5~6月ごろに旬を迎える果物のびわ。
旬の季節が短いので、タイミングを逃さずに味わいたいものです。
ちょうど母の日や父の日の時期とも重なるので、贈り物にも使われるようですね。
ここでは、びわの食べ方や保存方法、種に毒があるという噂について説明します。
びわの食べ方って皮はどうしたらいい?
びわは非常にデリケートな果物で、雑に扱うと傷みやすいし、中には大きな種が入っていて、食べ方が難しいですよね。
まず、びわをやさしく水で洗いましょう。
強くこすってしまうと、びわの旨味や風味が損なわれてしまいますからご注意下さい。
次に、皮を剥く前に果物ナイフで半分に切ります。
大きな種が真ん中にあるので、半分に割れないですが、切り込みを入れて、半分ずつひねるようにすると、割れていきます。
それから、種は取り出さないで、皮を剥いていきます。
ヘタ(軸)の方からではなく、反対側の下にあるくぼんだヘソの方から、ナイフを入れ、皮をめくったら、そっと引っ張っていくとキレイに剥けていきます。
リンゴのように刃を使って皮を剥かないから、ナイフを使わないで、手で剥くこともできます。
びわをよく見て、剥く方向をよく確認してくださいね。
最期に、種を取り出し、白い渋皮はヘソの方からティースプーンですくって取り除きます。
無理に力を加えると、身が崩れてしまいますので、そっと作業していきましょう。
慣れれば簡単にびわが食べられます!
皮をむいたびわは変色しやすいので、すぐに食べない時はレモン水で色止めてください。
ところで、皮にも栄養がありそうだからと丸ごと食べたい方は、まず、無農薬栽培かを確認しましょう。
確認できない場合は水洗いの時にスポンジを使って農薬を落としていきます。
しかし、皮が黒ずんでいたり、傷ついていたりする時は食べるのをやめてくださいね。
びわの保存って冷凍できる?
びわはメロンやバナナのような他のフルーツにある追熟の作用がなく、入手したら早めに食べましょう。
冷蔵庫に入れていても風味が落ちてしまいやすく、保管は常温の方が適しています。
目安としては、直射日光が当たらない風通しの良い場所で2~3日程度です。
びわを冷やして食べたい時は食べる2時間位前に冷蔵庫に入れてください。
食べきれない場合は、皮を剥いてから冷凍庫に保管し、冷凍びわとして食べましょう。
びわの風味を残しつつ、シャーベットのようなシャリシャリとした食感が味わえます。
それから、びわをジャムやコンポートに調理すれば、長くびわを楽しめます。
びわの種には毒がある?
栄養価も非常に優れているびわですが、その種を粉末にしたものが健康食品として大変話題になっているそうです。
特に、種に含まれるアミグダリンという物質がガン細胞を死滅させる働きがあると言われており大注目されています。
しかし、この情報はまだ医学的に裏付けが取れていない内容なのです。
農林水産省ではびわの種には有害物質が含まれているから多量に摂取すると健康を害してしまう恐れがあるとして、注意喚起を呼びかけています。
どうやら、びわの種にはシアン化合物という青酸を含む自然由来の毒が含まれているらしいのです。
びわを食べていて種を誤飲してしまった程度なら、人体への影響は考えにくいようです。
粉末にして多量に摂取すると、頭痛・めまい・嘔吐などの中毒症状を起こし、けいれんや呼吸困難などの命を脅かす症状が現れることがあるそうです。
怖い話ですね。
びわの種だけでなく、あんず・梅・桃・サクランボなどのバラ科植物の種は同様なことらしいです。
誤飲程度なら問題ないようですが、食べる時にしっかり種は避けていきましょう。
まとめ
美味しく、栄養もあるびわなのに、皮を剥くのが面倒だったり、保存しにくかったりするので敬遠される方もいらっしゃるなんて、ほんと残念です。
ぜひ、簡単にキレイに皮を剥く方法をマスターして、びわを味わってほしいものです。
また、冷凍や調理すれば保管も可能ですから、季節ならでは旬の味を楽しんでくださいね。