
寒くなってくると食べたくなるおでん。
大根や卵、こんにゃく、ちくわなど、好きな具材をたっぷり入れて作れるのも、おでんの楽しみのひとつですよね。
そんなおでんの具材として人気なのが厚揚げです。
だしを含んだ厚揚げはおいしいですが、いざ自分で作ろうとすると、
「厚揚げっていつ入れるの?」
「大根と一緒に最初から煮てもいい?」
「絹厚揚げと木綿厚揚げなら、どちらがおでんに合う?」
「厚揚げは油抜きしてから入れたほうがいいの?」
など、意外と迷うことが多いものです。
先に結論からいうと、厚揚げは大根など火が通るまで時間がかかる具材をある程度煮てから、途中で加える方法が使いやすいです。
厚揚げはすでに一度調理されている食品なので、大根のように「中までやわらかくなるまで長時間煮なければならない」というものではありません。
そのため、最初から最後まで煮続ける必要はありません。
一方で、
「厚揚げにだしの味をしっかりなじませたい」
という場合は、あまり遅く入れすぎないこともポイントです。
つまり、
早すぎると煮すぎや崩れが気になることがあり、遅すぎると味がなじみにくいことがある
ということです。
ちょうどよいタイミングを知っておけば、初めておでんを作る方でもそれほど難しくありません。
この記事では、
- 厚揚げを入れるタイミング
- おでんの具材を入れる順番
- 絹厚揚げと木綿厚揚げの違い
- 厚揚げの下処理
- 油抜きの方法
- 厚揚げの切り方
- 味をなじませるコツ
- 厚揚げが崩れるのを防ぐ方法
- 厚揚げを入れ忘れたときの対処法
などを、初心者の方にもわかりやすくまとめます。
「おでんを作り始めたけれど、厚揚げをいつ入れればいいかわからない!」
という方も、ぜひ参考にしてくださいね。
おでんの厚揚げはいつ入れる?まずタイミングを確認
おでんを作っている途中で厚揚げを目の前にすると、
「もう入れていいのかな?」
と迷ってしまいますよね。
まず覚えておきたいのは、すべてのおでん種を同時に鍋へ入れる必要はないということです。
具材によって火の通り方や煮崩れしやすさが違うため、それぞれに合わせて入れるタイミングを変えると作りやすくなります。
厚揚げは大根などをある程度煮てから入れると扱いやすい
おでんには、大根のようにやわらかくなるまで時間がかかる具材があります。
厚揚げは、それらとまったく同じタイミングから煮始める必要はありません。
まずは大根など時間のかかる具材を煮て、おでん作りの途中から厚揚げを加えると扱いやすくなります。
こうすると、
「厚揚げだけ長時間煮すぎてしまった」
という失敗を防ぎやすくなります。
最初から入れてはいけないわけではない
「もう最初から入れちゃった!」
という場合も、すぐに失敗したと思わなくて大丈夫です。
厚揚げを最初から入れたからといって、必ずおでんが作れなくなるわけではありません。
ただし、長時間強く煮続けると、
- 厚揚げが崩れる
- 表面が傷つく
- 食感が変わる
- 鍋の中でほかの具材とぶつかる
といったことがあります。
すでに入れている場合は、厚揚げの状態を見ながら火加減を調整しましょう。
味をしっかりなじませたいなら遅すぎないようにする
厚揚げは後から入れられる具材ですが、
「食べる直前に入れればいい」
というわけでもありません。
入れてすぐでは、だしの味が十分になじんでいないと感じることがあります。
厚揚げにもおでんらしい味を楽しみたいなら、ある程度だしの中で温める時間を取れるタイミングで加えるとよいでしょう。
食感を残したいなら後半に入れる
反対に、
「厚揚げの食感をなるべく残したい」
「やわらかい絹厚揚げを使う」
という場合は、少し後半に加える方法もあります。
特にやわらかな厚揚げは、長時間鍋の中に入れておくと崩れやすくなることがあります。
使う厚揚げによってタイミングを調整しましょう。
「何分」と時間だけで決めなくても大丈夫
おでんのレシピを見ると、
「○分煮る」
という時間が書かれていることがあります。
もちろん目安にはなりますが、家庭で作るおでんは、
- 鍋の大きさ
- 具材の量
- 大根の厚み
- 厚揚げの大きさ
- 火力
- だしの量
などによって仕上がりが変わります。
そのため、
「厚揚げは必ず○分煮なければいけない」
と時間だけで考えなくても大丈夫です。
大根などの状態と、厚揚げを食べるまでの時間を見ながら調整していきましょう。
おでんの具材を入れる順番は?厚揚げは何番目?
