エアコンを使っていると、臭いニオイがするようになったり、ゴミが落ちるようになってくることもあります。
またエアコンのカビをすごく気にしている人も多いのかもしれません。
今回はエアコンクリーニングを行っていた筆者が、エアコンのカビを気にするべきなのか、エアコンにカビはすぐ生えるのか、エアコンのカビにハイターは使えるのかについて綴って行きます。
エアコンのカビを気にしすぎ!?
私は10年以上清掃業にたずさわってきました。
「エアコンのカビを気にしすぎる人が多いのか?」という疑問には、「まぁ、多いのかなぁ」といったところが私の感想です。
私自身、エアコンのカバーを外して高圧洗浄機で洗う「エアコンクリーニング」を何百台とこなしてきています。
でも、自分の家のエアコンを頻繁にクリーニングしているのかというと…
カビのニオイが気になってきたり、エアコンを動かしてゴミやホコリが出るようになった時しかクリーニングしませんね。
理由は…
「エアコンは、内部にカビが生えるモノだから仕方ない」と思っているからです。
私はアレルギーを持っていますし、カビのニオイをかぐと鼻水が止まらなくなります(笑)
「カビ」の身体への悪影響ってネットで調べるとたくさん出てきますし、私自身それなりには把握しているつもりです。
それでも、こんなカビがニガテな体質でも、エアコンのカビは仕方ないと割り切っていますね。
しいていうなら・・・
「外出すると事故に合う可能性がゼロではないけど、行くか行かないか?」みたいな感じでしょうかね。
え、違う??笑
もし本当にエアコンのカビに注意したいのなら、2日や3日に一度エアコンクリーニングが必要になるのではないでしょうか。。。(;^ω^)
とくに「熱交換器」「ドレンパン」「ドレンホース」に、こまめに除菌が必要になると思います。
話はズレますが、アレルギー体質の人の中には、洗剤がダメだという人もいるようです。
エアコン用の洗剤が体に合わない人もいるんだとか。
エアコン用洗剤ほど効き目は強くないかもしれませんが、体に優しい「ピア」なんかはいいかもしれませんね。
まぁ効き目の優しい洗剤を使って、時間と手間をかけてゆっくりエアコンをキレイにクリーニングしてくれる業者さんって、なかなかいないかもしれませんが…(;^ω^)
ちなみに、寒い時期の「暖房」と扇風機と同じ役割の「送風」だけを使っているなら、エアコンにカビは生えないと言ってもいいくらいなんです。
エアコンにカビはすぐ生える?
「冷房」と「除湿」や「ドライ」を使うことで、エアコン内部にはすぐカビが生えます。
たとえ新品のエアコンだとしても、夏の時期に数ヶ月ほど冷房運転をつけているだけで、内部にカビが繁殖していることがほとんどです。
こればっかりは、エアコンの構造上仕方ないんです。
カビが大好きな環境というのは
・高温
・多湿
・栄養がある
・酸素がある
この4つです。
エアコンの「冷房」って、室内機上部にある熱交換器(アルミフィンの部分)で空気を吸って冷やすのですが、その時に結露で水滴が発生します。
この水滴が、カビが好む湿度の原因になります。
また熱交換器で空気を吸った時に、カビの胞子や台所から飛んだ「油煙」など栄養となるモノを一緒に吸い込み、エアコン内部がカビの繁殖に最適な環境となるわけです。
「除湿」や「ドライ」運転は、早い話が「冷房」をONにしたりOFFにしている状態だと考えてもらえればいいですよ~。
なぜ「冷房」「除湿」「ドライ」を使うと、エアコンにカビがすぐ生えるのか、わかっていただけたと思います。
ちなみに「冷房」運転のあとに「送風」運転をすると、カビの繁殖を遅らせることができるという話を聞いたことのある人もいるかと思います。
これは「送風」運転をすることで、エアコン内部の水分や湿気を乾燥させ、「カビが繁殖しやすい環境を作らない」という主旨から来ています。
完全にカビを防ぐことはできませんが、カビの繁殖を遅らせたり、ある程度抑えることは可能ですよ~。
エアコンのカビにハイターを使うのはダメ!
エアコンにカビを見つけたとしても、「ハイター」を使ってはいけません。
「ハイター」には、「カビキラー」や「カビ取りストロング」などと同じく、カビを漂白してくれる作用がたしかにあります。
ただしエアコンに使用するには、強すぎますね。
ダメージを与えたり、故障の原因となることも考えられるんです。
ハイターやカビキラーなど「カビ取り剤」と言われるカビを漂白してくれる洗剤は、「塩素」を主成分とした「塩素系漂白剤」が多いです。
「塩素系漂白剤」は塩素の他にも「水酸化ナトリウム」といって、強いアルカリ性を示す薬品が入っています。
カビキラーやハイターが指についた時、「ヌルヌル」した感触を感じたことはありませんか?
あのヌルヌル、実は「水酸化ナトリウム」のアルカリ性によって、皮膚が溶けたモノなんです。。。
中学生のころ、水酸化ナトリウム水溶液にアルミニウムを入れて「水素」を発生させる実験をしたのを覚えていますか??
結構危険なものなんですよ、水酸化ナトリウム。。。
実際にハイターやカビキラーででエアコンクリーニングをされた機種を、私は何台も見てきました。
塩素のニオイが残る場合が多いです。
あと、熱交換器(室内機上部のアルミフィンの部分)は溶けてツヤが無くなったモノ、白くアルカリ焼けを起こしているモノ…
吹き出し口の奥にあるシロッコファンが、アルカリ性の残留によってボロボロになっているものなど…
多めの水でハイターを洗ったところで、完全に洗い流すことなんて不可能なんですよ。
熱交換器に塩素系漂白剤がの残留している場合は、奥にある冷媒ガスが入っているガス管が腐食して穴があくリスクもあります。
ガス管に穴があいてしまうと、冷房も除湿も効かなくなりますし、修理するより機種交換した方が早くなります。
エアコンに、ハイターを使ってきれいにするのは絶対やめておきましょう。
あとあと後悔することになりますよ。。。
まとめ
エアコンはその性質上、「冷房」「除湿」「ドライ」を使うと内部にカビが生えやすくなります。
たとえ新品のエアコンであっても、内部を完全に分解洗浄してキレイな状態にクリーニングしたエアコンであっても、高温多湿で栄養と酸素がある環境では、カビが生えやすくなります。
カビが体に与える影響も言われていますが、過剰に敏感なるのはどうなのかなと感じますね。
「冷房」「除湿」「ドライ」のあとに、「送風」運転でエアコン内部を乾燥させることで、カビの繁殖をある程度抑えることができます。
もしエアコンにカビを見つけても、「ハイター」や「カビキラー」など塩素系漂白剤を使ってお掃除をするのはやめましょう。
故障の原因となることがありますよ。
エアコンクリーニングを業者に依頼するのなら、おそうじ本舗など信頼できる大手の清掃業者に依頼することをおすすめします。
クリーニング価格だけを考えるともっと安い業者も存在するかもしれませんが、数日後にエアコンが異常を起こしたり何かトラブルが起こった時などにキチンと保険対応してくれる大手の業者に依頼するほうが心強いですよ。