夏に定番の枝豆ですが、栄養たっぷりな食品なので、おつまみだけでなく子供のお弁当などにもうってつけの一品です。
緑鮮やかな枝豆ですが、ちょっと黒くなったところはどうしてますか?
ここでは、時々見かける枝豆の黒い部分は食べても大丈夫なのか説明します。
枝豆の薄皮が黒いものは食べても大丈夫?
枝豆のさやを開けたら、豆の表面にある薄皮がうっすら黒い時があります。
これは食べても大丈夫?
実は、枝豆には三種類ありまして、通常の枝豆と茶豆と黒枝豆があります。
薄皮が黒っぽいのは黒枝豆なのです。
黒枝豆とは、おせち料理に登場する黒豆に使用する黒大豆が成熟する前に収穫したもの。
豆の薄皮が少し黒っぽくて、黒豆特有の甘みがあり、美味しい枝豆です。
産地で有名なのが京都の丹波地方。
黒枝豆の色素であるアントシアニンは目にいいとか、抗酸化作用があるのでストレスにいいとか言われています。
収穫時期が短く、生産量が少ないので、市場に出回ることも少ないレアものです。
ちなみに、豆の薄皮がうっすら茶色いのは茶豆です。
東北地方で多く生産されており、甘みが強く、独特の風味があります。
茶豆のブランドで有名なのが山形のだだちゃ豆。
しじみに含まれていることで知られるオルニチンが豊富で、肝臓や疲労回復に効果が期待できるとされています。
薄皮の色が違うのは枝豆の種類が違うせいだったのですね。
それなら安心して食べられそうです。
枝豆に黒い斑点があるものは食べれる?
薄皮の色は問題ないようですが、さやに黒い斑点があるものはどうでしょうか?
さやは食べないから、中の豆は問題ない?
このさやの表面にある斑点は、栽培中の雨の影響によるものです。
中の豆は問題なく、食べられます。
ただし、枝豆は鮮度が落ちやすいので、早めに食べましょう。
枝豆のさやが黒いモノは食べれる?
では、黒い斑点のレベルではなく、さやの一部分が黒くなってきたら、もうダメでしょうか?
まず、入手した状態で既に黒い場合は、鮮度が落ちている証拠です。
枝豆は枝を取ってしまった時点から鮮度が落ち始めています。
旬の季節には枝付きのまま販売されているほどで、鮮度が落ちると、さやが黒くなり、全体的に乾燥してきます。
時間が経つにつれて、味も甘みが少なくなり、香りも薄くなってしまいます。
枝豆を買う際にはよく色を確認するといいですね。
次に、枝豆を茹でたら黒くなってしまったのは、塩が不足していたか、長く茹で過ぎたことが原因です。
食べられないことはないですが、せっかくの枝豆が少し残念ですね。
塩の量は茹でるお湯に対して1%ぐらいが適量です。
茹でる前に塩もみすることで、色止めにもなるし、塩味がしっかり浸透します。
それから、冷蔵庫で保管しておいたら黒くなってしまったのは、枝豆の鮮度が落ちてきたことが原因です。
なるべく早く食べてしまいましょう。
念のため、豆の状態を確認し、ネバネバするなど変化があれば食べないでくださいね。
枝豆は傷みやすいので、すぐに食べない時は生のままでいいので、アルミホイルで包んでから密封できる袋に入れて冷凍庫で保管しましょう。
アルミホイルのおかげで急速冷凍され、鮮度を保つことができ、1カ月ほど日持ちします。
それから、茹でた時に黒くならないようにするには、茹でる前に枝豆に塩を振り、手で揉み込みます。
そして、沸騰したお湯に入れ、2~3分、茹でます。
茹で時間は新鮮な枝豆なら短め、少し劣化が始まっている枝豆や大粒の枝豆なら長めにし、自分の好みの硬さにしましょう。
ザルで水を切って、枝豆にウチワなどで風を当てて冷まします。
常温放置では、余熱で枝豆が柔らかすぎてしまうことがありますし、一気に冷ますことで甘みを引き出すことができます。
氷水につけて冷やすと、水っぽくなってしまうので、この方法がおすすめです。
生でも冷凍保存できますが、茹でてから冷凍保存すれば、食べたい時に解凍してすぐに食べられるので便利です。
茹でた枝豆を冷凍保存した場合、日持ちは2~3週間程度です。
茹でてから冷凍保存する場合は茹で時間を短めにしてくださいね。
また、茹でた枝豆をさやから取り出し、豆だけを冷凍保存することも可能です。
スープや混ぜご飯に使ったり、煮物に混ぜて色どりをよくしたり、枝豆のアレンジメニューが楽しめます。
まとめ
色鮮やかな枝豆の黒い部分は、多くは大丈夫そうですが、念のため、よく確認してくださいね。
枝豆は傷みやすいので、早めに食べてしまうか、冷凍保存するのがおすすめです。