厚揚げを入れるタイミングがわかっても、
「ほかの具材との順番はどうすればいいの?」
と迷いますよね。
おでんを作るときは、すべての具材を一度に入れるよりも、火の通りにくいものから順番に加えると考えるとわかりやすくなります。
大根など時間のかかる具材は先に
大根は、おでんの中でも時間をかけてやわらかくしたい具材です。
厚く切った大根と厚揚げをまったく同じタイミングで入れると、大根がやわらかくなるまでに厚揚げを長く煮ることになります。
そのため、まずは時間のかかる具材から煮始めます。
大根を下ゆでしている場合など、準備方法によって必要な時間は変わります。
こんにゃくや卵は味のなじみ方も考える
こんにゃくやゆで卵は、すでに食べられる状態に下ごしらえしてからおでんへ入れることが多い具材です。
「火を通すため」だけでなく、
だしの中で味をなじませる
という目的も考えて順番を決めます。
厚揚げは中盤から後半に
大根などを先に煮たあと、途中から厚揚げを加えます。
厚揚げは、
「最初に入れる具材」と「仕上げに入れる具材」の中間くらい
と覚えておくとわかりやすいでしょう。
もちろん、これは絶対的な順番ではありません。
使う厚揚げや作り方によって前後させて構いません。
ちくわやさつま揚げなどは後半に
ちくわやさつま揚げなどの練り物も、最初から長時間煮続けなくてもよい具材です。
大根などがある程度仕上がってきてから加える方法があります。
厚揚げと近いタイミングで入れることもできますが、それぞれの大きさや仕上がりを見ながら調整しましょう。
はんぺんは仕上げに
はんぺんは煮込みすぎる必要がないため、仕上げに加える方法が使いやすいです。
厚揚げとはんぺんを使うなら、
厚揚げを先に入れ、はんぺんは後から
という流れにするとわかりやすいでしょう。
入れる順番の簡単な早見表
迷ったときは、次のように考えてみてください。
| タイミング | 具材の例 | 考え方 |
|---|---|---|
| 前半 | 大根など | やわらかくするのに時間がかかる |
| 前半~中盤 | こんにゃく・卵など | だしの中で味をなじませる |
| 中盤~後半 | 厚揚げ | 煮すぎや崩れに注意 |
| 後半 | ちくわ・さつま揚げなど | 必要以上に長く煮ない |
| 仕上げ | はんぺんなど | 温まったら食べやすい |
あくまで一例なので、
「この順番じゃないと失敗する」
と考える必要はありません。
具材の状態を見ながら調整してくださいね。
厚揚げとほかのおでん具材はどちらを先に入れる?
ここからは、
「厚揚げと○○なら、どっちが先?」
という疑問を具材ごとに見ていきます。
厚揚げと大根なら大根を先に
基本的には、大根を先に煮ます。
大根は中までやわらかくするのに時間がかかるためです。
大根をある程度煮てから厚揚げを追加すると、厚揚げだけを必要以上に長く煮ずに済みます。
厚揚げとこんにゃくはどちらが先?
こんにゃくは下処理をしたうえで、比較的早めにだしへ入れて味をなじませる方法があります。
その後で厚揚げを加える流れにするとわかりやすいでしょう。
ただし、こんにゃくの切り方や作り方によって順番は調整できます。
厚揚げと卵はどちらが先?
ゆで卵にしっかり味をなじませたい場合は、卵を先に入れておき、途中から厚揚げを加える方法があります。
卵はすでにゆでてあるため、火を通すことよりも味のなじみ方を考えて入れるタイミングを決めます。
厚揚げとちくわはどちらが先?
厚揚げを先に入れ、その後でちくわを加える流れが使いやすいでしょう。
ただし、厚揚げとちくわを近いタイミングで加えても構いません。
大切なのは、どちらも必要以上に長く強火で煮続けないことです。
厚揚げとさつま揚げはどちらが先?
さつま揚げも後半に加えやすい具材です。
厚揚げを少し先に加え、その後でさつま揚げを入れる方法があります。
ただし、
「全部の練り物を同じ瞬間に入れなければならない」
というルールはありません。
鍋の状態を見ながら加えましょう。
厚揚げとはんぺんなら厚揚げを先に
これは比較的わかりやすい組み合わせです。
厚揚げを先に入れ、はんぺんは仕上げに加えます。
はんぺんは温まると膨らむこともあるため、鍋がいっぱいの場合は入れるスペースも残しておきましょう。
厚揚げと餅巾着はどちらが先?
餅巾着は、中のお餅がやわらかくなるまで加熱する必要があります。
厚揚げとどちらを先にするかは、餅巾着の大きさや状態によって調整しましょう。
市販品を使う場合は、パッケージに調理方法が記載されていれば、その案内も確認してください。
おでんの厚揚げは絹と木綿どっちがいい?

