子供の頃はその独特な味と香りが苦手でも、大人になるとその美味さが分かるぎんなん。
茶碗蒸しの具としてだったり、焼いたり、揚げたりして食べますよね。
でも、あのぎんなんに付いている薄皮はどうしていいのか、ちょっと悩みませんか?
栄養が無さそうだから、食べなくてもいいかも?
ここでは、ぎんなんの薄皮は栄養あるのか、薄皮は食べるものなのか、薄皮の取り方について紹介していきます。
ぎんなんの薄皮って栄養はある?
ぎんなん自体はとても栄養価が高い食材で、カロチン・ビタミンC・カリウム・マグネシウム・リン・鉄などが含まれています。
ビタミンCによる免疫力の向上や肌の美白効果、豊富なミネラルによる鉄の吸収促進と貧血予防、カリウムによる高血圧の改善とむくみ解消と、健康維持に役立つ栄養がたくさん詰まっています。
昔から滋養強壮、疲労回復の効果があると、漢方や民間療法でも使われているぎんなん。
しかし、薄皮の方は栄養があるのでしょうか?
実際のところ、まだ研究中らしいです。
ただし、ぎんなんはイチョウの種に当たりますから、種というのは非常に栄養があるもので、当然、その皮にも栄養がありそうと推測されています。
例えば、抗酸化作用があるポリフェノールなどは、他の植物の種(大豆や小豆など)でも多く含まれているので、ぎんなんにも含有されている可能性があります。
ぎんなんの薄皮って食べる?
ぎんなんの薄皮は、クルミやアーモンドに付いている薄皮と同じで、食べても大丈夫です。
ただ、正直なところ、特に美味しいものではないので、面倒でなければ、取り除いた方が見映え的には良いかもしれません。
抗酸化作用のあるポリフェノールを含んでいる可能性が高いので、食感が気にならない人は薄皮を食べるかも。
人によって、それぞれですよね。
ただし、ぎんなんは食べ過ぎてはいけないということがありますので、食べる量はほどほどにしましょう。
ぎんなんにはメチルビリドキシン(MPN)という中毒物質が含まれていて、肝臓が十分に発達していない5歳以下の子供などは消化しきれないことがあります。
大人でも大量にぎんなんを食べてしまうと、消化不良を起こし、痙攣などの症状が出ることがあるので、くれぐれも注意してください。
目安としては、大人は1日10粒、子供は4~5粒までと言われています。
ぎんなんの薄皮の取り方
薄皮を取るのは、ぎんなんの下処理の難所。
硬い殻を取った後、実にぴったりラップのように張り付いていて、大変ですよね。
でも、コツを抑えれば、つるりと取ることができるのです。
まず、殻を割って出てきたぎんなんを水に5分ほど浸けて、薄皮をふやかします。
ぎんなんの大きさによっては長く浸けないとふやけてこないことがありますので、様子を見てください。
それから、指の腹を使って、やさしくこすると、薄皮が剥けてきます。
水の中でかき混ぜるだけでも、薄皮がはがれてくることもあります。
それでも、薄皮をはがれない時は、爪楊枝などを使うと剥きやすいです。
また、ぎんなんを油で炒って、薄皮を剥く方法もあります。
油をひいて、弱火で炒ると、段々と実が緑色に変わり、薄皮はパリパリになっていき、自然と取れていきます。
ただし、炒っている最中にフライパンからぎんなんが飛び出すことがありますので、気を付けましょう。
焦げ付かないうちに火から下ろし、冷めてから、剥がれなかった皮を取り除きます。
ただし、冷めきってしまうと再び剥きにくくなってしまいますので、粗熱が取れたぐらいで作業してください。
炒るだけでなく、ぎんなんがかぶるぐらいたっぷりのお湯で茹でても同様に、鍋の中で転がしていると、薄皮が自然と取れることもあります。
大量のぎんなんの薄皮を剥く時は加熱する方法が便利ですね。
まとめ
ぎんなんの薄皮に栄養があるかは、はっきりとは分かっていません。
けれども、多くの植物の種子には豊富な栄養が含まれていることが多いので、ぎんなんはイチョウの種ですから、きっと、栄養が含まれているでしょう。
だけど、薄皮の食感が気になり、食べない人も多いです。
薄皮は水でふやかしてから剥くと、はがれやすくなります。
薄皮が付いたまま、炒ると、皮がパリパリになり、自然と取れることがありますので、たくんさんのぎんなんを処理する時にはこの方法が簡単です。