今年は庭の柿の木が豊作!
そのままにしておくと、カラスの餌食になってしまうからと収穫したものので、全部、渋柿だったということがあります。
捨ててしまうのももったいなくて、思い付いたのがジャム作り!
渋柿と砂糖を一緒に煮詰めれば、甘い柿ジャムになりますよね?
ここでは、柿はジャムに適しているのか、柿ジャム渋くなった場合の対処法、柿ジャムはどれくらい日持ちするのかについて紹介していきます。
柿はジャムに適さない?
他の果物なら、問題なく、美味しいジャムができるのですが、実は柿は少し厄介で、必ずしもジャム作りが成功するとは限らないのです。
渋柿でジャム作りをしても、ジャムが渋いということがあります。
食べた時は甘かった柿でも、ジャムにすると渋くなってしまうこともあります
。
砂糖を入れるのに、不思議ですよね。
柿は渋みをもたらすタンニンが含まれていて、完熟の甘柿で完全にタンニンが抜けている場合はほぼ心配なく、美味しいジャムになってくれます。
しかし、渋抜きをした甘柿や、未完熟な柿、渋柿などはジャム作りで加熱することで、タンニンが復活してくることがあり、結果的に渋いジャムになってしまうことがあります。
お店で販売されている柿の中には、二酸化炭素などで渋抜きされた甘柿も多く含まれているらしいです。
ジャムを作る前に、完熟した甘柿かどうかを見分けられればいいのですが、実際には見分けがつきにくいもの。
ですから、一般的には、柿は加熱料理には向かないと考えられています。
見分けるのは難しいですが、完熟している柿の特徴を説明しておきます。
ジャム作りに適した柿はオレンジ色よりも、赤オレンジに近い色のものを選んでください。
果肉は柔らかいと通り越して、半透明になってきているぐらい完熟しているものです。
スプーンで掻き出すように果肉を皮から剥がし、種を取り出して、煮詰めていき、砂糖やレモン汁を足したら、柿ジャムが出来がります。
柿ジャムが渋い場合の対処法
もし、作った柿ジャムが渋くなっていた時は、渋みを気にならなくする方法があります。
できれば、少量でジャム作りをして、味を確認した方がいいですね。
うっかり、大量に作ってしまってから、ジャムが渋いと気づいた時は試してみてください。
渋いジャムにおすすめなのはタンパク質!
ヨーグルトやプロテインパウダーなどを少し混ぜると、渋み成分であるタンニンがタンパク質に結合し、渋い味が感じにくくなります。
また、牛乳と柿ジャムでミキサーにかけて、スムージーにして飲むというのもおすすめです。
それから、ビーフシチューなど、肉を煮込む料理の隠し味として柿ジャムを使うと、砂糖よりもコクが出ます。
渋い柿ジャムはタンパク質との相性がいいですから、その他にも、チーズや生クリームと一緒にオードブルやデザートにも使えます。
牛乳、卵、小麦粉を使った焼き菓子に混ぜ込むのも、美味しそうですね。
あきらめて処分してしまう前に、チャレンジしてみてくださいね。
柿ジャムの日持ちはどれくらい?
美味しく出来上がった柿ジャム、たくさんあるし、ジャムは一度に少しずつ使うもの。
日持ちは長い方がいいですよね。
気軽にタッパーに入れておくだけでもいいですが、それでは冷蔵庫で1週間ぐらいしか日持ちしません。
もっと、長期保存をするなら、瓶を用意しましょう。
ジャムを作って、少し緩いぐらいで火を止めます。
冷えてくると、硬くなってくるので大丈夫です。
すぐに鍋から瓶にジャムを移し替え、蓋を軽く締めます。
沸騰した湯の中に、この瓶を入れ、10分ぐらい煮沸することで、瓶の中の空気を抜いていきます。
お湯の高さは瓶の半分ぐらいにしてくださいね。
空気を抜いた瓶の蓋を完全に閉め、今後は逆さまにして冷ましていきます。
この工程がフタの内側を消毒することになります。
ここまでしっかり処理すると、常温で数か月保存できます。
しかし、開封したら、冷蔵庫で2週間に日持ちが変わりますので、気を付けてください。
まとめ
柿はジャムにしても渋くなってしまうことがあります。
完全に熟している柿なら大丈夫ですが、見極めるのは至難の業。
もし、渋いジャムになってしまった時はタンパク質(乳製品や卵など)を混ぜると、改善されることもあります。
手作りジャムを長期保存する時は、瓶を使い、空気を抜くなどの処理をきちんと行うと、数か月日持ちします。