スーパーへ厚揚げを買いに行くと、
「絹厚揚げ」
「木綿厚揚げ」
などが並んでいて、
「おでんならどっち?」
と迷うことがあります。
結論としては、どちらでもおでんに使えます。
大切なのは、自分がどのような食感に仕上げたいかです。
絹厚揚げはなめらかな食感を楽しみやすい
絹厚揚げは、中がやわらかく、なめらかな食感の商品が多くあります。
だしと一緒に食べたときのやわらかな口当たりが好きな方には使いやすいでしょう。
一方で、やわらかいぶん、扱い方によっては崩れやすいことがあります。
鍋の中を何度も混ぜたり、箸で強くつかんだりしないようにしましょう。
木綿厚揚げはしっかりした食感を楽しみやすい
木綿厚揚げは、比較的しっかりした食感があります。
やわらかさよりも、
「食べ応えがほしい」
「鍋の中で扱いやすいものがいい」
という場合に選びやすいでしょう。
絹厚揚げは崩さないようにやさしく扱う
絹厚揚げを使う場合は、特に鍋の中で動かしすぎないことがポイントです。
「味を均一にしたいから」
と何度も裏返したり、ほかの具材と一緒に混ぜたりすると、角が崩れてしまうことがあります。
煮汁に浸かっていれば、頻繁に動かさなくても構いません。
木綿厚揚げでも乱暴に扱わない
木綿厚揚げは比較的形を保ちやすいとはいえ、絶対に崩れないわけではありません。
鍋いっぱいに具材を詰め込み、上から押し込んだりすると形が崩れることがあります。
厚揚げの種類にかかわらず、やさしく扱いましょう。
絹と木綿の違いを簡単に比較
| 比較するポイント | 絹厚揚げ | 木綿厚揚げ |
|---|---|---|
| 食感 | なめらかでやわらかめ | しっかりめ |
| 扱いやすさ | 崩れに注意 | 比較的扱いやすい |
| 煮るとき | 動かしすぎない | 強く混ぜない |
| 選び方 | やわらかな食感が好きな方 | しっかりした食感が好きな方 |
どちらが「正解」というわけではありません。
家族の好みや、その日に作りたいおでんに合わせて選んでくださいね。
おでんに使う厚揚げはどう選ぶ?
絹と木綿以外にも、厚揚げを選ぶときに確認しておきたいポイントがあります。
鍋に入れやすい大きさを選ぶ
大きな厚揚げは食べ応えがありますが、小さな鍋では場所を取りやすくなります。
ほかにもたくさんのおでん種を入れる予定なら、鍋とのバランスも考えて選びましょう。
もちろん、大きな厚揚げを買って自宅で切り分けても構いません。
厚みも確認する
厚みのある厚揚げは、ボリューム感があります。
一方で、一つが大きすぎると鍋に入りにくかったり、取り分けにくかったりすることがあります。
購入するときに、
「このまま入れるのか」
「切って使うのか」
まで考えておくと準備しやすくなります。
食感の好みで選んで大丈夫
おでんだからといって、特別な厚揚げを用意しなければならないわけではありません。
迷ったら、
やわらかい食感が好きなら絹厚揚げ、しっかりした食感が好きなら木綿厚揚げ
というように、好みから選ぶとわかりやすいでしょう。
おでんの厚揚げは下処理が必要?
厚揚げを買ってきたら、
「袋から出してそのまま鍋に入れていい?」
と迷うことがあります。
おでんに厚揚げを入れるときは、必要に応じて油抜きをしてから使う方法があります。
油抜きとは?
油抜きとは、厚揚げの表面に付いている油を落とす下処理です。
厚揚げは豆腐を油で揚げて作られているため、表面に油があります。
その油を軽く落としてから使うことで、だしとなじませやすくなります。
熱湯をかける方法
簡単なのは、厚揚げに熱湯をかける方法です。
ザルなどに厚揚げを置き、表面へ熱湯をかけます。
その後、水気を切ってから食べやすい大きさに切ります。
手軽なので、
「おでんの準備にあまり時間をかけたくない」
というときにも使いやすい方法です。
熱湯を扱うため、やけどには注意してください。
お湯でさっとゆでる方法
鍋にお湯を沸かし、厚揚げを短時間ゆでて油抜きする方法もあります。
ゆでた後はザルなどに取り出し、水気を切ります。
その後、おでんに使いやすい大きさに切りましょう。
油抜きしないと絶対にダメ?
