き出し口から出る風がクサい場合、アルミフィン部分に吹き付けていましたね㊙
資材屋さんに行くと、「エアコン洗浄後の臭い消しスプレー」も販売されているのですが、結構いいお値段なんです㊙
どうしても単価が安くてお金がかけられない現場では、ニオイ消しとしてお世話になっていましたね㊙
あ~、ナイショ、ナイショ笑
~追記~
最近Amazonや楽天では、エアコンのシロッコファン用のスプレーが売られていますね。
エアコンの吹き出し口奥にある、シロッコファン専用のスプレーです。
簡易の養生シートも付属しています。
こちらは上記のシロッコファン用スプレーに、アルミフィン用スプレーを付け加えたセットになります。
こちらも簡易の養生シートがついています。
実際に僕自身試したわけではないので、効果はどれくらいなのかはわかりません。
業者にエアコンクリーニングを依頼したくない場合や、施工金額を抑えたい場合は、使ってみるのもいいのかもしれません。
ただし、どれくらい汚れが落ちるのかはわかりませんのであしからず・・・(;^ω^)
汚れが落ちなくても責任は取れませんよ~笑
エアコンの内部ってどうしても汚れるものですし、なにかあった時にキチンと保険対応してくれるおそうじ本舗などの大手の業者に、エアコンクリーニングを依頼するのが安全で確実です。
中には、責任もとらず逃げていく業者も存在しますしね。。。
まとめ
エアコンの冷房や除湿を使った後、送風運転で内部を乾燥させることでカビの繁殖を抑えることが期待できます。
エアコン洗浄スプレーは、アルミフィン以外の部分に使用すると故障する可能性が高いです。
特に「おそうじ機能付き」のエアコンは、内部の構造が複雑で、デリケートな機種です。
充分に注意してスプレーしないと、壊れてしまいますよ。。。
エアコン洗浄スプレーの缶に書かれた注意事項を良く読んで、使用してくださいね!!
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