風味抜群、栄養もたっぷりのあさり。
ですが、ちょっと気になるのは調理しても時々開かないことがあること。
これって、鮮度が落ちているせいなのでしょうか?
ここでは、味噌汁のあさりが開かないものがある原因、あさりのみそ汁を加熱すると出る泡について、あさりの味噌汁の賞味期限について綴って行きます。
あさりの味噌汁を作っても開かないものがある?
あさりは調理して、口をパカッと開かせて食べるものですよね。
でも、中にも開かないものがあり、これは死んでいるから食べてはいけないと言われたことありませんか?
実際は死んでいる・死んでいないはあまり関係ないようです。
生きているあさりを調理しても開かないことがありますし、冷凍あさりは凍結によって死んでいますが調理すればほとんど開きます。
実はあさりなどの貝が開くのは貝殻の仕組みによるものです。
もともと貝殻は開いているのですが、貝柱が二枚貝をつなぎ止めることで貝は閉じているのです。
しかし、加熱調理によって貝柱の筋肉が縮んでしまい、貝が開くようになります。
でも、まれに開かないあさりがありますよね。
開かない原因としては下記のことが考えられます。
〇調理前のこすり洗いなどで、貝の蝶番が壊れてしまった
〇加熱のスピードが弱く、貝柱の筋肉の収縮が緩やかだった
〇貝の中身が腐敗している
〇貝の中に砂が詰まっている
開かないあさりも全部が食べられないわけではないのです。
けれども、腐敗したあさりや砂だらけのあさりが調理に混ざってしまったら、料理が台無しになってしまいます。
開かないあさりは一つずつ確認して問題なければ調理中の鍋に戻すようにしましょう。
あさりの味噌汁の泡って大丈夫なの?
あさりの味噌汁を作っていて、出てくる白い泡。
ちょっと心配になりますが、白い泡はあさりのタンパク質で、つまりアクですから問題ありません。
ただし、アクは臭みやえぐみの原因になりますから、丁寧にすくって取り除きましょう。
だからといって、アクを一生懸命すくい過ぎて美味しい部分がどんどんなくなってしまうことがあります。
正しいアク取り方法を説明します。
あさりから白い泡が出てきたら、弱火にします。
鍋の中がブクブク煮立っていると、アクがすくいにくいからです。
それから、網状のアクすくいやおたまですくっていきます。
泡が集まった部分だけおたまですくえば十分で、神経質にいつまでもやる必要はありません。
鍋の大きさに切り取ったキッチンペーパーを鍋の表面に覆いかぶせて、アクを取る方法もあります。
簡単にアクが取れますが、キッチンペーパーをすくい上げる時に煮汁が垂れることがあるのでご注意ください。
あさりの味噌汁の賞味期限はどれくらい?
貝類は調理しても日持ちせず、あさりの味噌汁は常温保存なら1日程度、冷蔵保尊なら2日程度、冷凍保存すれば2~4週間程度とお考え下さい。
夏場の常温保存は非常に危険で、できれば冷蔵保存がおすすめです。
どうしても常温保存するなら3時間に一度ぐらい沸騰させてください。
冷蔵保存や冷凍保存でも、食べる前に必ず沸騰するまで加熱させましょう。
保存期間が長くなり、何度も沸騰させると風味や味はどんどん損ないますし、少しでも傷んでくると臭いがきつくなり、食中毒の危険が高まります。
少しでも気になりだしたら、口にせず、きっぱりあきらめて廃棄しましょう。
味噌汁の状態で保存できなくもありませんが、できれば、1回に食べきる分だけ作り、残りのあさりは冷凍保存しておき、食べるたびに味噌汁を作った方が無難と思われます。
まとめ
美味しいあさりの味噌汁。
貝が開かないとか、白い泡が出てくるとか、日持ちはどうなのかなど、さまざまな疑問を解消できましたでしょうか。
気になる点をすっきりさせて、思う存分味わってくださいね。