油抜きは、
「しなかったらおでんが作れない」
というものではありません。
厚揚げによって表面の油の状態も違いますし、油の風味を残したい場合もあります。
そのため、使う厚揚げや好みに合わせて判断して構いません。
ただ、
「煮汁が油っぽくなるのが気になる」
「だしとなじませたい」
という場合は、油抜きをしてから使うとよいでしょう。
油抜き後は水気を切る
油抜きをした後、厚揚げが水でびしょびしょのままになっている場合は、水気を切ってから使います。
キッチンペーパーなどを使う場合も、厚揚げを強く押しつぶさないようにしましょう。
特に絹厚揚げはやわらかいため、そっと扱います。
おでんの厚揚げはどう切る?
厚揚げの下処理ができたら、次は切り方です。
特別な形にしなければならないわけではありません。
基本は、食べやすく、鍋の中で扱いやすい大きさを意識しましょう。
三角形に切る
四角い厚揚げを斜めに切ると三角形になります。
おでんらしい見た目にもなり、盛り付けたときにも形がわかりやすくなります。
大きな厚揚げなら、さらに食べやすい大きさへ切っても構いません。
四角形に切る
厚揚げを半分や4等分にして、四角い形で使う方法もあります。
形がそろいやすく、鍋へ並べやすいのがメリットです。
小さく切りすぎない
「食べやすいように」
と細かく切りすぎると、煮ている間に崩れやすくなることがあります。
特にやわらかな絹厚揚げは、ある程度大きさを残したほうが扱いやすいでしょう。
鍋の大きさも考える
大きな厚揚げをそのまま入れると、鍋の中でかなり場所を取ります。
大根、卵、こんにゃく、練り物なども入れるなら、全体の量を見ながら大きさを調整しましょう。
おでんの厚揚げに味をなじませるコツ
せっかくおでんに厚揚げを入れるなら、
「中までおでんらしい味を楽しみたい」
と思いますよね。
ただし、味をなじませるために強火で長時間煮ればよいわけではありません。
必要に応じて油抜きをする
表面の油が多い厚揚げの場合は、油抜きをしてから煮る方法があります。
下処理を済ませておくと、だしとなじませやすくなります。
厚揚げが煮汁に触れるようにする
鍋に具材をたくさん詰め込むと、厚揚げが煮汁から大きく出てしまうことがあります。
厚揚げへ味をなじませたいなら、煮汁に触れている状態を作りましょう。
ただし、
「沈めなければ!」
と上から無理に押し込む必要はありません。
ほかの具材が崩れる原因になります。
強火でグツグツ煮込まない
味を染み込ませたいからといって、強火で激しく煮立てる必要はありません。
鍋の中が激しく動くと、厚揚げがほかの具材にぶつかり、崩れやすくなります。
煮立ち方を確認しながら火加減を調整しましょう。
長時間煮るだけが方法ではない
「味を染み込ませる=ずっと煮続ける」
と思ってしまいがちですが、必ずしもそうではありません。
ある程度煮た後に火を止め、味をなじませる方法もあります。
食べる時間から逆算し、
煮る時間と置いておく時間
を上手に使うとよいでしょう。
おでんの厚揚げに味が染みないのはなぜ?
食べてみたら、
「外側はおいしいけれど、中は思ったより味が薄い」
ということもあります。
そんなときは、いくつか確認してみましょう。
入れるタイミングが遅かった
厚揚げを食べる直前に入れた場合、温まっていても味が十分になじんでいないことがあります。
次回は少し早めに加えてみましょう。
煮汁に十分触れていなかった
鍋の上のほうに厚揚げがあり、ほとんど煮汁に触れていなかった場合も、味がなじみにくくなります。
鍋の中の具材量を確認してください。
厚揚げが大きすぎた
厚揚げをかなり大きなまま使うと、中心部分まで味がなじむのに時間がかかります。
味をしっかりなじませたい場合は、食べやすい大きさに切ってから使う方法もあります。
味が薄いからと強火にしない
味が薄いと、
「もっとグツグツ煮ればいいのかな?」
と思うかもしれません。
しかし、強火で煮続けると厚揚げが崩れたり、ほかの具材の状態が変わったりすることがあります。
火力だけで解決しようとせず、時間や煮汁の状態も確認しましょう。
おでんの厚揚げが崩れるのを防ぐには?
