ほくほくとした里芋は地味ですけど、とっても美味しいですよね。
でも、里芋の皮を剥いてみると、赤だったり、黒だったりすると、心配になります。
これは変質していて使えないの?、それとも、調理しても大丈夫なの?
ここでは、里芋の赤い斑点は食べれるのか、赤い筋は食べれるのか、黒い斑点はあ大丈夫なのかについて紹介していきます。
里芋の赤い斑点は食べれる?
里芋の赤い斑点は、とりあえず食べれます。
里芋の中身は通常、白いのに、赤い斑点になっているとショックですよね。
この赤いのは一体、何?
実は、里芋に含まれるポリフェノールの一種、アントシアニンが変色したものなんです。
アントシアニンは目にいいと言われている成分で、ブルーベリーやブドウに含まれていることで有名です。
もともと、アントシアニンは紫色をしていますが、時間が経って、酸素に触れると赤やピンクに変わっていきます。
この変色したアントシアニンは食べても問題ありませんけど、酸化しているということは、変色した里芋は少し古くなっている証拠。
早めに食べないと、腐ってくる可能性があります。
里芋の赤い筋は食べても大丈夫?
里芋の赤い筋もアントシアニンの影響です。
なので、食べても大丈夫ですよ~!
赤い筋も酸化が原因ですから、正しい保存方法が大切になります。
里芋の保存方法は、基本的には常温です。
土が付いたまま、乾燥を防ぐために新聞紙などで包んで、直射日光の当たらない場所、つまり、栽培されているのとほぼ同じ状態で保存します。
里芋は常温で1か月弱保存できますが、冬場は温度が低すぎるので、常温保存をおすすめできません。
土のまま保存するのが気になる場合は、水洗いして、皮を剥ぎ、再度、水洗いをして、水を入れた容器やビニール袋に入れて冷蔵庫保存します。
水に浸した状態で保存し、毎日、水を取り替えましょう。
こうすることで、1週間程度、保存できます。
もっと長く保存したい時は、冷凍庫に入れましょう。
冷凍保存すると、2週間ぐらい日持ちします。
冷凍庫に入れる前に、里芋の皮を剥いて、硬めに下茹でし、水分をキッチンペーパーなどできっちり拭き取ったら、密封できる袋などに空気をしっかり抜きます。
空気を抜かないで、里芋を冷凍庫に入れると、霜がたくさん付いて、乾燥しやすくなります。
里芋の黒い斑点は食べれる?
赤ではなくて、黒い斑点が見られる里芋もあります。
これは、里芋に含まれるシュウ酸です。
里芋のシュウ酸が鍋のアルミ成分などに反応して、黒くなってしまうことがあります。
黒というより、紫色っぽい時は、里芋に含まれるタンニンというポリフェノールが変化したものです。
黒や紫に変色して、見栄えは悪くなってしまいますが、食べても大丈夫です。
しかし、次の変色の場合は要注意です。
10℃以下の低い温度で保存していた里芋は、低温障害を起こし、里芋のポリフェノールが酸化してピンク色に変色することがあります。
それから、水分や栄養が損なわれると、茶色に変色することもあります。
このような変色を起こした里芋は硬くなったり、えぐみが出てきたりして、美味しくなくなってきています。
また、25℃以上の高い温度で保存していた里芋は、高温障害を起こし、ぬめりや異臭が出てきたり、傷んで黒く変色したりすることがあります。
さらに、カビが発生してしまった里芋も黒く変色します。
このような時は、もう食べないで処分してください。
皮を剥いて放置していたら変色してきた時や、加熱したら変色した時は食べても大丈夫ですが、それ以外の時の変色には注意が必要です。
皮を剥いた後の変色を抑えるには、酢水に浸けるのがおすすめです。
そして、加熱した時の変色を抑えるにはお米のとぎ汁を使うのがおすすめ!
とぎ汁によって、変色の原因になるシュウ酸が抜けて、きれいな白い里芋になります。
ついでに、里芋のぬめりも抑制できるので、ぜひ試してみてください。
まとめ
里芋の赤い斑点や筋はポリフェノールのアントシアニンなので、食べても問題ないですが、少し古くなっているサインでもありますから、早めに食べるようにしましょう。
里芋は正しい保存をしないと変色しやすいので、注意が必要です。
皮を剥いたら、酢水に浸け、下茹でにはお米のとぎ汁を使うのが、変色を抑えるコツです。
コツをつかんで、真っ白で美味しい里芋を食べてくださいね。