冬の暖房器具と言えば、石油ストーブに頼っている人も多いのではないでしょうか?
電気代がかからないですし、炎が見える分、暖かさも感じやすいので、石油ストーブを選ぶ人が多いそうですね。
だけど、灯油を買う頻度が多くて、燃費がいいとはいえないかもと感じていませんか?
ここでは、石油ストーブの燃費が悪い原因、燃費がいい使い方、1時間での消費について詳しく説明しますので、コツを覚えて、上手な使い方をマスターしましょう。
石油ストーブが燃費が悪い原因とは??
石油ストーブの燃費を悪くさせてしまう一番の原因は、換気をすることです。
でも、石油ストーブを使う時に、換気をすることは絶対条件!
換気をしないで、閉め切った部屋で使い続けていると、一酸化中毒になりかねませんから、燃費を悪くさせる原因であっても、換気をしないわけにはいきません。
そこで、次で、燃費をよくする方法について説明します。
石油ストーブの燃費がいい使い方
実は、石油ストーブの燃費は使い方によっても、随分、変化があるものです。
その一つが、ストーブの芯のケアです。
石油ストーブの真ん中の炎の部分には芯があり、ずっとストーブを使っていると、この芯に灯油が溜まってしまい、炎が付きにくくなってしまい、結果的に燃費が悪くなってしまいます。
そこで、この溜まった灯油をきれいにするには、空焚きするのがおすすめです。
但し、空焚きすると、灯油独特の臭いがしますので、必ず、窓を開けるなど、十分に換気を確保してから行ってください。
灯油タンクが空の状態で、火を付けると、しばらく、炎が上がります。
そして、炎が小さくなってきたら、芯をめいっぱい上げて、炎が消えるまで、そのままにします。
ストーブがしっかりと冷えてから、芯を見てみると、灯油でベトベトになっていたのが、ふわふわに戻っていることでしょう。
このケアはシーズンオフになり、ストーブを片付ける時に作業するといいですね。
それから、もう一つ、燃費をよくする使い方としては、ストーブの清掃です。
使っていると、どうしてもホコリや汚れなどが、燃焼筒や反射板に溜まりがちです。
このホコリや汚れがあると、燃焼効果を妨げてしまいます。
清掃する時は、必ず、ストーブが冷えている時に行いましょう。
最初は掃除機に細かい部分に対応するノズルを付けて、しっかりと吸い取り、その後で、布で優しく拭き取ると、とてもきれいになります。
硬い布で、ゴシゴシこすると傷がついてしまいますから、気を付けてください。
このケアは、目安としては1か月に1度ですが、汚れやすい時はもっと小まめに行いましょう。
また、最近の石油ストーブは着火時にそれほどたくさんの灯油を消費しないようなので、小まめに消した方がいい時もあります。
石油ストーブは消しても、余熱でしばらく暖かいので、例えば、外出する1時間前とか、寝る1時間前とかに消しても、必要な時間は温かく過ごせるでしょう。
さらに、窓に断熱剤を貼ることで、温まった空気を冷やさない工夫も、燃費をよくする秘訣になります。
扇風機やサーキュレーターで、冷たい空気を上に持ち上げるようにすることで、部屋全体を温かくする方法もあります。
それから、石油ストーブには反射式と滞留式があり、反射式は前面が暖かくなる傾向がありますから、部屋の端に設置し、滞留式はストーブの周りを温かくしますから、部屋の中央に設置するとよいでしょう。
家庭の石油ストーブ、使い方を少し工夫することで、だいぶ燃費が変わってきますから、取り入れられそうな方法から試してみてくださいね。
石油ストーブの燃費は1時間どれくらい使う?
一概には言えないものですが、オーソドックスな石油ストーブ(6~8畳用)ですと、1時間当たり、0.18~0.26Lの灯油を使用すると言われています。
石油ストーブ自体にも燃費がいいもの、悪いものがありますので、自分のストーブがどのくらいの燃費なのか、一度、計算しておくといいですね。
1Lの灯油代金が83円とすると、0.18Lの灯油は14.94円で、0.26Lの灯油は21.58円になります。
1時間で10円程度の差ですが、これが、1日何時間もストーブを使い、1か月で計算していくと、大きな差が生まれてきます。
石油ストーブ、1時間15円ぐらいと考えても、1日10時間使えば150円、それを30日で計算すると4500円。
でも、灯油代はかなり変動しますので、やはり、燃費のいい使い方を心がけることをおすすめします。
まとめ
石油ストーブの燃費を悪くさせるのは換気です。
暖房器具なら、どれも換気が必要ですが、石油ストーブは換気を怠れば、一酸化炭素中毒の恐れもありますから、絶対にしなければなりません。
ですから、それ以上に、燃費をよくする方法をしっかりと行っていきましょう。
石油ストーブの1時間当たりの灯油は15円程度ですが、灯油の値段は世界情勢で大きく変動しやすいです。
上手に使って、寒い季節も温かく過ごしてくださいね。