厚揚げを入れたおでんで意外と困るのが、
「取り出そうとしたらボロボロになった」
という失敗です。
特に絹厚揚げはやわらかいため、少し扱い方を意識しましょう。
強く煮立たせない
強い沸騰が続くと、鍋の中で具材が動きます。
厚揚げが大根やこんにゃくなどに何度もぶつかると、表面が傷つきやすくなります。
厚揚げを入れた後は、激しく煮立て続けないようにしましょう。
鍋を何度もかき混ぜない
カレーやシチューのような感覚で、おでんを何度も混ぜる必要はありません。
味を均一にしたいと思って鍋全体をかき混ぜると、厚揚げだけでなく、大根やはんぺんなども崩れやすくなります。
必要なときだけ、具材をやさしく動かしましょう。
小さく切りすぎない
小さく切った厚揚げは一口で食べやすい一方、鍋の中では扱いにくくなる場合があります。
特にやわらかい厚揚げは、少し大きめにしておくと取り出しやすくなります。
鍋へ詰め込みすぎない
鍋いっぱいに具材を詰め込むと、厚揚げがほかの具材に挟まれてしまいます。
取り出すときにも、
「厚揚げが抜けない!」
となり、無理に引っ張って崩してしまうことがあります。
具材同士に少し余裕がある状態を意識しましょう。
箸で強くつかまない
だしを含んだ厚揚げは、最初よりもやわらかく感じることがあります。
取り分けるときに箸でぎゅっとつかむと崩れることがあるため、お玉なども使いながらやさしく取り出しましょう。
厚揚げをおでんで煮込みすぎるとどうなる?
「おでんは長く煮るほどおいしくなる」
というイメージから、厚揚げも最初からずっと煮たくなるかもしれません。
ですが、厚揚げは長時間煮続ける必要のない具材です。
食感が変わることがある
厚揚げを長く煮ると、最初に想像していた食感と変わることがあります。
絹厚揚げのやわらかな食感を楽しみたい場合などは、特に煮込み時間を長くしすぎないようにしましょう。
崩れやすくなることがある
長時間鍋の中にあるほど、厚揚げがほかの具材と接触する機会も増えます。
さらに強火で煮続けると、表面が傷ついたり角が崩れたりすることがあります。
煮汁の状態も確認する
長く加熱すると煮汁が減ってくることがあります。
「厚揚げに味を染み込ませたい」
ことだけに集中せず、鍋全体の状態も確認しましょう。
煮すぎたら無理に動かさない
すでに厚揚げがかなりやわらかくなっている場合は、何度も動かすとさらに崩れやすくなります。
形が保たれているなら、必要以上に触らず、そのままやさしく扱いましょう。
厚揚げを入れた後のおでんの火加減は?
厚揚げを入れた後は、
「味を染み込ませるために火を強くしたほうがいい?」
と思うかもしれません。
ですが、強火で激しく煮続ける必要はありません。
グツグツ激しく沸騰させない
鍋の中が激しく沸騰すると、厚揚げやほかの具材が動きます。
具材同士がぶつかり、形が崩れる原因にもなるため、火加減を調整しましょう。
やさしく温める
厚揚げを加えた後は、煮汁の状態を確認しながらやさしく加熱します。
「火が弱いと味が染みないのでは?」
と心配になるかもしれませんが、強火で煮ることだけが味をなじませる方法ではありません。
煮汁が減っていないか確認する
具材が多いおでんを長時間加熱していると、煮汁が少なくなることがあります。
厚揚げが煮汁から完全に出ている場合は、鍋全体の状態を確認しましょう。
温度を均一にしようとして混ぜすぎない
鍋の上と下で温度差がありそうだからといって、何度も全体をかき混ぜる必要はありません。
厚揚げや大根を崩さないよう、必要な場合だけやさしく動かしましょう。
おでんに厚揚げをたくさん入れたいときの注意点
厚揚げが好きな家庭なら、
「一袋では足りないから、たくさん入れたい」
ということもありますよね。
もちろん、厚揚げを多めに入れても構いません。
ただし、鍋の大きさとのバランスには注意しましょう。
鍋いっぱいに詰め込まない
厚揚げを追加して鍋がぎゅうぎゅうになると、ほかの具材が煮汁に浸からなくなることがあります。
また、取り出すときにも崩れやすくなります。
厚揚げを重ねすぎない
鍋の上に厚揚げを何段も積み重ねると、上側の厚揚げが煮汁に触れにくくなります。
無理に全部入れるより、鍋の容量に合わせて量を調整しましょう。
大きい場合は切り分ける
厚揚げ一つが大きい場合は、食べやすいサイズに切ってから加える方法があります。
ただし、小さくしすぎると崩れやすくなるため、適度な大きさを残しましょう。
ほかの具材を押し込まない
「厚揚げを入れる場所がない!」
となったときに、大根や卵などを上から押し込むのは避けましょう。
具材が崩れたり、取り出しにくくなったりします。
少量のおでんと大鍋では厚揚げの入れ方も調整しよう
1~2人分のおでんと、家族みんなで食べる大鍋のおでんでは、具材の量が大きく違います。
厚揚げの入れ方も鍋に合わせて調整すると作りやすくなります。
小さな鍋では具材を増やしすぎない
少量のおでんの場合、
大根、卵、こんにゃく、厚揚げ、ちくわ、はんぺん、餅巾着……
と全部入れていると、すぐに鍋がいっぱいになります。
「おでんだから全部そろえないと」
と考えなくても大丈夫です。
好きな具材を数種類選び、鍋に余裕を持たせると作りやすくなります。
厚揚げの量を調整する
大きな厚揚げなら、1枚すべてを使わなくても構いません。
食べる人数に合わせて切り分けましょう。
大鍋でも詰め込みすぎない
鍋が大きいからといって、隙間がなくなるまで具材を詰める必要はありません。
特に厚揚げはやわらかいため、取り出すスペースも考えて入れるとよいでしょう。
前日におでんを作るなら厚揚げはいつ入れる?

