ゆで卵は栄養もあるし、彩りにも使えるので、お弁当に入れたり、食事の一品にしたりと、本当に便利な食材ですから、常に作り置きしておきたいものですよね。
でも、ゆで卵のことで気がかりなのは日持ちのこと。
腐りやすいイメージがありませんか?
ここでは、ゆで卵は水煮つけておくのが良いのか、冷蔵庫で保存するのが良いのか、保存できる期間について説明します。
ゆで卵の保存って水につけておくのが良い?
ゆで卵の保存は、出来あがったらすぐに水に浸けておいた方がいいと、聞いたことがありませんか?
その情報、実は間違いです。
保存ではなく、殻をむきやすくするといいうのが正解です!
卵の殻には気孔という小さな穴が6,000~15,000個ほどあり、孵化した雛が呼吸できるようになっています。
ですから、殻のままのゆで卵を水に浸けると、その穴から水が浸み込み、雑菌が繁殖しやすくなってしまうのです。
けれども、ゆで卵を水に浸けるとメリ
ットもあります。
それは、殻の小さな穴から水が入り込み、殻が剥けやすくなるのです。
あらかじめ、殻に少しヒビを入れてから、茹でるとさらに効果的!
するっと殻が剥けるので、すぐに食べるゆで卵なら水に浸けるとよさそうです。
ゆで卵の殻は冷めてから剥こうとすると、剥きにくく、白身がボロボロと欠けてしまうこともありますよね。
茹で上がった卵は冷水に浸けて、冷めきらないうちに流水に当てながら、または水中の中で殻を剥くととても剥きやすいです。
もし茹でて時間がたってしまったとしても、水に一度つけた方が何もしないより殻をむきやすくなると私は感じます。
また、卵の尖っていない方は殻と白身の間に隙間があるので、そこから、剥き始めるのがおすすめです。
ゆで卵は冷蔵庫で保存するのが良い?
生卵は常温で販売されていますから、常温保存可能です。
お店で買ったら、家の冷蔵庫で保管する人が多い気がしますけど、常温でも約2週間日持ちします。
では、ゆで卵にした場合はどうでしょうか?
もちろん、常温保存不可で、冷蔵庫保存が必須になります。
冷蔵庫のドア付近は冷蔵庫の開閉で温度が変化しやすいので、出来れば、温度が安定しやすい冷蔵庫の奥の方がベストポジションです。
生卵は2週間程度日持ちするのに、加熱してあるゆで卵の方が全然日持ちしないなんて、すごく不思議ですよね。
実は、生卵にはリゾチームという酵素があり、雑菌を分解する作用があるのですが、加熱によって、この酵素が破壊されて機能しなくなってしまうのです。
だから、生卵よりゆで卵にした方が、日持ちしなくなってしまうのですね。
ちなみに、ゆで卵を冷凍保存できるのでしょうか?
冷凍保存は日持ちしそうな感じがしますが、ゆで卵を冷凍すると品質が変化してしまいます。
それに、冷凍すると、殻が割れてしまうこともあり、品質劣化の恐れがありますので、一般的にはゆで卵の冷凍保存はおすすめできません。
ゆで卵を保存できる期間とは?
ゆで卵は冷蔵庫で保管して、3日程度日持ちします。
しかし、注意すべき点は殻がひび割れていないことです。
ひび割れてしまっている場合は冷蔵庫で保存しても、2日以内に食べてくださいね。
また、半熟卵は日持ちしません。
冷蔵庫で保存しても、その日のうちに食べてしまいましょう。
お弁当に入れるなら、半熟ではなく、しっかりと固ゆでしてくださいね。
固ゆでしたとしても、夏は避けた方が無難です。
食中毒を引き起こすサルモネラ菌は37~40℃で最も増殖しやすいので、どうしても、お弁当に卵を入れたい時は煮卵がおすすめです!
煮卵は殻を剥いたゆで卵を醤油・砂糖などで煮込んだもので、とっても美味しいですよ。
煮卵は冷蔵庫で7~10日間日持ちします。
それから、殻を剥いたゆで卵も同様に日持ちしません。
殻を剥いた状態で保存しておくと、調理が時短できて、すごく便利ですが、その日に使う分だけの作り置きに留めておきましょう。
お弁当にゆで卵を入れる時は、殻を剥かないままの方が悪くなりにくいですが、不衛生な手で剥くことになってしまわないかが心配です。
子供のお弁当に入れる時は殻を剥いてから入れた方がいいかもしれないですね。
まとめ
ゆで卵を保存するのに水に浸けるのは間違いで、殻のまま冷蔵庫に入れれば3日程度日持ちします。
殻を剥いた状態での保管の方が便利ですが、衛生的には殻のままの方がおすすめです。
殻にヒビが入っていると日持ちしにくくなりますので、気を付けましょう。
お料理に、お弁当に使いやすいゆで卵。
上手に保存して、いつでも美味しく食べたいですね。