エアコンは部屋の上の方に設置されていますから、普段はよく見ないけれど、ふとした時に見てみたら、吹き出し口が黒くなっていることがあります。
ギョッとしてしまいますよね・・・。
こんな汚れたところから出てきた空気を吸っているなんて!
ここでは、エアコンの吹き出し口や奥、羽根の掃除方法について説明します。
エアコンの吹き出し口が黒い…
エアコンの吹き出し口の黒いのは一体、何?
ホコリだけでは無い感じがしますよね。
実は、この黒い汚れはカビです。
エアコンの冷房運転では室内の温かい空気を取り込んで、フロンガスで冷やしてから、吹き出し口から排出していきます。
だから、エアコン内部では空気を冷やすことによって、結露で水が発生し、本来であれば、この結露はホースで室外に流されていきます。
この結露でできた水分ですが、エアコンの内部が乾ききらないことで、カビが大好きな環境になってしまうんです。。。
結果として、吹き出し口にたまったホコリなどにまでカビの胞子が飛び、カビが繁殖する原因となってしまいます。
想像すると、とても恐ろしいことですね・・・。
カビが混ざった空気を吸っていると、最悪、アレルギーや肺炎などを引き起こす恐れもありますから、すぐに掃除しましょう。
目で見える黒い点々は、ウェットティッシュで軽く拭くだけすぐに取れます。
少し頑固なカビの場合は住宅用洗剤などを歯ブラシで少しこすってから、拭き取ってください。
ここで絶対に使ってはいけないのは、カビ退治用のカビキラーやカビ取りストロング、ハイターなどの塩素系洗剤や塩素系漂白剤です。
学生の頃に理科の実験で使った「水酸化ナトリウム」などが含まれていて、強アルカリ性なんですよね。
強すぎる洗剤のため吹き出し口の素材を傷めてしむこともありますので、気を付けましょう。
ベストは、カビ汚れを拭き取った後、消毒用エタノールを使ってもう一度拭き、除菌することです。
この時、無水エタノールではなく、消毒用エタノールを使うことがポイントです。
無水エタノールと消毒用エタノールの違いは、消毒用エタノールは蒸留水が2割前後入っています。
水が入っていない無水エタノールの方が消毒効果が高いように思ってしまいますが、実は消毒・殺菌効果は期待できないんです。。。
無水エタノールだと、カビを死滅することができないんですよね…
ですので、カビの殺菌を考える時は、消毒用エタノールを使ってくださいね。
掃除の時は、念のため、カビが飛び散ることがありますので、防護メガネやマスク、手袋をしてください。
それから、掃除の前にエアコンのコンセントは抜きましょう。
万が一の事故防止のためです。
エアコンは高い位置にあるので、吹き出し口を掃除するには脚立などに上らないと手が届かないと思いますが、くれぐれも安定した足場を確保してくださいね。
吹き出し口の奥は手が入りにくいので、割りばしの先にウェットティッシュを巻き付けたものを使うと、隅々まで拭き取ることができます。
ウェットティッシュでなく、濡らした布巾でも掃除できます。
市販のエアコン掃除専用ブラシを使ってもいいですね。
最近だと、色々な種類のブラシが発売されていますし、用途に合った道具を探してみるのもいいかもしれませんね。
エアコンの奥も黒い場合どうしたらいい?
エアコンの吹き出し口を掃除していると、さらに見えてしまったエアコンの奥。
ここも黒いけれど、掃除できるのかしら?
取り外しができるフィルターは掃除できます。
しかし、それ以上の内部は業者にクリーニングを依頼した方が賢明です。
たしかに最近だとシロッコファンをキレイにする、エアコンスプレーも市販されています。
市販のスプレーを使って自分でお掃除する方法もありますけれど、効果が無かったり、エアコンを故障させてしまったりすることも多いので、あまりおすすめできません。
壁や床を汚さないための下準備や、エアコンまわりのモノを動かしたりなど、浪費する時間や手間が大変なんですよね。
少し費用がかかりますけれど、プロの業者に依頼した方が確実です。
エアコンクリーニング業者の選び方としては、お掃除のことなら「おそうじ本舗」などの名前の知られた業者に依頼するのがベストですよ。
というのも、知名度の高い業者って、いい加減な仕事ができないわけです。
特にもしも…のことが起こった場合、きっちりと保険対応などをしてくれる部分がとても安心できるんです。
業者によっては施工中や施工後にエアコンがトラブルを起こしても、「ウチは知りません」と逃げて行ったり連絡が取れなくなる業者も存在します。
大手の業者は何かがおこったとしても、きちんと対応してくれるのでおすすめですよ!
エアコンの羽根が黒い場合の対処方法
エアコンの吹き出し口に付いている羽根も黒い時は、そのまま拭いて掃除することもできますが、思い切って、羽根を外した方が掃除しやすくなります。
ただし、取り外す時に破損しないように十分に注意してください。
古いエアコンなどは材質自体が老朽化していて、少しカーブさせるくらいで曲げただけで、ポキンと折れることも…
製造から年月が経ったエアコンだと特に破損しやすいことがありますので、心配な時は無理をせず、取り外さないで拭き掃除しましょう。
取り外せた場合は、歯ブラシなどで水洗いし、しっかりと乾かします。
吹き出し口や羽根が黒いのは、エアコン内部に湿気が溜まっている証拠です。
掃除が終わりましたら、30分ほど送風運転をして、乾燥させましょう。
そして、日頃からも、冷蔵運転の後は送風運転をして、内部を乾燥させるように気をつけておくといいですね。
ジメジメの状態が続かないようにすることで、カビ対策になります。
それから、もう一つ、吹き出し口や羽根にできるカビ対策があります。
それは、消毒用エタノールなどをスプレーしておくこと!
1~2か月1度ほど、スプレーしておくと、カビが発生しにくくなります。
まとめ
エアコンの吹き出し口に付着した黒いものはカビです。
濡れた布巾などで拭き取ることが可能です。
エアコン内部が黒くなっている時は自分で掃除しないで、業者に依頼した方が安心です。
吹き出し口に付いている羽根は取り外して洗うこともできますけれど、古いエアコンの場合、取り外す時に破損してしまうことがありますので、注意しましょう。
取り外さなくても、エアコンブラシなどを使えば、拭き掃除が可能ですよ。