おでんは、
「当日は忙しいから前日に作っておきたい」
ということもありますよね。
その場合、
「厚揚げも前日に入れていい?」
と迷うかもしれません。
前日に厚揚げまで入れて作る方法
前日に厚揚げまで加え、ほかの具材と一緒に味をなじませる方法があります。
この場合も、厚揚げを入れてから強火で長時間煮続ける必要はありません。
ある程度温めたら火を止め、鍋全体の状態を確認します。
食べる日に厚揚げを入れる方法
厚揚げの食感を残したい場合などは、ほかのおでんを先に準備しておき、食べる日に厚揚げを加える方法もあります。
どちらが絶対に正しいというわけではありません。
味のなじみを重視するのか、厚揚げの食感を重視するのか
によって決めるとよいでしょう。
温め直すときは煮立たせすぎない
前日に作ったおでんを翌日に温めるとき、
「早く温めたい」
と強火にしたくなるかもしれません。
ですが、厚揚げが入っている場合は、急激に激しく煮立たせるより、状態を確認しながら温めるほうが扱いやすいでしょう。
厚揚げ入りのおでんを温め直すときのコツ
一度作ったおでんを温め直す場合も、厚揚げの扱い方は基本的に同じです。
強火で一気に温めない
冷めた鍋を早く温めようとして、いきなり強火にすると、鍋の底と上部で温度差が大きくなることがあります。
全体の状態を見ながら温めましょう。
厚揚げを何度も動かさない
温まり具合を確認するために、厚揚げを何度もひっくり返す必要はありません。
だしを含んでやわらかくなっている場合は、特に崩さないようにします。
煮汁の量を確認する
温め直す前に、煮汁が少なくなっていないか確認しましょう。
厚揚げだけでなく、大根やほかの具材の状態も一緒に見ます。
必要なら食べる分だけ取り分ける
少量だけ食べたい場合は、必要な分を小鍋へ取り分けて温める方法もあります。
大鍋を何度も動かす必要がなく、厚揚げも扱いやすくなります。
厚揚げを入れ忘れた!途中から追加しても大丈夫?
おでんを作っている途中で、
「あっ、厚揚げを入れるのを忘れていた!」
と気づくこともあります。
そんなときも慌てなくて大丈夫です。
厚揚げは途中から追加できる
厚揚げは、途中からでも追加できます。
むしろ最初から長時間煮る必要のない具材なので、途中で気づいたのであれば、その時点で準備して加えましょう。
まず必要な下処理をする
急いでいるからといって、パックから出して慌てて鍋へ放り込む必要はありません。
必要に応じて油抜きをし、食べやすい大きさに切ってから加えます。
すでにおでんが完成している場合
ほかの具材がすでに食べられる状態まで仕上がっているなら、厚揚げだけを加えて温める方法があります。
このとき、
「厚揚げに味を染み込ませるために、完成した大根までさらに長時間煮なければ」
と考えなくても大丈夫です。
厚揚げを加えた後は、鍋全体の状態を見ながら調整しましょう。
煮汁が少ない場合は確認してから追加する
完成間近のおでんは、最初より煮汁が少なくなっていることがあります。
そこへ厚揚げを大量に追加すると、煮汁に浸かりにくくなる場合があります。
厚揚げを加える前に鍋の状態を確認しましょう。
おでんの厚揚げでよくある失敗と対処法
最後まで気をつけて作っていても、
「思っていた仕上がりと違った」
ということはあります。
ここでは厚揚げで起こりやすい失敗をまとめます。
厚揚げがボロボロになった
厚揚げが崩れてしまった場合は、
- 強く煮立てた
- 長時間煮た
- 鍋を何度も混ぜた
- 小さく切りすぎた
- 具材を詰め込みすぎた
などが考えられます。
すでに崩れている厚揚げを元の形へ戻すことはできません。
それ以上崩さないよう、鍋を激しく混ぜないようにしましょう。
厚揚げの食感が思っていたものと違った
「もっとやわらかいと思っていた」
「思ったよりしっかりしていた」
という場合は、使った厚揚げの種類を確認してみましょう。
次回は絹と木綿を変えてみると、好みの食感に近づけられるかもしれません。
厚揚げに味が染みていない
厚揚げを入れるのが遅かった場合や、煮汁に十分触れていなかった場合は、味が薄く感じることがあります。
少し時間を置いて味をなじませてみましょう。
煮汁が油っぽく感じる
厚揚げを入れてから煮汁の油が気になる場合は、次回から油抜きをして使う方法があります。
特に厚揚げをたくさん入れる場合は、表面の油が煮汁へ出やすくなることがあります。
煮汁が濁った
煮汁が濁った場合は、厚揚げだけが原因とは限りません。
ほかの具材から出たものや、強く煮立てたことなども関係する場合があります。
「厚揚げを入れたから失敗した」
とすぐに判断せず、鍋全体の状態を見ましょう。
厚揚げが浮いてしまう
厚揚げが煮汁の上に浮いてくることがあります。
浮いたからといって、上から無理に押さえつける必要はありません。
必要に応じて位置をやさしく変えながら、煮汁に触れるようにしましょう。
おでんに厚揚げを入れるときのNG行動
厚揚げをおいしく仕上げるために、
「やったほうがいいこと」
だけでなく、
避けたいこと
も確認しておきましょう。
NG1.最初から最後まで強火で煮続ける
おでんは強火でグツグツ煮続ければよい料理ではありません。
特に厚揚げを入れた後は、具材同士が激しく動かないよう火加減を確認します。
NG2.味を染み込ませるために必要以上に煮る
長く煮れば煮るほど味が染みると思い、厚揚げを延々と加熱するのは避けたいところです。
煮る時間だけではなく、火を止めて味をなじませる時間も活用しましょう。
NG3.鍋を何度もかき混ぜる
厚揚げは、何度も混ぜると崩れやすくなります。
特に絹厚揚げはやさしく扱いましょう。
NG4.小さく切りすぎる
一口サイズにしようとして細かくしすぎると、鍋の中で崩れやすくなります。
食べやすさと扱いやすさの両方を考えて切りましょう。
NG5.鍋いっぱいに詰め込む
具材をたくさん入れたい気持ちはわかりますが、鍋に余裕がないと厚揚げがほかの具材に挟まれてしまいます。
煮汁にも触れにくくなるため、量を調整しましょう。
NG6.厚揚げを箸で強くつかむ
煮込んだ厚揚げはやわらかくなっています。
箸だけで無理につかまず、お玉なども使いながら取り分けると崩れにくくなります。
NG7.すべての具材を同じ時間だけ煮る
大根、厚揚げ、ちくわ、はんぺんでは、適した加熱時間が同じとは限りません。
「おでんだから全部まとめて」
ではなく、具材の特徴に合わせて順番を変えましょう。
おでんの厚揚げについてよくある質問
最後に、おでんに厚揚げを入れるときに気になりやすい疑問をQ&A形式でまとめます。
Q1.厚揚げは最初から入れてもいい?
最初から入れても、おでんが作れないわけではありません。
ただし、大根などと同じ時間ずっと煮る必要はありません。
厚揚げの食感を残したい場合や崩れを防ぎたい場合は、大根などを先に煮て、途中から加える方法が使いやすいでしょう。
Q2.厚揚げは何分くらい煮ればいい?
一律に「必ず○分」と決める必要はありません。
厚揚げの大きさ、種類、鍋の火加減、食べるまでの時間などによって変わります。
時間だけではなく、厚揚げが温まり、味がなじんでいるかを確認しましょう。
Q3.厚揚げは油抜きしないとダメ?
必須とは限りません。
ただし、表面の油を落としてだしとなじませたい場合や、煮汁の油っぽさが気になる場合は、油抜きをしてから使う方法があります。
Q4.絹厚揚げと木綿厚揚げはどちらがおでん向き?
どちらも使えます。
やわらかくなめらかな食感が好きなら絹厚揚げ、しっかりした食感や扱いやすさを重視するなら木綿厚揚げを選ぶとわかりやすいでしょう。
Q5.厚揚げと大根を同時に入れてもいい?
同時に入れてはいけないわけではありません。
ただ、大根はやわらかくなるまで時間がかかるため、大根を先に煮て途中から厚揚げを加えると、厚揚げを必要以上に長く煮ずに済みます。
Q6.厚揚げと練り物はどちらを先に入れる?
厚揚げを少し先に入れ、その後でちくわやさつま揚げなどを加える方法があります。
ただし、具材の大きさや作り方によって調整して構いません。
Q7.厚揚げとはんぺんはどちらを先に入れる?
基本的には厚揚げを先に入れ、はんぺんは仕上げに加えると作りやすいでしょう。
はんぺんは長時間煮込む必要がないためです。
Q8.厚揚げを後から入れても味はなじむ?
途中から加えても味をなじませることはできます。
ただし、食べる直前では時間が短いため、しっかり味をなじませたい場合は少し余裕を持って加えましょう。
Q9.厚揚げが崩れたのは煮すぎ?
煮込み時間だけが原因とは限りません。
強い沸騰、鍋の混ぜすぎ、具材の詰め込みすぎ、厚揚げのやわらかさなども関係します。
複数の原因を確認してみましょう。
Q10.厚揚げが浮いていても大丈夫?
厚揚げが浮くことはあります。
無理に鍋底へ押し込まず、必要に応じてやさしく位置を変え、煮汁に触れるようにしましょう。
Q11.厚揚げを入れすぎた場合はどうする?
鍋に余裕があり、ほかの具材も煮汁に触れているなら、そのままでも構いません。
ただし、
「鍋からあふれそう」
「ほかの具材が煮汁に浸からない」
という場合は、一部を取り出して量を調整しましょう。
おでんに厚揚げを入れるときのチェックリスト
ここまでのポイントを、最後に簡単に確認してみましょう。
厚揚げを入れる前
□ 絹厚揚げ・木綿厚揚げなど種類を確認した
□ 必要に応じて油抜きをした
□ 油抜き後の水気を切った
□ 鍋に入れやすく食べやすい大きさに切った
□ 小さく切りすぎていない
おでんを煮ている途中
□ 大根など時間のかかる具材を先に煮た
□ 厚揚げを入れるスペースを残した
□ 厚揚げを強火でグツグツ煮続けていない
□ 鍋を何度もかき混ぜていない
□ 厚揚げがほかの具材に挟まれていない
□ 煮汁が少なくなりすぎていない
□ 厚揚げが煮汁に触れている
食べる前
□ 厚揚げが十分温まっている
□ 味がなじんでいるか確認した
□ 厚揚げが崩れそうならやさしく取り出している
□ 煮汁やほかの具材の状態も確認した
すべて完璧にできていなくても大丈夫です。
おでんは鍋の大きさや具材によって仕上がりが変わります。
チェックリストは、
「何か忘れていないかな?」
と迷ったときの目安として使ってくださいね。
まとめ|おでんの厚揚げは大根などを煮てから途中で入れると作りやすい
おでんに厚揚げを入れようとすると、
「いつ入れる?」
「最初から煮る?」
「大根と同時でいい?」
と迷ってしまいます。
ですが、基本的な考え方はそれほど難しくありません。
厚揚げは、大根など火が通るまで時間がかかる具材をある程度煮てから、途中で加える方法が使いやすいです。
厚揚げはすでに一度調理されているため、大根と同じように最初から長時間煮続ける必要はありません。
一方で、食べる直前に入れると、だしの味が十分になじまないことがあります。
そのため、
大根などを先に煮る
↓
途中で厚揚げを加える
↓
後半に練り物を加える
↓
はんぺんなどは仕上げに加える
という流れをひとつの目安にするとわかりやすいでしょう。
また、厚揚げには絹と木綿があります。
やわらかくなめらかな食感が好きなら絹厚揚げ、しっかりした食感が好きなら木綿厚揚げというように、好みに合わせて選んで構いません。
おでんへ入れる前には、必要に応じて油抜きをします。
熱湯をかけたり、お湯でさっとゆでたりして表面の油を落とし、水気を切ってから使いましょう。
切るときは、細かくしすぎないこともポイントです。
特に絹厚揚げはやわらかいため、ある程度大きさを残しておくと鍋の中で扱いやすくなります。
そして、厚揚げを入れた後は、
強火でグツグツ煮続けない
鍋を何度もかき混ぜない
具材を詰め込みすぎない
厚揚げを箸で強くつかまない
といった点も意識してみてください。
「味を染み込ませたいから」と長時間強火で煮るよりも、やさしく煮て、必要に応じて火を止めて味をなじませる方法があります。
もし厚揚げを入れ忘れてしまっても、途中から追加できます。
すでに大根などが完成している場合も、厚揚げを加えるためだけにすべての具材を長時間煮直す必要はありません。
おでんは具材によって火の通り方も、ちょうどよい煮込み方も違います。
「全部の具材を同じタイミングで入れて、同じ時間煮る」
と考えず、それぞれの特徴に合わせて順番を変えることが、きれいに仕上げるコツです。
厚揚げを入れるタイミングに迷ったら、
「時間のかかる大根などを先に、厚揚げは途中から」
と覚えておくとよいでしょう。
あとは使う厚揚げのやわらかさや、食べたい食感、ほかの具材の仕上がりを見ながら調整すれば大丈夫です。
だしをたっぷり含んだ厚揚げを、ぜひいつものおでんで楽しんでみてくださいね。